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2008.10.10
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カテゴリ:音楽
4級演奏グレードに向けてようやく体制が整った生徒さん、以前に課題曲、自由曲数曲は用意できているので、レッスンは即興を中心に進めることに。さらに生徒さんのリクエストでバッハのインベンションを分析してもう一度勉強し直したいとのこと。インベンションをやりはじめた生徒さんの指導が間違えずに弾ければなんとか丸にしている状態、で何を教えていいのか自信が持てないのでもう一度やりたいという希望だ。うまく時間配分してそのコーナーも作ることに。

まずメインの即興Aの伴奏付けは、もう既に4級指導グレードを取得していてコード進行は理解できているので、メロディーとベースラインの関係を意識してよりより響きのものを選択できるようにとアドバイス。響きのいい度数は?或は順次進行でうまくベースラインがつながる問題の見分け方等。もう一人、Jazzセミナーの生徒さんでグレードを取得したいと昨年7級に合格、今月から6級の伴奏付けを始めた生徒さんにも同じことをアドバイス。ある意味4級と6級って共通点がある。どうしてもコードから入ると縦の関係には敏感になるが、横のライン、特にベースラインが意識外になりやすい。特に子供の頃からグループ等でたくさん耳にしているのではなく、大人になってある意味理論的納得から入っている分、客観的にベースラインのきれいさ、という点に気がつきにくいのは無理の無い話だ。理想的なラインを何度も弾き、耳に入れて経験して、こちらのほうがいいというセンスを植え付け、さらにメロディーと同時にそれが頭の中で鳴るようになるまでには時間が必要だ。その時間短縮のためにも移調という一手間かけるのは有効な手段だと思う。

実際問題、問題集は実践的ではない、というのは、過去問の試験のパターンというのはだいたい傾向があるので、問題集を一通りこなすというのは遠回りになる。が、試験を超えて、力を付けるには重要なので、あえていろいろなパターンに触れてもらうことにしている。
お勧めの升目のノートを使って、コードと和音記号を書き、コード進行をリストにしておくことで、1段目のパターン、2段目のパターンとそれぞれの進行の傾向が抽出できる。もしコード付けに迷ってもこのノートを作って整理して統計を取っておくことで、方向性がいくつか搾れる。

私自身3級の時に大変苦労して、思いついたのがこの方法だった。先に合格した友人が問題集6冊を全部やった、というのを聞き、たかだか1冊くらいしかやってなくて受からないと落ち込んでいた私は、大いに刺激を受けてやってみようと思ったと同時に、全部問題の解答をノートに書くだけでなく、長調、短調に分け、段毎に進行リストを作った。そのことで転調への入り方や3段目のパターン、さらに4段目で迷うパターン等、自分のやり難いパターンがくっきりと見えて来るようになった。
でもそれだけではクリアできない。そこに調性の問題が立ちはだかる。今度はその進行リストに従って全調コードリストを作製して、ひたすら手慣らし。
さらに、今度は問題集毎に調性と拍子の全統計をとって表にして、major or minorの何拍子系の何調は問題集何巻の何番という具合に。。
ひたすら弾くだけという鍵盤に触れる時間より、ちょと左脳を使って事務的処理に時間を費やしたことが自信に繋がり、合格に導いてくれたと思っている。ひたすら弾くだけで手型に頼っていてばかりでは、4級までならなんとかなるが、3級は(私は)無理だと判断した。
またその事務的処理が反対に音を出さずに頭の中で音を響かせる訓練にもつながったと、今から振り返ると、そう思う。
実際、予見で伴奏付けを頭の中で行なってもコードの流れを視覚的に或は聴覚的に覚えておかなければ、変奏ができない。Jazzのad_libと同じ。。
さらに、そういう手続きが今度は指導する側になって、もっともっと大きくbenefitになってくれている。という経緯があり、生徒さんにもそれを体験してほしいと思い、指導をしている。
即興や作曲って感性の問題のように思われるが、案外、左脳も大いに活用されているように思う。

たかだか16小節程度の即興問題の分析ではあるけれど、そのトレーニングは今度はモチーフという創作にもつながっていくし、楽曲を分析して演奏につなげていくことにも大きく貢献してくれる。
今日のレッスンでjazzセミナーの生徒さんで自宅で教えているレスナーさん、ショパンのプレリュードの和声進行のことを訪ねられた。E♭ majorの難しい曲。難しいということは進行も複雑で、さらに美しい!ということ。一緒に分析しながら、「やっぱり、ショパンってすごいは。。」Tonicが4小節続いた後Dominantというベースはシンプルだが、上では細かく和声が変化し、5度調への転調にはじまり、同種短調の平行長調(っていう言い方でいいのか?)III♭調への入り方、なんて美しい。。さらにJazzでいう代理コードを使ってDominantからTonicはVIへという偽終止的な進行が何とも言えずアンニュイ、これが何度となく調性を変えて出てくる。そして再びTonic-Dominantというシンプルなベースが出てきたと思ったら、今度はDiminishの連発で一気に頂上へ駆け上っていき、ちゃんとテーマの元のE♭に戻って来れるようになっている。
そう代理コードってJazzだけのもんじゃないじゃない!ショパンさんもいっぱい使ってたとは。。たぶん「代理」という言い方をしないんでしょうね。JazzをやってClassicの分析やりはじめて気がつくことって多い。。

たぶん曲の中身がわからなければ、ただひたすら「難しい曲」というだけで終わっていただろう。生徒さんに、確かに難しいのはコード進行を分析して分かるとおりだけど、このうつくしい進行を理解してこの曲に触れることを感謝して弾いてみる価値は大いにあるのでは?と発想の転換を促す。確かに練習するのはたいへんだろうなぁ~。。でも私も弾いてみたくなったので密かに練習することに。。
そう、こういうことって結構あるんです。生徒さんからいい曲を教えてもらうことって。(感謝!)出会いですものね。これだけ多くの曲がある中で生涯で弾く曲なんて、ピアニストでもない凡人にとっては、とても限られているし、その中にどれだけ惚れ込んで弾ける曲に出会えるか。


話はもどって、インベンションの分析の生徒さんとどうやって進めるかディスカス。まず指導上で何を困っているのか?何を教えているのか?など。生徒さんが一通り間違えずに曲が弾けてきたとして、次に何をどう指導していくか指導のポイントを聞いてみた。「テーマを出すように、、」確かに。でも今度やる4番ってテーマ最初とラストに出て来るだけだけどそれで終わり?。。。「フレーズとか、、」そうそう、インベンションの目的は歌うことであり、バロックではフレーズをは言わないらしいが、モチーフがどこまでか、また対旋律やモチーフの応用やその一部など、小さなまとまりを細かく、アーティキュレーションを見ていくことが呼吸感につながり、それが歌うことにもつながる。そのためにはあまりにも楽譜の情報は少ない。素人にはわかりずらい。CDなど良く聞き込んで耳から入っている人には、なんとなくfeelingとしてわかって弾くことはできるけど、なんとなく先生の経験からの指導に終わってしまう。そのことが彼女の指導の自信の無さにつながっているのだ。大半はそうだろうし、私もそうだった。ここで切りなさい、と言われなぜだかわからず切り、後からCDで聞くと大概そうなっているから、そうかぁ~、、とfeelingの世界での記憶しか残っていないので、当然指導も自信が無くて、敬遠しがちなバッハだった。

まず細かいまとまりをモチーフから見ていく作業と同時に、今度は大きな流れで大きなブロックはどこまでか、それに転調が大きくかかわるので、当然のことながら和声分析は欠かせない。
まずはその2点を整理することからはじめることにした。
さらにそれを演奏にどう生かしていくか、大きなブロックのまとまりの終わりのカデンツはとても重要であったり、まとまりの中での音使い、(テンションではなくて)イ音などコードトーン以外の音の使い方の意味と演奏の仕方、細かいまとまりの同じ動きの連続はたたみかける効果で盛り上がり箇所でもあるし、、、など2声のラインを追うことで演奏に、すなわちダイナミクスの解釈につなげていくことに発展していくだろう。
演奏をするための分析や解釈というのをテーマにまた彼女と研究する時間がもてることになり、新たな発見がありそうで、楽しくなりそうで、うれしい!
資料集めも進めよう。。



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最終更新日  2008.10.10 23:16:42
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