映画大好き夫婦のパリ新婚日記

友人夫妻と愛娘のＢを我が家のお昼ごはんに招待しました。

私にとってＢは、ずーーっとこんな感じのちびっ子でした。



（この写真は2006年10月のもの。
外国在住の100％外国人（しかも子供）なので、このブログ初・目隠しなしの人物写真として
Ｂの素顔を掲載しちゃいます！）

日本に居たら何度もモデルにスカウトされて大変だろうな（フランスでも十分務まると思うけど）
なんて思わされる超可愛い女の子

ただ割と気が強いうえ小さいので機転の利かないところもあり、子供慣れしていない
うちの主人は彼女の言動によくあっけにとられていました。
（形式上とは言え、彼はＢの「名づけ親」なのに・・・。）





ところが！

久しぶりに会ったＢはお姉さんになっていてびっくりしました。

まず、外見からして大人っぽくなっています。



（散々はしゃいだ後の帰り間際に撮ったので、髪がほつれ顔が疲れてきているのはご愛嬌。）

可愛い女の子から、美少女へと変貌してますよね





Ｂは外見だけでなく、内面も成長していました。

７歳のお誕生日プレゼントに、と私の主人は本を数冊あげました。
（Ｂの両親が
「うちはおもちゃで溢れかえっているから、プレゼントは本がいい」
といつも言っているので。）

今までの子供っぽさ全開のＢなら、プレゼントに本をあげても少し関心を示すだけで
すぐによそへ遊びに行っちゃったりする事も多かったのに、今回の彼女はそれを見て
「ありがとう！私、本が大好き！」
と主張し、興味深そうにページをめくっていました。

そう、自分で本が読める様になったＢは両親と共通の趣味を持てる様になっていたのです。

これを聞いて、これまた本好きのディノはあからさまにニッコニコ。

Ｂを膝に乗せて一緒に本を眺めていました。





これまでのＢは言いたい事をじゃんじゃん主張していたし、相手の返事にも一応の反応を
示してはいたものの、そこから会話が発展する事はあまりありませんでした。

だって、まだ本当の「こども」だったんだもんね。

でも今回のＢは、明らかに違います。

相手のいう事にすごくよく耳を傾けて、少し考えてから返事をする事もあれば、
子供ならではの感性で皆を笑わせる事もしょっちゅうです。

例えば、私が
「私達も子供が欲しいわ」
と言ったのを聞きつけて、Ｂは
「あなた達には子供が２人できると思う」
と言いました。

私が
「どうして？」
と尋ねると
「１人はフランス人、もう１人は日本人なの」
ですって
（後になって考えると、これは冗談なのか本気なのかナゾです。）

その時に彼女の使った表現が
「un francais et un japonais」
で、どちらも男性形になっていたので、私が
「せめて１人は女の子が欲しいんだけど」
と言うと、少し考えた後
「じゃあフランス人（の男の子）と、日本人（の女の子）かな」
という返事が

それ、私達夫婦そのままじゃない（笑）。

もぉ～、なんてかわいいの





Ｂのお母さんセリーヌに、彼女の変りぶりに驚いたと告げると
「そうね、７歳になったものね。
フランス語では７歳あたりの事を指して『l'age de raison』（「ラージュ・ドゥ・レゾン」つまり
「分別のつく歳」）って言うのよ。
まだまだ子供っぽいところは残っているけどね」
と言っていました。

「l'age de raison」・・・映画のタイトルか何かで聞いた事あるけど、そういう意味だったのか。

なるほどね・・・。

言葉の意味を教わると同時にその好例を見て、深く納得した私でした。





フランスらしいと言うか、今までこの夫妻と私達夫婦が集まってどちらかの家で食事をする時は
Ｂはいつも事前にご飯を済ませているのが常でした。

大人が食事をしている間に彼女は向こうの方で遊んだり、ＤＶＤを観たり、眠りに就いたり
していたのです。

ところがこれまた今回初めて、Ｂは私達と一緒に食事をしました!!

しかも私はお蕎麦用にと思って、お箸を四膳（友人夫妻＆私達夫婦用）と
フォークを３本（友人夫妻＆Ｂ用）出していたのですが、ふと見るとＢも頑張って
お箸で食べているのでびっくりしました。

「フォークで食べたら？」
と訊いても、黙々とお箸を動かし続けるＢ。

どうも、皆と同じにしたいみたい

お箸の持ち方を教えてあげたけれど、彼女の手には大人用のお箸が大き過ぎて難しかったので
この夏帰国した時には子供用のお箸を買ってこようと思います。





文字がずい分読み書きできる様に、そして大人と本当の会話ができる様になり、
皆の話題に参加したり、向こうで一人で書き物をしたり（その間、大人は会話に夢中）、
とてもお利口さんになったＢ。

主人も今回ついに、Ｂにやられたのでしょう。

帰り際Ｂの両親が先にエレベーターに乗り込み、彼女も続こうとしたのだけど、
ディノはその肩をつかまえて
「うちに残っていったら？」
なんて言ってました。

Ｂはそれを聞いてちょっと戸惑った後
「ううん、帰る」
と言いました。

当然の選択と言えば当然なのだけど、その後すぐに言った「帰る理由」というのがこれまた
傑作で・・・
「だってここには私のお部屋がないもの」
だって！

そりゃそうだ、そう言われてはこちらとしては反論の余地はありません。
（フランスでは、２歳の子供でも個室を持つのが常識なので・・・。）

こうして、Ｂは無事おうちに帰っていきましたとさ。

また近いうちに会おうね


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