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カテゴリ:本
美術論集『瓢中快適』が縁あって
私の手元に。 著者は村越英明さん。 タイトルの『瓢中快適』は鉄斎図からとったもの。 当時大阪市立美術館の学芸課長だった村越英明さんが、鉄斎 美術館の2代目館長として迎えられ、平成7年(1995年)美術館開館20周年を期して上梓された美術論集です。 鉄斎研究 、日本美術研究家としての集大成ともいえる論集で全267ページのずしりと重い本です。 村越英明さんは、演奏家の村越知子さん、伸子さん姉妹のお父上です。 おふたりはピアニスト、ヴァイオリニストとして活躍、共にミラノ在住。 コンサートで日本に里帰りの折は演奏会を楽しみにホールにでかけます。 終演後、ロビーではすこし離れたところでお父さまが静かに見守っていらっしゃるお姿もなんどかお見受けし、 ご挨拶をしたことも。 そのお父さまも他界され、コンサートの折にお会いすることも叶わなくなりました。 堅苦しくない、エッセイのような味わい深い文を読みながら、若き日の村越英明さんに思いを巡らせたり。 例えば・・ 私が学生の頃、大阪の道頓堀に天牛書店 という、名物に近いほどの有名な古本屋があってよくお世話になったが、 そこの親父というのは、我々が持ち込んだ本をパラパラとめくり、極めて 慇懃、 腰の低い 応対 ながら 結構厳しい指値で 「ーー✕✕エン」とだけ呟やき、あとは 取り付く島もなかった。 などなど・・ 鉄斎 蔵書印 ↑ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.02.05 01:23:33
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