カテゴリ:お気に入り映画館
今日はカルチェ・ラタンにあるエスパス・サン・ミシェルという映画館に、若松孝二の「胎児が密漁する時」(1966)を観に行ってきました。 「お気に入り映画館」というカテゴリーに入れるほど気に入っているかどうかと言う以前に、(私達がよく行くカルチェ・ラタンに位置しているにも関わらず)私がまだ二回しか行った事のないこの映画館を、今日は紹介したいと思います。 なぜならここは、この地域の他の映画館が失いつつある古さをバリバリに保っているから・・・。 この映画館に入るにはまず写真真ん中のところに少し入り、受付でチケットを買います。 それからその真横右側にあるドアを開けて、長い長い階段を降ります。 感覚的には、地下2階か3階まで降りる感じです。 しかも最後にはちょっとした通路があるのですが、とにかく建物全体が古いので私はつい 「もしも地震があったら、きっと生き埋めになってしまうんだろうな」 とドキドキしてしまいます。 パリには地震がないらしいので問題ないのですが・・・。 ちなみに、私とこの映画館の出会いはキョーレツでした。 2002年の秋、なんと予備知識なしで三池崇史の「ビジターQ」(2000)を観てしまったのだから・・・。 その後丸5年もこの映画館に来なかったのは、このビックリ体験の影響もあったのかも? ちなみに今日観た「胎児が密漁する時」も、私には激しすぎる映画でした。 男が女を監禁するところから始まるストーリーで・・・うちの夫は私の反応を見て 「映画と現実を別々に考えられない女性が多いのは残念」 と言うのだけど、とにかく見ているだけで苦しい場面が多くって・・・。 (未熟ですいません・・・。) でも裏を返せばこの作品、それだけ演技も演出も冴えているという事なのです。 私はもう二度とこの作品を観れないと思ったけど、夫は 「また観に来よっと。今度はメモを取りながら観るよ。一つ一つのセリフももっと理解したいし」 なんて言っていました。 彼がこの映画を観るのは今日で既に二度目だったのにね! ちなみに映画が終わってからトイレに行こうと思ったら、2個ある個室のうち、なんと2つともが「故障中」! でもチケット売りのアジア系のお姉さんが感じ良かったし許しちゃうわ。 マニアックな作品のチョイスといい、内装の古さといい、カルチェ・ラタンの名画座らしさいっぱいのエスパス・サン・ミシェル、一度はご覧あれ♪ おまけ画像。 映画の後Rue Saint Jacques(リュ・サン・ジャック)を歩いていたら見つけたアクセサリー屋さん。 今日はウィンドーしか見なかったけど、アンティークっぽいものもあって面白かったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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