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カテゴリ:ドライバーへの道
「運転してみる?」
と、車の持ち主が私に言ったのは、確か栗東のPAだったと思います。 三年前の下見の時には、免許を持っていなかったので、ただ乗ってるだけしかできなかった私、今回は少しは役に立てるだろうか…と、わかばマーク持参で来ていました。 しかし、同じ軽自動車とはいえ、この車はムーヴ。ラパンに比べるとやはり大きく感じます。 それに、それまで3回しか高速に乗ったことがない私、高速自体にも慣れていないので、旅程の中で「運転させて!」と言うことはあえて避けていました。 帰りは家まで送ってもらうことになっていたので、天王寺で高速を降り、一般道になったら、運転させてもらえばいいか……と思っていました。天王寺から自宅なら、何度も走っているし。 しかし、高速で運転させてくれるという。「何事も経験やで!」と言われたし、何年も運転してきた人がいうなら大丈夫かな…と、リュックからわかばマークを取り出し、運転席に座らせてもらいました。 運転席に座ると… 座席が高い! バックミラーの位置が高い! ナビの位置が低い! ドアミラーまでが遠い! スピードメーターが見にくい! (ラパンは運転席の目の前にあるけど、ムーヴはダッシュボードのど真ん中にあるため) など、全てにおいてコンパクトなラパンとの違いにまず慌ててしまいました。 「しばらく走れば慣れる」と言われたのですが、この違和感を結局この日は克服することができませんでした。 合わせて、「高速道路に不慣れ」であるために、助手席にいらっしゃる先生の判断についつい頼ってしまいます。 「右に車線変更した方がいいよ」 「今行けますか?」 「行ける行ける」 で、車線変更しようとするも… 「うわー!」 「今のは強引や!」 「こわいわー!」 と、同乗されている先生方の大合唱。 この時は夜であったため、ドアミラーやバックミラーで確認するも、他車との感覚が上手くつかめない。 で、ついつい車線変更するときに速度が緩んでしまっていたようなのです(-_-;) 速度だけは安全運転だったので、メーターに表示される燃費は他の先生が運転されるのに比べていい数字を示していて 「私が運転すると省エネですね! 皆さんの寿命は縮まってるかもしれませんが」 「いや、それもある意味省エネかも」 なんて軽口を叩いて笑う余裕もあったのですが… 何度か起こる「ヒヤッとする出来事」に、私も笑えなくなる、皆さんも何も言わなくなる… 結局、栗東から天王寺駅前まで私が運転しましたが、それまで温かかった車内の空気はすっかりぎこちないものになってしまいました…orz あまりの恐怖に耐えられなかったのか、天王寺から私の自宅までは、「僕が運転する!」と、車の持ち主が強く主張するので、「ここからは自信あるのに…」と思いつつ、運転席を譲りました。 翌日、母に頼まれて、ラパンでまた遠出をし、高速に乗ったのですが、やっぱりラパンは楽! 落ち着いて運転できるし、高速も全く怖くありませんでした。 ********** 今回の栗東ー天王寺間の私の運転、何がまずかったのか、振り返ってみると… 1)慣れない車で 2)慣れない高速を 3)見通しの悪い夜に 走ったことが、初心者には荷が重かったのだ、と思います。 慣れないことだらけで、もう一杯一杯になっていたのだ…と今振り返ればわかりますが、その時はわかりませんでした。 それから、運転経験豊富な方が同乗しているなかで運転することについても、改めて考えさせられました。 今までは、助手席でアドバイスもらうと、「へー、そういうものかー!」と思うことが多いので(「スモールライト」の件しかり)、割と喜んで乗ってもらってました。 「横でいろいろ言われるといや」という方の意見を「はあ、そういう人もいるんやなあ」ぐらいにしか思ってなかったのですが。 今回、その気持ちがよーーくわかりました! 「いろいろ言われるといや」というより、「いろいろ言われると余計に慌ててしまう」んですよね…。しかも三人から! 言われることは、いちいち「もっともだ」ということばかりだったので、仕方ないのですが。(私が逆の立場でも言うでしょう!) バックミラーは見にくい、ドアミラーも見にくい、外の風景も見通しが悪い、そんな中で三方向から意見を言われると、余計自信がなくなり、萎縮してしまっている自分に気づきました。 「もう少し高速に慣れなあかんなあ」と反省する私に、「その時は経験者に同乗してもらった方がいいよ」とアドバイスをくれたのですが、正直言って懲りました。 一人か、あるいは運転できない母や妹を乗せて、高速に乗る機会を増やそうと思います。 二十回も乗れば、経験者の意見に耳を傾ける余裕も出てくるかな…と思います。 何はともあれ、今回のロングドライブは、多少苦いものになりましたが、いい経験になったのも事実。 白川郷の駐車場で、岡山ナンバーのラパンに一人で乗っていた女性を見かけましたが、彼女のように、一人で多少の遠距離もラクラク出かけられるようになりたいな。 そして、今回同乗して、怖い思いをさせてしまった方々に、私の運転で安心して車中で眠っていただけるようになる日を目指して、精進したいと思います(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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