氷点 そして 続氷点
ようやく計4冊を読み終えた…(^-^;)。久々に子供向けではない、小説らしい小説を読んだな~。内容的にも読み応えがあった。なんてったって、氷点のテーマが『人間の原罪』、続氷点のテーマが『罪のゆるし』。重いし、深いテーマだから、自分はこう思うなんて気軽に感想は書けないな~…。テーマからわかるように、内容的には結構宗教色の濃い話だ。だから、そういう物に抵抗を感じる人は読みにくいかもしれない。(これはナルニアもそうだと思うのだが)私はどう転んでも陽子の様に高尚な考え方は出来そうにない。自分に降りかかる不幸を、他人のせいにせず、一人でじっと堪えて…。……無理だ…(-_-;)。でも、こうあるべきなのだよな、と理想の人間像として見る事で、自分自身の在り方を考える上での指針にはなった。そう出来るわけではないが、今の自分を反省する材料になったというか。かと言って、夏枝にも共感は出来なかった。結局、陽子も夏枝も人が振り返るような美貌の持ち主。ここからしてまず自分と共通項を見つけられそうにないからね…(^-^;)。いや、そればかりじゃなく…。ちょっと自分に好意を示す男は無条件で受け入れるような面は、同じ女としてもどうかと思ってしまった。母としてより、女としての面が強すぎるからかな~?常に家事をしっかりとこなし…って所も私と全く違うしね~(爆)。それに啓造の嫉妬深さにも辟易したわ。妻が浮気したとの思い込みから娘を殺した犯人の娘を養子に貰うなんて有り得ないでしょう?!でも、それを否定したら、この小説自体が成り立たなくなっちゃうんだけど(^-^;)。村井をいつまでも自分の身近に置いている…というのも不可解。一番不可解だったのはこの人かもしれない。続氷点でも、次々と波乱の展開があるのだけれど、ふと思ってしまった。「確かに他人の不幸は、小説として読むには面白いんだな~」。我が家に起こったあの事件。全く無関係の人から見たら、まさしく「小説かドラマの話みたい!」で、面白いはずだわ…(^-^;)。それに、一般的に有り得ないと思われる事も実際にはあったりするわけだしね…。自分が夏枝の立場だったら、どうなんだろう…?でも、どうしてもそれは考えられない…。娘を亡くす、なんて、絶対に考えたくないもの…。それに娘を亡くしたからって、他の子を育てたいとは思えないもの…。娘達の代わりはどこにもいないから。ん~、支離滅裂の文章だぁ~(>o