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カテゴリ:しごと
教会は昇天者追悼記念礼拝の日。亡くなった教会員の写真を前に、白いカーネーション献花して祈りを捧げるのです。
父の兄弟がふたり戦争の頃に幼くして亡くなっており、私が子供の頃には「えいちゃんとしげちゃん」のための出席でしたが(もちろん全会員さんのためでもあります)、ここに祖母が、祖父が、母がと遺影が加わるようになると、毎回この記念礼拝だけは欠かせなくなるものです(若い頃にはイースターとクリスマスだけ足を運ぶような信者でしたが)。 祖父の穏やかな晩年からはまったく想像もつきませんでしたが、わが家のクリスチャンの系譜は祖父が若かりし頃に命を絶とうとした瞬間に始まります。それまで苦難の道のりだった祖父の人生はまさにこの教会の設立とともにスタートしたようなもので、当時クリスチャンではないのに教会と縁のあった祖母と出会い、ふたりで信仰の人生を全うすることになります。祖父と祖母が出会った頃にはひとにぎりの信者であっただろう教会も、今では昇天者の写真だけで400人を超え、会堂は2階までいっぱいの人です。 私が洗礼を受けた頃には別の場所にありましたが、会員数の増加で手狭になったこともあって今の場所に移り、会堂も20年前に改築。今ではパイプオルガンやステンドグラスもある立派なしつらえです。奏楽を聴いてしみじみとパイプオルガンで奏でる教会音楽というのはいいなぁとか、先代の牧師さんが急にお年を召したと感じられたり、子供時代に教会学校で遊んでいた男の子がしっかりとした挨拶をされて驚いたり、久しぶりの教会はとても新鮮。 なにげなくみていた昇天者の名簿で、祖父母の第一子であったえいちゃんが「5月21日」という私の誕生日の前日に亡くなったのだなあと不思議な感じでみたり。ああ、それより。400人超の写真を見ていると自分の遺影はいいのが欲しいなーと(^_^;) もうある程度の年齢ではあるし、一年に一度は「これを遺影に」と言えるようなのを撮っておかないとね。……と、毎年この礼拝のたびに思うんですよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年09月18日 22時15分21秒
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