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いちご*いちえ

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2007年10月07日
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太宰治の「人間失格」読みました。

太宰治の代表作であることは知っていたけど、
実際に読んだのは今回が初めて。

3週間くらい前にTVの「あらすじで楽しむ世界名作劇場」 で紹介されていたのを見て、
是非読んでみたいと思っていたのです。

作者の自伝的要素が強く、
この作品を書き上げた直後、39歳の若さで自ら命を絶ったのだそうです。

それにしてもわずか39年の人生でありながら、
何と壮絶な一生を送ったものでしょう。
幾たびも繰り返された自殺、アルコール漬けの毎日、貧困にあえぐ生活、
挙句は薬物中毒で入院・・。
そしてついに入水自殺で自らの人生にピリオドを打ってしまったのです。

青森県の大地主の息子として、経済的にも何不自由なく、
恵まれた環境に育っていながら、
何が彼の人生をこんな惨めなものにしてしまったのでしょう?

幼少の頃から周囲のあらゆる人間に対して、自分の真実の姿を
披瀝することが出来ず、ひょうきん者を演じ続けてきた主人公。
争い事も好まず、常に自分の感情を抑えて、周囲と迎合しようとした弱さが
アルコールや薬物に依存する結果に繋がったのでしょうか?

そもそも何故彼はそのような性格になってしまったのだろう?
それがもし、親の育て方や家庭環境からくるものであるとしたら・・
子を持つ親としては、空恐ろしくなる。
一人の子供の人間形成における、親の責任の重さをしみじみ痛感します。

『人間失格』の最後の部分、「私たちの知っている彼はとても素直で、
よく気がきいて、神様みたいないい子でした。」
「あの人のお父さんが悪いのですよ。」・・の文面が重くのしかかります・・。

それにしても今回「人間失格」と「作者を紹介する文章(臼井吉見著)を読んで、
「人間・太宰治」がとても身近な存在に感じました。
今年の秋は、太宰治の作品をいろいろ読みたいと思っています。

 

 

 






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最終更新日  2007年10月07日 22時34分08秒
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