テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:シネマテーク・フランセーズ
「兵隊やくざ」を観終わってからS子さんとDさんご夫婦と駅まで向かい、
私達夫婦だけがカフェに寄る事にしました。 アルコールを控えなきゃいけない夫はビール(たまにだからいいかな?)、 私はキールを注文。 数十年ぶりという記録的な冷夏すら過ぎ去ってしまったパリの夜はかなり肌寒いのですが、 私にしては厚着していったので何とかテラスに座っている事ができました。 夫との話が珍しくも途絶えてぼぅっとしていると・・・あれ・・・何だか懐かしい雰囲気・・・。 なんだろう、この感じ・・・。 少し考えてみて、分かりました。 近代的なビルがあって、その横には車がビュンビュン走れるだけの道があって・・・だけど (パリの)12時過ぎだからその数は少なくて・・・。 この車の音は、友人宅で飲み明かした後に数人で歩いた、午前5時ぐらいの、 新宿都庁からそんなに遠くないあたりに似ているんだ・・・。 (最初の写真の奥は、こんな感じになっています。) 小1の終わりから約20年、東京のど真ん中に住んでいた私。 実家では深夜でも車の騒音が絶えなかったし、友人の家も都心にありました。 今私が住んでいるのは、いわゆる閑静な住宅街。 家の前の、小さくて一方通行の小道は石畳で、車が全速力で通っていく事はありません。 もちろん実家あたりの車の騒音も排ガスも好きじゃなかったけど、 それでも夜コンビ二に向かったりする時に聞こえてくる、昼間よりは少ない車の音や、 信号機あたりにあるあの独特の雰囲気は好きだったなぁ。 パリも、東京に負けず劣らずの世界的な都市。 だけど良くも悪くも東京に比べると大きな道路が少なく、まだ発展していない感じがする事がある。 (パリが東京よりも小さいのも影響しているのだと思うけど。 パリの面積は山手線の内側ぐらいだっていうのは有名な話だし。) こちらに住んでいる日本人はパリのそういう所を気に入っているし、私もそうだ。 だけど・・・やっぱりこの感じ、懐かしいな。 トイレに行っていた夫が席に戻ってきたので、ボーイさんにお会計を頼むと 「さっきの、見ましたか?」 と聞かれました。 増村保造特集のプログラムに没頭してた私は気付かなかったのですが(目が節穴?)、 ケンカか何かで頭から大量に血を流した人が通っていったと言うのです。 それを聞いた夫は私に 「一人で映画の最終の回を観た後は、このカフェに寄らない方がいいかもよ・・・もごもご・・・ いや・・寄らないでほしいな・・・」 と遠慮がちながらも、執拗に執拗にリクエスト。 そのしつこさにイライラしつつ、 「そもそも私、深夜に一人でカフェに入るつもりなんて全くないんだから安心してよ!」 と何度も主張する私でした。 あぁ、どうしてこの人はこんなに物分りが悪いんだか! ベルシー地区で叫びあっているフランス人の男と日本人の女が居たら、それはたぶん私達です・・・。 ベルシーはおそらく今まで、駅前のスポーツ競技施設(?)ぐらいしか見どころがなかった地区で 確かにシネマテークに向かう途中でも、不穏な空気を感じる事はありました。 もしかして「これから重点的に開発される地区」のひとつなのかなとも私は推測していて (予測はしてみたものの、調べる気はなし・・・)、とにかく夜は注意するに越した事はないのですね。 ランキングに参加しています。 投票(をクリック)していただけると、嬉しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.03.22 21:26:12
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