カテゴリ:映画雑感
昨夜コーエン兄弟の「ファーゴ」(1996)を観て来ました。 (しかし話題の「ノーカントリー」は未見のまま・・・。) 以前にこの日記でも書いた通り、私はフランス人って おかしなところで笑うなぁと思っていたのだけど、昨日はその考えが まさに、恐ろしいほど、立証されました。 確かにこの映画は、お金だけが目当てだったはずの偽装誘拐事件が、 多数の被害者を出す大事件に発展する様を描いている割に、残虐な事を 平気でする男がメロドラマを真剣に見ていたりでくすっと笑えてしまう シーンもあるのだけど、私が度肝を抜かれたのは、数人が 下のシリアスな2シーンでいっぺんに笑った事です。 (ネタバレが好きでない方の為に白い字で書きますので、読むためには ドラッグして反転させてください。) 偽装誘拐事件の立役者の1人カール(スティーブ・ブシェーミ)が 撃たれた傷跡に苦しみながら去ろうとするところを、一応相棒のはずの ゲア(ピーター・ストーメア)が後ろからシャベルで攻撃し出すところ。 確かに想像はついたけどさ・・・ここ笑うシーンじゃないやろ! (なぜか関西弁。) 死体処理中のゲアを捕まえた警察長のマージ(妊娠中)が、ゲアに 「たった少しのお金のために(こんな事件を起こすなんて)」 「命にはもっと重みがあるのに」 という主旨の事を呟くシーン。 確かに 「この場で言わなくても・・・」 とか、 「こんな事言っても通じる相手じゃないでしょ」 とか、ツッコもうとすればツッコめるけどね・・・とっさに笑える アナタ達って不思議以外の何者でもないわよ。 同じくフランス人の主人も後になって 「あんなシーンで笑うなんて」 と呆れていたので、この人とは価値観が近いなぁと思って安心したけど。 私があまりに不思議がっているのを見て夫は 「もしかしたらあの人達は映画と自分との間に距離を置こうとして笑ったの かもね」 と言ってはいたけど・・・やっぱりガチガチ日本人魂の持ち主の私には 理解不能でしたとよ。(何弁?) 投票(をクリック)していただけると、嬉しいです。 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[映画雑感] カテゴリの最新記事
|
|