|
カテゴリ:高校教師の巻
放課後の課外授業は補習授業、特技適性に分けられる。
通常授業は7時間まであって、掃除をした後にレベル別補修授業、特技適性という感じに各自自分の受けたい授業を8時間目にする。 8時間目が終わると給食を食べて9時まで夜間自立学習。 私が受け持つ8時間目の授業は成績に関係ない。なので、逃げ出してこない子もいる。その時間だけ学校を抜け出して遊び行くってやつだ。事前に連絡を受けるすべも無く、クラスもみんなばらばらなので、いっぺんに管理するのは難しい。 んで2年3組の男子4人組。今まで8回も授業を抜け出した。 担任の先生に言っても、その後も来ない。 今日久々にやってきた。 ホントになめてるとおもい一喝した。 50分授業半分くらいだめになった。 文章を読ませてカタカナで詰まったところ「思い出すまで待っててやる」といって。 高校は義務教育じゃない、自分が勉強すると決めたから来るもんだ。 学校が学生を「受け入れてあげる」ところなんだよ。 自分の行動ひとつで誰かが裏切られた気持ちをもっているってわかってるの? 普段の授業で教室に先生が入るとき、後ろめたさはないの? 行動に責任を持ちなさいって。 ぶすーっとしていたので、私はその中の1人に抜け出した理由と抜け出して何をしたかを書かせた。ごめんなさいという気持ちよりも、理由が気になったからだった。 結局理由を聞いたと、私も感情的にひどいことを言った部分もあったし、このままだと彼らに傷を与えただけになってしまうと思い手紙を書いた。 4人で読んだあとは破いて捨ててねって。 私は普段の授業でも成績をこどもたちにつける権利は無い。 8時間目はあってもなくても、でても出なくても同じ。 ほかの補習授業にくらべたら楽チンなもんだ。 抜け出すのも簡単だし。 でもやっぱり黙って逃げるのは良くないと思う。 それがいかに汚いことか。 生徒の質が年々良くなっていて、今年は今まで無い以上に期待していた生徒だから。 なおさらハラワタが煮えくり返ったのだった。 生徒に手紙を渡して、この日記を書いてる今さっき昨日の4人がやってきて手紙をくれた。 なんとなく私の誠意が通じた気がした。 最後に 「みるかるせんせい いっぱいすみません。それじゃそろそろおいとまします。さようなら。」 と。 おいとまなんてどこで調べたんだかわからないけれど、今まで習った日本語全部つかって 手紙を書いてくれた。(もちろん主体は韓国だけど) できなくとも出席するってとても意味があることだと思う。 できないから逃げるんじゃなくてできない中でもなにかを汲み取ろうという姿勢が大切だと思う。 まぁ自分にもいえることだから。 特技適性は去年もそうだったけれど、毎日会う子供たち。 毎日会う中で勉強もそうだけどもっとお互いオープンになれたらなって思う。 今年の子供たちも情が移りそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[高校教師の巻] カテゴリの最新記事
|