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カテゴリ:学校・教育
春に転任してきたばかりだし、若そうだし、ちょっと頼りなさそうに見えるし、何より3教科の担当ではないし。…と、まあ言いたい放題ではありますが、うちの息子にはちょうどいい具合かなと見ていた高校の担任。夏休みにあった第一回目の三者懇談では「数学に苦手意識があって、授業では解っているのに試験で結果が出せない」という悩みを「じゃあ、勉強方法変えてみたら?単元ごとに問題を解くのではなくて、ランダムに問題をやってみなさいよ。そうしたら流れでなんとなく解ったような気がしていたというのから、パッと出された時にここが苦手なんだというのが明確になってくるし、ひとつの公式をどういう場面で応用するのか当てはめる勉強になる」というようなことを言われて「へー」。そして、応用力が試されるのを捨てて小問題を完璧に解くだけで点数は取れるのだ、そうしたら偏差値がこれくらいになって…と。ええ、その的確なアドバイスにすっかり先生を見る目は変わっちゃったのです。
そして本日。 見せられた期末テストの成績は偏差値60に全然及んでおらず(おほほ、散々でしょ?)、2年生ではせめてそこにいけるくらいにしなければ……というところからの具体的なプランですよ。息子の高校生活のこともよーく把握しておられ、部活の賢い先輩が家庭教師代わりに面倒見てくれていることもご存知の様子。けれど、「教えてもらうのは解った気になるという盲点があるよ。その先、もう一度やり直すなら別だけど、そういうことはたぶんしてないでしょ。先に教えてもらうのではなくて、自分がどこが解らないのかをちゃんと理解してそれから教えてもらうという方法でないと」。そして、自分の大学受験の体験談からどういう学習生活を送らなければならないかという心構え、冬休みを宿題だけに終わらせないためにとるべき手段など、実に細やかだこと。 これは私立ならではなのか先生のお人柄なのか、それとも最近の高校全体が受験への取り組みを熱心にしているのか、とにかく、やるかやらないか責任はすべて自分にありと放置プレーだった私の高校時代と「ぜーんぜん違う」!! 「もっとやってたら」「これをやらないと」という人はこの先もずーっと一緒。この年齢は人格形成もできてるから、今できない人はおとなになってもそう変わるものでなし、という話で先生と大笑い。自分を律することやリミットを設けられない甘い人は、太ったままだったり不健康だったりだらしなかったりするものね。「偏差値60くらいは努力の範囲ですよね」と先生とも話したのですが、仕事だって勉強だって努力次第で8割方はなんとかなるんだもん。元々の能力は致し方ないこととして、受験生にとって大事なのは「自分に厳しくなる」ということなんだよな~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年12月22日 16時08分16秒
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