姑はゴシップが好きだ。
「ここだけの話なんだけど」という出だしで始まる、私が知らない○×さんという人の家庭事情などをよく耳にする。
時には「ここだけの話なんだけど」と子供が出来ない義弟夫婦の夜の生活についてまで話が及ぶことも。。。
姑の愛読書は女性○身という週刊誌である。
それに書いてあることをまるでその場にいた当事者であるかの如く話す。
森進一と森昌子の離婚の時も鼻息荒く語っていた。
「あれはねぇ、進一が悪いのよ。お金がないからってジャガイモの会とかいって、昌子を引っ張り出して、それで家事も育児もちゃんとやれ、なんてそりゃ昌子が体調崩して三行半つきつけたのも無理ないわ。」
・・・あんた、森家で一部始終を見たりしてたんかい?という口ぶりだ。
平塚のアパートで男女と3人の乳幼児の遺体が発見されたという事件では、犯人の女の半生を関係者であるかのごとく語っていた。
今は秋田の小学1年生の男の子が亡くなった事件のことで頭がいっぱいである。
連日報道されるワイドショーや、愛読書の女性○身を片っ端からみて、犯人の女のことを語る語る・・・。
「やっぱりねぇ~、私はこの女が犯人だってわかってたわよ。だって状況から考えてこの女しかいないんだもん。なんかこの人近所でも評判悪くて、昔っから働いてたパチンコ屋でトラブルがいろいろあったらしいのよ~」と、親戚縁者のような口ぶりだ。
そんな彼女と先日一緒にテレビを見ていたときのこと。
テレビではその秋田の事件のニュースがやっていて、近所の人がモザイクをかけられ犯人について語っていた。
姑がつぶやいた。
「こうやって近所で事件が起きたからってベラベラしゃべってる人って信じられないわ~。私なら断るわね。」と。
い~や、アンタなら取材の依頼が来てなくても自ら出向いていってマイクを奪い、何時間でもベラベラ話し続けるだろうよ・・・。