契約書の翻訳 同音異義語に注意!
只今、契約書の翻訳中。通訳では、クライアントにヒソヒソと「さっき、こういってましたけど、大丈夫ですか?!」なんて、つい、口をはさんでしまうことがある私。でも、翻訳では、クライアントとしては「契約書を作る方」になるので、受け取る方(日本企業)の味方はできないの~。契約書自体が作る方に有利にできているもの!とは知りつつ、この条項は大丈夫なのかしら??不当に有利に書いてないかしら??な~ていう疑問が頭をよぎりつつも何もできない・・・。ま、そんな気を使うくらいなら、同音異義語を間違えずに翻訳する方にエネルギーを使わなければならないのが私の仕事。そうそう、英語でも同音異義語の誤訳はやっぱり多いらしい。「ミルク」が動詞になると・・・・(1)〈牛などの〉乳をしぼる ・ milk a cow [a goat] 牛[ヤギ]の乳をしぼる. (2)〈樹液・体液・毒などを〉しぼり出す ・ milk a snake 蛇の毒を抜く. 2 ((略式))…を食いものにする;〈人から〉(…を)しぼり取る, 引き出す((of, for ...)) ・ milk an enterprise 事業を食いものにする ・ milk a person for information 人から情報を聞き出す ・ milk ... for all its worth …を最大限に利用する ・ The salesman milked all the old lady's money out of her. そのセールスマンは老婦人から有り金全部をしぼり取った. 3 …を(乳をしぼるような手つきで)しごく. 4 ((英俗))〈電話などを〉盗聴する. っていう牛乳とは全く関係のない意味もあるらしい。んで、聞いたところによると、ある小説の中で、登場人物に、女性に向かって「ミルクを出す」発言をさせてしまったらしい。ミルクを出す女性って・・・出産直後かなんかでしょうか??実は、今回の契約書は前に翻訳した人のものが一部あったんだけど、「留意」が「有意」になっていたり、「調整」が「調停」になっていたりと、びっくりし通しだった・・・。この事実、翻訳事務所には黙っていなければならないだろな~。一応、同業者だし~。ただし、私にクレームがつけられた場合にはその限りではない。あ、そうそう、明日は長女の遠足なので、お弁当を作らなければならないので、ちょっぴり早く起きなければならない。