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カテゴリ:膠原病の近くにいて
私は20歳まで自分の心情や状況を人に話すことなく生きてきた。
両親が婚姻届を提出していないことも、 戸籍と違う姓を名乗って日常生活を送っていることも、 母の病のことも。 病を患っている母に心配かけたくなかった。 父に対しては、ものすごく大きなわだかまりがあった。 そして私にはきょうだいがいない。 独りで考えるしかなかった。 泣きたい時は独りで泣いた。 周りの人達はみんな幸せそうで、私のような状況にある人なんて誰もいない。 話したって解ってもらえない。 だから話さなかった。 独りで悩んだ。「どうして私だけこうなんだろう。」 20歳のある日、突然吹っ切れた。 これが私なんだ。それでいいんじゃないか? それからは、周りの人達に自分の状況を話せるようになった。 意外な事に自分が重大で思い悩んでる事だとしても「あ、そうなの?」と軽く受け流す人が多い。 そんな時は、「私が思い悩んでいることは、側からみればそんなに大した事じゃないか」 と思い直してみた。 そして、話すことによって色々な人がとても心に残る言葉を戴いた。 それが、何物にも変えがたい私の宝物だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年01月20日 12時56分38秒
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