テーマ:旧い旧い洋画(394)
カテゴリ:アメリカ映画('60&'70)
ミケランジェロ・アントニオーニの「砂丘」(1969年)をLe Champoで 観てきました。 数年前にはシネマテークで特集があったり、パリでは何かと観る機会の多い アントニオーニ作品。 だけど私は最初に観た 「女ともだち」(1955) 「太陽はひとりぼっち」(1962) 「さすらいの二人」(1975) 「愛のめぐりあい」(1995、これはヴィンダースとの共作) の4作品が個人的にいまひとつだったので 「アントニオーニはもういいかも」 なんて思っていました。 でも去年アントニオーニが亡くなった直後に「欲望」(1966)が 上映された時、過去にレポートの準備にと、映画を未見のまま一生懸命 Jacques Aumontという教授の「欲望」に関する長~い記事を読んでいた 記憶が蘇ってきたので「仕方ない」という気持ちで観にいったのです。 そうしたらこれが私の中で大ヒット! こうして私は、今まで観た5本のうち1本だけがやたら気に入っている というおかしな統計を抱えつつ、「砂丘」鑑賞を開始しました。 この作品も結局のところ、すっごく良かったです! 私は映画を観るときにストーリーを重視するタチ。 (なので黒澤映画が大好きだし、急に終了する感じのある市川映画には時々 あっけにとられます。) あらすじらしきものがあまりない「砂丘」について書く事なんて私には できませんが・・・不条理なお話なのに主人公達に同調している自分に驚き、 どの瞬間をとっても絵になる映像に魅了され、最後にカタルシスと圧迫感の 両方をおぼえて帰宅した感じでした。 (ちなみに、隣に座っていた夫がストーンズなどに合わせて小声で歌うのが うるさかったです。 幾ら観客が私達を入れて6人しか居なかったからってねぇ・・・。) 最初に観た4作品だけでアントニオーニを放棄しなくて、本当に よかったです・・・。 日本では、この右側の写真が有名ですよね 投票(をクリック)していただけると、励みになりますです。 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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