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2009.01.18
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カテゴリ:音楽
今年の発表会の演奏曲目が出そろう。今年もバリエーション豊に、多様性に富む。改訂された新テキストを定着させ進めつつ、発表会の曲への動機付けも失わせないように譜読みも並行。
発表会の曲決めは、生徒さんが自ら決めることになっている、というかそういうことにしている。
だから、早いもの順に好きな曲を選んでもらっている。やりたいと思っていても、躊躇していると誰かに弾きたい曲をさらわれてしまう可能性ありなので、生徒さんの中には、発表会が終わると既に次にはこの曲が弾きたいと決めてくる人も何名かいる。自主性とは素晴らしく、かつ恐ろしいく能力を引き出すものだと驚かされる。好きこそ物の上手なれ、とはまさにそのとおり。

昨年の発表会で、わすかピアノをはじめて4ヶ月にして演奏したショスタコ青年は、終わるやいなや、次はこれをやりたいとシルベストロフのCDと楽譜を持ってきた。
初ピアノ発表会の曲もテキストのアレンジに飽き足らず、第2テーマもいれてほしいとやる気満々だったのでアレンジを追加し、初心者ながらclassic好きでCDをたくさん聞いた蓄積が音楽の感性の豊かさを感じさせる演奏だった。ピアチェーレというはじめのテキストを終了し、ミクロコスモスの1巻が終わりになったらシルベストロフを始めましょう、という約束どおり、昨日からレッスンに入った。

シルベストロフ、なんて私も聞いたこともないし、もちろん弾いたこともないし、教えてもらったこともない。こうなりゃ、グレードの子供の作った誰も知らない課題曲に取り組むのと方法論は同じ。まずは構成を分析して、長年の経験と知識からフレーズ・リズムや音の動きを感覚的に分析してどう弾いていくべきかを考えて音だし、実験をくりかえし、CDを参考に構築していくしかない。

どうなることやらと思いながらも、やりはじめると面白い。
まず、構成を分析して練習番号をふるところから。1・2・3で4は1に近いとか。。4は1とイコールの点々、、で、とか言うと、「nearly 4ですね」と彼。≒この記号nearlyって言うのね!知らなかった、さすが理系。
完全な無調性ではないけれど、調整記号が付いたり消えたり。和声進行も機能和声ではないけれど、和音の連結には何か意図するところや方向性は見いだせる。頼りになるのは感覚。。

作曲の講座の先生が、無調性の曲を作るための勉強ってどうしたらいいんですか?と聞いた時に、「それは感覚でするしかない」と言われた。えっ!Jazzでも同じこと言われた。まだJazzの先生がpost-bop以降のchordalでないsoundの勉強を感覚で、というなら、まぁしかたないか、ともうそれ以上質問する気持ちにはならなかったけど、東芸の作曲出身の先生ならもう少し、ヒントくれるかもしれないと密かに期待していたのだけれど、あっさり、「感覚で、、」と偶然か必然か同じ言葉を言われたので、あわわぁ~~。喰いつくことができず、後ずさってしまった。。プロコでさえ機能和声ではない。システマチックに学ぶことはできない。そう言われればしかたない、自分で感覚を頼りにやっていくしかないのねぇ。。半分諦めの気持ちと、半分好きにやったる!という気持ち。
しばらく、そんなで向き合うことになるシルベストロフちゃんとショスタコ近現代大好き理系青年。

ショパンのバラ4のピアノ王子は留学に旅立った!幻のバラ4。。





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最終更新日  2009.01.19 01:30:59
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