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カテゴリ:映画雑感
なんだか飛び飛びになってしまっていますが3つ前の日記の続きで、2007年のパリ近郊観客動員数ベスト16~20位を書いてみます。
16位はリドリー・スコットのアメリカン・ギャングスター。 日本での公開はこれからですね。 17位はトランスフォーマー。 18位はナイトミュージアム。 私は何故か今まで、ポスターでしか知らなかったこの映画をフランス映画だと思い込んでいたのですが・・・実はアメリカ製だったのですね。 やっぱり強い!アメリカ勢!! 19位もアメリカ映画・・・・でもエドワード・ズウィック監督・ディカプリオ主演の私のお気に入り映画ブラッド・ダイヤモンドです! 19位まで来て久しぶりに私も観た作品、しかもとても心に残っている名画の登場です。 以前も書いた通り、2007年に観た映画のタイトルを全て振り返った訳ではないので断言はできませんが、今の時点で頭に浮かぶ「去年観た近年の作品」としては「ブラッド・ダイヤモンド」はベスト3に入ると思います。 観た数日後に(当時つけていたmixi日記に)感想を書いていたので、それをアップしてみます。 日本に住んでいる親友がBlood diamondという映画をススメてくれたので先日観てきました。 そして、彼女が自分の日記でこの映画を紹介したくなった気持ちがとってもよく分かりました。 映画の紹介ですが・・・うまくできる自信がないので彼女の日記から引用します。 (*了解は得られたし。) **(以下、引用)*************** 違法なダイヤモンド売買によってアフリカの内紛が激化する話です。 (中略) 社会情勢が安定しないアフリカの一部地域で、ダイヤモンド採掘がなぜ、どこまで、紛争を激化させるのか。 それは富の象徴であるダイヤモンドを違法に売買して儲ける富裕国と、ダイヤモンド採掘で資金源を武器購入につぎ込む反政府武装グループが存在するからです。 **(以上、引用終わり)************ この武装グループがやりたい放題の暴挙で原住民の生活を破壊し、その後さらに苦しめる場面を観ながら、まだ世界のどこかでこういった行為が横行していると思うと見ていて息が詰まります。 でもこの映画のいいところはこういったシーンだけを観客に見せるのではなく、娯楽的な部分を盛り込むのも忘れていないという事です。 超大粒ダイヤを何とか手に入れようとする謎の男(ディカプリオが熱演)と、彼の野心に巻き込まれていく元原住民の男(ジャイモン・フンスー)の2人の冒険のおかげで、映画はエンターテイメント性の高いものに仕上がっていました。 やっぱりハリウッド映画なだけあって 「なんでこんな銃撃を受けて、かすり傷一つ負わないんだ?」 とツッコミたくなるシーンなんかもあったけれど、原住民を奴隷の様に扱う武装軍団の描写だけでは、たくさんの人に観てもらえないものね。 主人公の冒険模様も描いて娯楽大作に仕上げないと! 映画の冒頭でジャイモン・フンスーの穏やかな日常を見せられていただけにその後の彼の苦しみが胸に迫ってきて、映画を観ている間自分にも何かできないのだろうかと考えさせられました。 これはたぶん、私達が思い悩んだところで解決できない話です。 (せいぜい密売ダイヤを買わない様にする事くらい?でもどうやって見分けるの???まぁ、これからダイヤを買う予定はないのでこの点で悩む必要はないのかもしれません?) でも問題意識を持ち続けない事にはどんな小さな前進もあり得ないので、目を覚ましてくれたこの映画と、薦めてくれた友人に感謝です。 残念なのは、この映画のパリでの上映が早々に終わってしまった事。 フランスではあまり流行らなかったのでしょうか? もし何かの機会があったらぜひ観てみてくださいね。 (日本ではまだやっているのかしら?) ・・・と私は当時書いていましたが、フタを開けてみればかなりの観客(41万人)を集めていたのですね 話は変わりますが私、ディカプリオってどちらかというと苦手でした。 タイタニックの頃、私にはなんだかいじわるそうな顔に見えたので。 それ以降ディカプリオの出てくる映画は基本的に避けてきてしまったのですが、この作品を観てようやく、昔何かの雑誌で読んだ「演技力に定評がある」という記述に納得できました。 何故か彼の若い時の顔が苦手な私でも(ブラピの方が断然かっこいいと思う!いや、ハリウッド作品をあまり追ってないので分からないけど、たぶん・・)、この映画では二枚目きどりするヒマがない程熱演しているディカプリオがとっても気に入ってしまいました 「ブラッド・ダイヤモンド」について長く書きすぎて忘れるところでしたが、20位はマルク・エスポジト監督のLe coeur des hommes 2、日本では未公開らしいフランス映画です。 この作品は2003年のフランス映画祭横浜で紹介された「Le coeur des hommes」の続編。 (タイトルは「男達の気持ち」か「人の心」という意味かな?邦題は「ミドルエイジ協奏曲」だそう。) どうやら恋愛なども含めた様々な悩みを抱えた、中年男性4人を主役に据えた映画です。 なんだか内容もポスターも渋い感じがして観ていませんが、これまた41万人ものパリジャンが観にいったという事はよっぽど共感しやすい内容なのでしょうね。 観とけば良かったかな・・・でもパート1と同じ構成のこのポスター(ここで見れます)が個人的に好みでなくてねぇ・・・微妙・・・なんて、ここまで来てまだ優柔不断な私です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.01.09 08:13:41
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