カテゴリ:夫とその家族
1つ前の日記に書いた通り、 ディノ(=長男)の実家のツリーのデコレーションは 毎年エルヴェ(=三男)の仕事。 (ちなみに本物のツリーの買出しはほぼ毎年、 運転大好きアラン(=次男)がしている様子。) この家にはたくさんのオーナメントがあるのに 今年飾られているのは、どうも見た事があるものばかり。 エルヴェの好みでセレクトしているのでしょうね 1つ前の日記にアップした青い鳥、 これは毎年かなり目立つ場所に飾られている気が。 1番お気に入りなのかな? この日記の上にアップした赤いランタン(?)も見覚えがあるから、 彼のお気に入りなのでしょう。 見覚えがある様な無い様な・・ ・・でもなんだか可愛くて面白いのはこれ!! 「な・・なぜツリーに苺が??」 と思わずにはいられない。 でもエルヴェは 「これ、いいよねぇ? 前にお母さんが買ってきたんだ」 と嬉しそう。 確かに可愛いし、 お義母さんとの思い出を大事にしたいのは私も一緒だし、 気持ちは分かるよ、うん。 エルヴェの今年のチョイスには漏れてしまった (というか、やっぱり今年はオーナメント少なすぎ!! ディノがせかしたのがいけなかったんじゃないの??)、 でも私の頭に焼き付いているオーナメントもあります。 これ、この太鼓型の!! この写真は今年1月に撮ったもの。 その頃ドイツでの癌治療を終えて戻ってきた義母は、 著しく体力を失っていました。 義母の看病をしようと皆がこの家に集まったのだけど 夜中にもの凄く苦しむ姿を見て真っ暗な気持ちになったり、 結局翌日に救急車を呼んで緊急入院してもらったものの 病院に着いた時は「今夜が峠です」と言われたり・・・ みんなで力を合わせてお世話したり最良の道を探そうとしたけれど、 心身ともにヘトヘトの日々。 ディノ達は母の容態を見て精神的に沈みがちで、 私ももちろん義母の事で胸がいっぱいだった。 でも私に堪えた要素はもう1つあって・・・ 長年母と息子3人(ディノの父は20年ほど前に他界)で 作り上げてきた世界に初めて長期滞在したので いくら皆が優しくて私に何も要求してこなくても、 慣れない環境からやってくるストレスがあった。 しかも私は東京のど真ん中で育ったのに、 ここは今まで見た事もない様な小さな村。 2・3日の宿泊なら大丈夫だけど 一週間以上居るとなるとそれはもう「生活疑似体験」。 スーパーが1つしかなく100%白人しか居ないこの村の、 ネットすらできないこの家に居ると もの凄く遠くまで来てしまったのを実感して、 パリでは感じない孤独感だって生じてくる。 そんな中、 わざと飾りっぱなしになっていたツリーについていた このオーナメントを見つけた。 底に貼ってある黒いシールを見ると 「JAPAN」の文字が!! 驚いてディノ達に見せると 「あぁ・・これはものすごーく前からこの家にあるんだよね」 と言う。 現代のフランスで見つけられる「日本製」のものと言えば ハイテク製品とか車とか、または高級な工芸品しか思いつかないけど、 まだ日本の人件費が安い頃には こういうものも輸出していたんじゃない? ・・というのが、彼らの推測。 (これが当たっているのかは分からないけど。) 何はさておき、 私が来るまでは日本とは何の関わりもなかったこの村のこの家で このオーナメントがこれまで頑張って生き(?)抜いてきたというのが なんだか私はうれしかった。 しかも可愛いし 今年はエルヴェのチョイスに入らなかったこのオーナメント。 実は私は箱の中にこれが入ってるのを見たんだけど 疲れと遠慮で 「これも飾ろうよ」 と提案する事ができず・・・。 でも来年からは機会があれば、 絶対に遠慮しないでこれを飾るんだ!! こうしてまた、 クリスマスの(とっても小さくて私的な)思い出が 増えていくんだなぁ・・。 ランキングに参加しています。 投票(をクリック)していただけると、嬉しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.12.29 16:08:30
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