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2008.12.18
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カテゴリ:音楽
自宅レッスン最終日。
朝から部屋、玄関から外回りの掃除、食事を済ませ午前中からレッスン開始。
年内に発表会の選曲をするように言ってあったので、
曲が決まり始める。
一人はシューマンの『アベック変奏曲』。
今年のPTNAの課題曲参考CDから選曲。
こうやって選んでくれるとCD編集したかいがある。

普段から弾いてみたい曲は自ら探すというのは難しいようだ。
私はCDを資料としてあれこれ買いあさって、目的以外のいい曲に出会ってレパートリーをなっていくことが多かった。
けれど、支持待ち、、の生徒さんが多い。
CDも楽譜も確かに高価なものだけれど、
グレード取得して先生の資格を持っているんだから、
もっと主体的にアンテナを張ってほしいものだ。
5級までは与えられたものをこなせばいいけれど、
4級以上になると自ら積極的にレパートリーにしたいとい曲でないと、説得力のある、魅力のある演奏につながらないように思う。
いちようはきれいに弾けていても、心をつかむものがなければ、、、。

『アベック変奏曲』をやりながら、
先日頂いた2級の勉強用の資料に書かれたいたことを思い出す。
即興するにも、演奏するにも作曲家の視点がなければならないということ。
ピアニスティックな奏法、その効果をどう組み立てて仕掛けていくか、
退屈させずに引付けてクライマックスまでどうもっていくかという「作曲家の計算」。
そうか!そういうことか、、と楽譜の見え方が少し違ってきた。
今までは弾きやすいかどうか、、なんて弾き手側の視点だったけど、
伴奏スタイルや音使いに、作曲家の計算、仕掛け、、が見えてくる。
なるほどなぁ~と、作る側の視点に立つと、さすがに作曲家のすごさをじわじわ感じる。
まるで英検のwritingの勉強をしたことで、英文パラグラフの筋や流れが見えやすく、読み取り方が楽になったように。
シューマンという人はピアノという楽器でいろいろな奏法等を試みようとしたらしい。
楽譜の端々にその痕跡が見受けられる。
DAWでいうならeffectsにあたる部分。
面白い。variationのfinalの盛り上げ方、即興ネタにしっかりもらおう!

リストを弾きたいと狂詩曲を候補に挙げてきた生徒さん、
発表会には10分は長過ぎるし、
「愛の夢」1曲弾いた程度のリスト経験なので、いきなり大曲すぎ!
演奏会用エチュードかバラードあたりからはいってみたら?と勧める。
まずは自分でCD買ってよ~く聞いてね!

ショパンのエチュード2番が今日ようやくめでたく◯になった生徒さん、
右はよく練習でき、きれいに流れているのになかなか左の特にベースが定着しなかった。
開離が弾きにくのかしら?
ノクターンでもまだショパンに慣れていない人は、
左のベースと和音が手に定着せず苦しむ生徒さんが多い。
でもなんとか合格。
で、発表会は今年風邪で出れなかった1番と別れの曲の2曲をやることに。
マイペースながら、仕上ってくると音楽のいい感性をもっている生徒さんだなぁと思う。
やっぱりショパンのエチュードは、エチュードながらチェルニーやクラマーとは異なり、ショパン様々、芸術だ。
練習して合格したら終わり!ではなく、ずっと弾き続けることのできる、弾き続けたい曲ばかりだ。1曲1曲が大切な財産となるエチュードだ。
これからはトレーニングのためだけの練習曲で時間を無駄に使いたくないし、貴重なレッスンの時間もつぶしたくない。ハノンもしかり。。
作曲として、芸術としてすばらしいものに貴重な時間に費やしたいし触れていたい、、という思いが年々強くなってくる。
それを生徒さんと一緒に共有できるってこと、とても幸せに思う。





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最終更新日  2008.12.19 00:09:26
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