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テーマ:恋愛について(2607)
カテゴリ:恋・愛・人間関係と心理について
ツボ押しは痛いけど好きな人が殆どだろう。そしてまた気持ちの良いブランケットのように、また冬のさむ~い日にぬくぬく布団に埋まっている感覚もたまらない「好き」の一つだ。全然違うものなのに好きという気持ちは一緒だ。
違うところといえばツボ押しは一瞬の刺激が快感で好きと思えるところで、永遠にツボが押されたままでは痛くも痒くもなくなって好きの快感が薄れていくものだ。もちろんたまには出たくなるだろうが、ぬくぬくの布団は冬が永遠であるなら何回でも長い間入っていたいものだ。 *** ノリノリが先日ラジオで聴いたのだが、とある既婚の女の人が悩み相談をしていた。その人は旦那に魅力を感じない、私は悪い男の人が好き、と言う。でも子供が欲しいからその人と別れるかどうか迷っている、と言っていたそうだ。もっとBad Looking Guyが好きなのに、旦那は全くそうじゃなくて、別れて人生やり直したいんだけど子供が欲しい。 なんだか笑える相談だが、なんとなく彼女の気持ちは分かるのだ。彼女の旦那は彼女の理想じゃなくても、毛布の安心感をくれる人だ。Bad Looking Guyはツボ押しの刺激を与えてくれる人だ。刺激は気持ち良いから、快感が心地よくてぐっと惹かれる。安心感は…遠くに離れていても多分どこか行かないから(永遠であることが安心感を呼ぶ、と言うことだ)、このまま去って戻ってきてもまだ残ってる、だから安心より一瞬の快感を選びたくなる。 *** ここで恋愛の話に振ってみようと思う。先に述べたとおり安心は永遠と通じるものがあるので、一瞬の刺激である快感の方が「好き」という度合いが強く感じる。インスピレーション、という言葉があるが、それは心に受ける刺激のことだ。刺激が大きいほど快感が強い、快感が好きという気持ちを確信させる。あたまからその人が離れなくて、もっと刺激が欲しくて、相手に恋焦がれる。 問題はそこからだ。一瞬で燃え上がる恋は激しい刺激から始まるが、時間が経つとその刺激もあまり感じなくなるものなのだ。相手が距離を取ってくれるといつまでも刺激として残るが、それ以上の発展はない。しかし人間関係はそんな状態で長い間続かないものだ。 逆に刺激からではなくて、緩やかな温もりから始まった恋は燃え上がることほど少ないが、長く残る。刺激が少ないからもしかしたらつまらなく感じるかもしれないし、刺激=好き、という感覚しか本人になければ一生その類の「好き」には気付かないかもしれない。しかし毛布の温もりを思い出せば分かるように、人は必ずそちらの「好き」の感覚も持ち合わせているのだ。 先日の日記に揺ぎ無い安定があるからこそ、好きなことが出来るし次に進める、ということを書いた。自分が次に進めないのは何故か、とふと疑問にぶつかった時、色々な種類の自分の好きなものやその理由を見つめなおしてみると新しい鍵が見つかったりするのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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