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カテゴリ:お話
火峰昂Side
教室 「ただいま~~よ~~とこみやん、諦めてくれたよ……」 「火峰早く座りなさい」 「わかった~」 「ヒコ、お疲れ様」 「しず、サンキュー!!」 「火峰静かに。転校生を紹介する。真槍裕也だ!」 「さっきも思ったんだけど、それって隣街の良上(りょうじょう)高って言う山の中にある全寮制の制服じゃなかったっけ?」 少しだが顔をしかめる 「………そこから転校してきました。真槍です。よろしく」 自分の反応に男子等が口々に言う 「良上ってさ、全寮制の男子校じゃなかったか?」 「ああ、確かに男子校だよ」 少し口調がきつくなった 「な「ありがとう。そんだけ」」 男子がその続きを言う前に話しを打ち切る 「って、ヒコ!!」 「いいじゃん、別に~」 自分の席に着き、言う 「じゃ、真槍は……」 「ねぇ、ねぇ真槍君。家どこぉ?」 「家族は何人?一人っ子?」 「好きな教科、嫌いな教科は?」 「お~~い」 「運動なにが得意?」 「お~~~い、皆。ふんな、一杯に聞いたら戸惑うぞ~誰だって。まっ、一応黒板に今言った事書いていくから、書き終わるぐらいに真槍の次の質問していけ。まず、家はどこかっと」 席から立ち上がり、また前に出て勝手に司会をし、さらさらと黒板に書いていく 「なんで前の学校から近いこの学校に「却下」」 「はぁ、ちゃんと聞けよ!!俺の質問は」 「何々、『好きな食べ物は?』だね。加賀の質問は」 「違う!!俺の質問は」 「『好きな食べ物は何か』だろ?何、文句でも?」 「いや……ない」 「そっ、他は?今んとこ無いみたいだね?じゃ、真槍が答えた後にまた聞けよ。今度は一人ずつ手を挙げて」 真槍が黒板を見ながら答えていく。 「家は……えっとまだ、ここに慣れてないからどこの近くかはよく解らない」 「店とかは?」 今度はちゃんと手を挙げて聞く 「カリフって言う店が近くにあったよ?4人家族で、今、アメリカに住んでる。高校入るから僕だけ残されて、今は一人暮らしをしている。転校したからね高校の寮に戻るわけにはいなかいからね。一人っ子じゃないよ、下に妹が居る。あと……好きなのは、体育と言いたいんだけど、国語の古文かな。嫌いなのは歴史とか地理かな……。運動は……持久走以外なら得意。これは染めている。眼もカラコンしているよ」 色々と答えていた真槍が突如質問してきた。 「ねぇ、バイトってOKなの?」 「うん。大丈夫だよ。ちゃんと届け出したらね。因みに出していない人も居るけどね、ヒコ?」 「なっ……しず!」 「な~に?ヒコ惚れた?」 「ボケ!!誰がじゃ!!」 「あらあら、真槍君引いちゃっているわ。ヒコのせいで!!」 「おい!!」 コントの様な事をやっていたら後ろから肩を掴まれた 「朝の続きなんだがなぁ」 「なつちゃん、たんま。顔怖いって、しずもなに手を振ってんの!!なつちゃん手放してコケルからさぁ!!」 「手放したら逃げるだろうが」 「手を離さなくても逃げるって」 そういってまた窓から飛び出した お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.08.07 22:14:28
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