白馬でセラピー ー2-
雨上がりのあさ、近所を散歩。すぐ近くに五竜いいもりスキー場が見える。 子どもたちがまだ小さかったころ、うちからスキーを履いて、雪ですっかり覆われた 田んぼの上をパタパタと横切って、スキー場まで歩いた。 散歩の途中、息子が足元の雑草を見て「おっ!こんなところにスベリヒユ。 これは食べられるよ」と摘んでいる。これってどこにでも生えている、よく見る雑草ではないの? 「そう、どちらかというとやせた土に生えている、よくある草」だそうだ。 小屋に戻ってさっそくwikiで調べてみた。れっきとした野菜らしい。 特に葉物野菜の不足する夏季に重宝される、とのこと。地面に這うように広がっている。 写真は撮っていないので、サイトから。 ↓ ね、ここら辺でもよく見る草でしょ。 さっそく息子は料理にかかっている。よく洗ってサッとゆでぎゅっと絞って刻む。 醤油と少量の砂糖とすりごまで和えたお浸しの一品。ウン、行ける。クセが全くなく 茎の歯ざわりもあって、とろりとした粘りがあって、オクラの食感にも似ている。 おいしいじゃないの。ググってみたら、薬草として漢方でも効能があり、オメガ3脂肪酸を 豊富に含むスーパーフードとして、最近注目、などと出ている。1 蕎麦やおそうめん、パスタなんかにも行けそう。てんぷらにもいいかも。 サバイバルフードとしてよく憶えておきましょう。そういえば、5月に娘が白馬に 滞在したときに道端でヨモギを摘んで、餅粉でヨモギ餅を作ったと画像を送ってくれた。 都会の食料事情が悪くなったら、みんなで田舎に疎開しましょう。 おいしい水、空気のきれいな土地で取れる野草は安全安心ね。 さて、戸締りをして、ごみは管理事務所のごみステーションに運び、レンタカーを 返却して白馬駅へと向かいます。 往路は伊丹→松本空港→シャトル便のタクシーでサクサクと白馬入りしたが 飛行機は1日一便なので、帰りは陸路で。 いつも利用するアルピコ交通の直行バス<さわやか信州号>で一気に新大阪まで、 のつもりが連日の雨で山間部、土砂災害の恐れありで、運行中止と言われた。 ならばJRを乗り継いで、白馬から<特急あずさ>→中央線<ワイドビューしなの>→ 新幹線で新大阪まで、と、よく利用するルートに変更すべく、前日白馬駅まで切符を買いに。 ところがなんと、当日、中央線が土砂崩れで不通になったとわかり、駅員さんに 日本海回りで帰るルートを提案してもらったのが大当たり。 ばっちり旅気分を味わいながらの鉄道旅となりました。 息子は一足早く、白馬から新宿行特急あずさで出発。ほとんど乗客は見当たりません。 貸し切り状態で帰って行った。see you 新宿まで4時間50分。直行で行けるのがいいよね。 続いて入ってきたのは長野行の臨時列車「リゾートビューふるさと」。 2両編成のかわいい列車。乗客は3組ほど。JR,だいじょうぶ? きっと赤字路線でしょうね。廃線にならないことをいのるばかり。 続いて、ホームに入ってきた在来線の大糸線に乗り込みました。 松本発、安曇野の田園地帯を走り、白馬あたりからは山間部の谷間をぬって、 旅情たっぷりの二両編成、各駅停車の列車。 下車駅は終着駅の新潟県の糸魚川。のんびりとローカル線の旅です。こちらも ガラガラの車両。リュックをもった外人青年と、旅慣れた風のアラサー女性?と 私だけ。作家・真保裕一の痛快ミステリー「ローカル線で行こう」を思い出しながら、 窓の外の景色を楽しみます。 窓の外は、日本海に流れ込む姫川が増水して、いつもの穏やかな流れとは 程遠い。 でも初体験の北陸回りの列車旅は私の心を躍らせる。終着駅糸魚川から 北陸新幹線<はくたか号>でいよいよ金沢まで行くのだ。 表示に従って、糸魚川の北陸新幹線のホームに上がると乗客の姿もほとんどなく。 いよいよ旅の人らしくなってきたぞ。キャリーバッグをゴロゴロと引きずりながら きょろきょろとお上りさん全開す。 滑るように静かに入ってきた東京発の新幹線はくたか号。指定席はほぼ独り占め? 座席の間隔もゆったりと、リクライニングを思い切り倒してう~~んとリラックス。 車窓からは飛騨山脈の重なりのあちこちからから白い霧が立ち昇る。 糸井川からの停車駅は 黒部宇奈月温泉→富山→新高岡→金沢 50分後、金沢に到着したら、3人の乗客が立ち上がった。独り占めではなかったものの、 ここも赤字路線? 金沢からは特急サンダーバードに乗り換えて最終地の新大阪まで。 サンダーバードも指定席はがら空きでした。 3年ほど前までは、往復1000キロ、高速道路を吹田インターから安曇野インターまで 走り抜けていたけれど、列車旅の面白さも味わい尽くしたい、そんな心境です。 おいしい駅弁、見つけなくっちゃね。