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カテゴリ:バレエ
う~んと以前、娘のトゥシューズを加工した話、書いた記憶があったような、なかったような。
あの、トゥシューズというものは、なんとも非日常的なものでありますね。 バレエを習っていなければ、一生実物を間近に見ることなく終わるかもしれない。 かく言う私も、娘が習うまでは憧れてはいたものの、どういう構造になっていて、どうやって履くのか(……というか、リボンをどうやって結んで、どうして脱げないのか)謎に満ち満ちておりました。 あのリボン、くるぶしよりちょっとだけ前の位置についているんですね。 で、足の甲のところでバッテンに交差して、あとは足首に巻いて結ぶ。 どれだけ巻いて、どの程度のきつさで縛るのかは、各人の好みによるようです。 で、結ぶのは足首内側で。リボンは、その結び方にちょうど良いようにカットして、切り端はほつれないように、ライターの火であぶって(燃やしちゃだめよ~♪)固めておきます。 (化繊でできているリボンなので) 大抵は堅結びなので(つうか、かさばるので蝶結びにはしません)、残りの部分はピラピラ出てこないようにくるくると小さく巻いて、足首に回したリボンの下に押し込みます。 で、本番のときは、まかり間違っても出てくることがないように、結び目と押し込んだリボンのあたりを縫って舞台に上がります。 余談ですが、このリボンの結んだ先が出てきちゃうと、観客の目はもう、そのピラピラに釘付け! あらら、出てきちゃったよ。解けたりしないかな。あ、緩んできた……。 他のダンサーの踊りがどんなに素晴らしくても、観客は見ちゃいません。 ……というわけで、うちの娘のお教室では、そんな事態になろうものならものすごくきつく叱られます。 さて、このトゥシューズ、あんな形状なので、買ってきたままが足にぴったり合うなんて、なかなかないことでございます。 さらに、トゥシューズでの立ち方や踊り方の癖などを考慮しながらカスタマイズしなくちゃいけない。 でも、たった数センチ中敷をカットするだけで踊りやすくなるのであれば、その手間は惜しむまい……すっげ~大変だけど。(笑) しかも、洗うことができないし、ポワント部分がすぐにつぶれてしまうので、プロでは 1~2 回履いたら終了~!って方もいるらしいです。 (うちはそんなに裕福じゃありませんっ!!) やっと最近になって、トゥシューズをなんとかしようという意識が芽生えた姉さん(……つうか、踊りで足りない分はトゥシューズでカバー?)、今頃になって以前ワタシが勝手にカスタマイズしたシューズを履いたらしく(それまでなんで履かなかったんじゃい!!!) 「あれ、結構良いかも」 ですと~。 うちの姉さんは、足の指の付け根のあたりに妙に柔軟性があり、足裏側にぐにゃ~っと曲がってしまうので、トゥシューズのシャンク(樹脂でできた中敷みたいなもの)がすぐに折れて変な立ち方になってしまうのが、本人以上に気になって仕方がなかったんです、ワタシ。 その部分のシャンクにニスを何重にも塗って固め、さらにシャンクのかかと側を 3 cm カット。これが結構大変な作業なんだわさ。 昨夜は『太王四神記』を見ながらニス塗りをしたんですが、乾燥させているうちに気分悪くなってきた(笑)。 危うくシンナー中毒になるところだったよ~。トホホ 今夜は命がけのシャンクカットです。(ものすごく堅いので、大型カッターナイフで切るんですが、手がすべると流血事件が起きる) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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