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カテゴリ:お仕事
卒業式が終わって一週間が経ちました。
卒業式前の一週間は、怒濤の忙しさ。 公立後期受験の出願あり、卒業式の練習あり。 それに加えて、卒業式の前日に生徒に見せるスライド作りや、答辞の指導など、私に課せられた任務はどれもヘビーで、本気で「私がもう一人ほしい」と思いました あまりの慌ただしさに、感傷に浸る暇もないかと思っていましたが、卒業証書授与の練習などをしていると、じわじわと実感が湧いてきました。 卒業式の予行では、生徒達の歌声に心打たれて、不覚にも涙 生徒全員の前で話をする時にも、しばらく何もしゃべれなくなるほど、大泣きしてしまいました 初めて、1年から3年まで担任した生徒達。 彼らとの付き合いを通して、自分の生徒への接し方、学級経営の仕方など、一つ一つ手探りの中、自分のやり方を見つけてきました。 彼らから学んだこと。 どんなにぶつかっても、こちらが生徒から逃げなければ、全てでなくてもこちらの気持ちは伝わること。 ある程度の「負荷」を伴う「課題」を与えると、それを成し遂げた時に、生徒はぐんと成長すること。 生徒は、クラスや学年での「一体感」を求めているものだ、ということ。 そして、こちらの「愛情」は、こちらが思っている以上に感じてくれている、ということ。 他の学年に比べると、パワーに欠ける、と言われてきた、どちらかというと大人しめの三年生でしたが、卒業証書授与の時で名前を呼ばれた時の「はい!」という返事や、歌声に、しっかりと熱い思いを込めてくれました。 式の最初から、目を潤ませ、涙を流す姿も、あちこちで見られました。 心が洗われるような、厳粛で爽やかな卒業式にしてくれた彼らに、心から感謝。 卒業式が終わって、服も着替えて、職員室でほっと一息つきつつ、談笑していると、地震が。 ゆら~ゆら~という横揺れの長さに、このあと縦揺れが来たら、とゾッとしました。 その地震が、どういうものだったのかを知ったのは、卒業式の打ち上げを終えて帰宅し、テレビを付けてからでしたが…。 あれから一週間の間に、被災地で行われた卒業式の報道も見ました。 避難所になっている学校で、救援物資の仕分けにあたる先生方の姿も。 自分の住む土地でも十分に起こりうること。本当に、人ごとではありません。 西日本に住む私達は、テレビを消してしまえば、震災のことを見ずにすむ。 でも、被災地の人たちにとっては、見たくなくても見えてしまう、紛れもない現実なんだ、その現実から目を背けてはいけない、とテレビの画面を見つめ続けてきました。 祈ること、義援金を送ること以外には、それぐらいしかできないから…。 巣立って行った生徒達にも、自分たちの卒業式の日に起こった、この震災のことをずっと忘れずにいてほしい。 自分の目の前にいない人のことを、思いやれる人になってほしい。 そう願わずにいられません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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