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カテゴリ:受験
昨日から冬期講習が始まった。
小学校6年生の華奢な背中から 高校3年生のがっちりとした青年の背中が並ぶ教室や 20年前に小学1年生だった生徒が 今は講師として生徒たちを指導する姿を見ていると 正に、光陰矢のごとし、である。 今朝、ネットのニュースで 偏差値埼玉県で再導入 という記事を読んで、 私が修業時代埼玉県内の教室で中学生を指導している時は 北辰テストという業者テストが、かなり幅を利かせていたことを 思い出した。 90年代の業者テスト追放に合わせて 学校現場から消えたはずの偏差値だが、 進学指導を学習塾に頼る傾向が強まったことから「復活」した。 県教委によると09年度は423校のうち 391校で公的テストが実施された。 3年生約6万人が受けたとみられる。 テストを作るのは中学の教師が中心だが、 業者が問題作成、採点、データ作成をする地域もある。 だからと言って 進学指導を学習塾に頼る傾向は変わらないだろうと 親御さんから学校の担任との進路相談の内容 進学塾の先生との進路相談の内容の双方を聞いて 判断を求められることの多い私は思う。 そして、もちろん、 文部科学省は「公的テストについては把握していない」 と、言うものの 埼玉だけではなく、東京の公立中学校でも 先日、区内の公立中学に通う1年生の生徒が 「この間、学校でやった実力テストの結果です。」 と言って通知票に貼られいる偏差値が記載されたテスト結果を見せにきたように かなりの学校で公的テストは実施されていると思われる。 生徒が受験した私立高校の中には 受験前の個別の面談で 業者テストである模擬試験の結果を3回分提示するように 求めたところがあったなど 高校側も学校によってばらつきのある学校の内申点より 業者テストの偏差値を信頼しているようにも感じられる。 受験案内本には、学校の偏差値が記載されている。 親はもちろん受験生が自分の偏差値が知りたいのは、当たり前だ。 偏差値は偏差値 数値以外の何ものでもないはずなのだが 「偏差値にとらわれない進路指導を」 と言いながら実際には、保身の為に偏差値を「悪」とし 学校から追放したと考える親御さんが 受験のプロである進学塾を頼るのは当然のことと思えるし 思春期に向き合う高校受験では、本人の意志が主となり 毎月のようにテストを行い詳細なデーターを示しながら 学習方法(合格方法)を教えてくれる塾の先生を 信頼するのは、ごく自然なことだと思える。 ただ今回の決定で、塾に行けない受験生たちが 学校でお金をかけずに 偏差値という自分の今の立ち位置を 知ることができるようになったことは 実に喜ばしい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年12月26日 18時51分59秒
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