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いちご*いちえ

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2008年09月29日
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カテゴリ:映画
モントリオール世界映画祭でグランプリを受賞した「おくりびと」という映画を観てきました。
       おくりびと.jpg

「納棺士」というあまりなじみのない仕事。
人が亡くなった時に、旅立ちの衣装に着替えたり、ひげを剃ったり、お化粧を施したりする仕事。
誰もが一度はお世話になるはずなのに、正直なところ自分は決してなりたくないと思うし、
身内にも決してなって欲しくないと思ってしまう仕事。


交響楽団のチェリストだった男(モックン)が、楽団の解散を機にふるさとの山形へ帰ることに。
たまたま見つけた「旅のお手伝いをしませんか?」の求人広告。
旅行会社の求人と思い応募したところ、旅は旅でも人生の旅立ちをお手伝いする仕事だった。

妻(広末涼子)の猛反対や知人の白い目に晒されながらも、いろんな人生模様の最期に立ち会ううち、
人生の最後で最高の旅立ちを演出する仕事に、誇りを持つようになる主人公。


シブガキ隊だったモックンも、いまやすっかり演技派のすばらしい役者さんになりました。
“目力”があって、顔の表情だけで演技ができるんですね。
この役を演じるにあたって、実際の納棺士さんに付いて、ずいぶん勉強をされたとか。
またチェリストとしてチェロを弾くシーンが随所に出てくるのですが、楽屋などでずいぶん熱心に練習されていたようです。
そんな役者魂にも脱帽です。


それにしてもいつもはガラガラの映画館が、今日はずいぶん込んでいます。
やはり映画賞を受賞した、話題の映画だからでしょうか?
あちこちからすすり泣きの声が・・。
きっと皆さん、自分の身内の姿とダブルのでしょう。
私も実家の母の姿を思うと、無性に涙が流れてきました。

そう遠くない将来に必ずやってくるその日。
荼毘に付されて、小さなお骨だけが残ったなら、どんなに淋しいことだろう・・。
この映画を観て改めて、元気なうちに少しでも顔を見て、声を聞いておかなくてはと思ったことでした。








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最終更新日  2008年09月29日 20時55分28秒
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