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いちご*いちえ

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2008年01月14日
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トルストイの「アンナ・カレーニナ」を読みました。
上下巻あわせて1035ページ、実に3ヶ月間も掛けてようやく読み終えました。

同書はトルストイの数多くの作品の中でも世界中で最も愛読されていて、
世界文学史上の不滅の傑作と言われています。

トルストイはこの作品の構想から完成まで実に8年もの歳月を要したそうです。
書き出しだけで17回も書き直し、全般的には12回もの改作の末、
推敲に推敲を重ねてようやく完成した、トルストイの最高傑作なのです。

何しろ登場人物が150人にも及び、
しかも一人の登場人物にいくつもの呼び名があったり、
ロシア名が似通っていたりして、最初は人物の人間関係がうまく把握できず、
苦労しました。

物語は、トルストイの分身ともいえる
      1)主人公リョウビンとその妻キチィの家庭
      2)キチィがかつて思いを寄せていたヴロンスキーと内縁の妻アンナの家庭
      3)アンナの兄・オブロンスキーと、キチィの姉・ドリィの家庭
を中心に、当時のロシア社会の問題、上流階級の生活、宗教観などが絡んで、
物語が展開して行きます。

本の題名にもなっているアンナは、とても魅惑的な美しい女性で、
愛のない夫と、子供もありながら、やがてヴロンスキーと駆け落ちをしてしまう。
家庭を捨ててまで一緒になりたいと思ったのに、
二人の間には間もなく不協和音が生じ始め、収拾の付かない事態に・・。

アンナの疑心暗鬼と嫉妬で毎日繰り返される激しいけんかは、
読んでいても胸が痛みます。
これでもかというほどヴロンスキーに愛情を求めるアンナですが、
あまりにも執拗な深追いは彼をますます遠ざけるばかりです。
家庭にも戻れず、ヴロンスキーの愛情も失って、行き場をなくしたアンナに残された道は
ただひとつ・・自ら死を選ぶことでした・・。

いろいろと思うところの多い作品でした。
また長編小説を読破した達成感も大きかったです。

今後の読書の予定は、既に買ってある
    ◆「ホームレス中学生」 (田村 裕作)
    ◆「道元禅師」(上)(下)」 (立松 和平作)
    ◆「天空の峰」 (東野 圭吾作)   を読む予定です。




 




 




 

 






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最終更新日  2008年01月15日 00時11分50秒
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