ペッチャンコの死がい
毎日保育所の送り迎えに車で通るところに、何かの死がいがあった。ほ乳類ではなさそうな感じだけど、なんとも気持ちの悪いものに見える。気になりつつもよけて、通り過ぎた。ゆうちゃんとめえちゃんをお迎えに行って帰りにもやっぱりある。 見たい、見たい。何なのかものすごく見たい。我慢できずに車を停めて、窓から首を出して覗き込んでみた。「あ!!カメや!!しかもけっこうでかい!!!」と私が大声をあげると、ゆうちゃんとめえちゃんも覗き込む。「ん?いやスッポンや、これ。」と私が言うと、「上についてるフタ(甲羅のこと)が取れてるから、 スッポンポンってこと?」とゆうちゃん。私、バカうけ。「アンタ、おもしろいこというなあ。裸って意味でスッポンやないのよ。 スッポンっていう名前なんよ。」「変な名前。裸みたいや。」「アンコはもう入ってないかなあ?」とめえちゃん。「たい焼きくんやないんやけ、アンコは入っとらんわ。」近頃、たい焼きくんの歌ばっかり口ずさんでるめえちゃんは、生き物のおなかにはどうやらアンコが入ってるらしいと思い込んでるようだ。ちょっとそれもおもしろいから、当分の間、事実は伏せておこうと思う。