カテゴリ:四季折々の写日記
街中をランニング中、通りすがりの家の外塀の植え込みに、その花は咲いていた。
『あまり見かけない花。……ん? これは、もしかして?』 海岸に咲く花として知られているハマユウである。 ハマユウをハマユウとして、しげしげと見たことは記憶にない。写真によく見るような、手前にハマユウが咲いていて、奥に小粒の石の浜が広がっている風景を、いつか見たいと思っていた。広い海に対して、線の細い白い花が、なんとなく寂しげで儚くて、昭和のエレジーを感じさせる、あの構図で。 それが埃っぽい道路の脇で、盛んに咲いていた。 海岸ならバランスよくおさまるのかも知れないが、ごちゃついた街中ではずいぶんとボリュームを感じさせるスケールを持っていた。意外と大柄な花なんだなぁ、というのが第一印象だった。 帰って調べてみると、ハマユウは街中でもときどき植えられているそうだ。ありふれてはいないけど、そう珍しいものでもないみたい。そして、一度注目したものは、次から気づきやすくなるのか、数日後、通りすがりの歩道の植え込みに、いまが盛りとみごとに咲き誇っているハマユウの株に出会った。 いままで気付かなかっただけで、実はあちこちで出会える花だったのか。花期のいまなら見つけやすいだろう。 それ以降、街中を移動中はいつも『ハマユウはないか、ハマユウはどこに?』とハマユウ探しをしながら移動するようになってしまった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.07.22 15:15:53
コメント(0) | コメントを書く
[四季折々の写日記] カテゴリの最新記事
|
|