カテゴリ:本・テレビ等
最近流行り(らしい)スチームパンクというジャンルで大人気(らしい)の作品を読んでみた。 時代設定は第一次世界大戦勃発のころで、オーストリア大公夫妻の暗殺事件を発端としてこの物語も始まる。 世界は、ダーウィニストと呼ばれる遺伝子工学を用いて生物を改造し利用する人々と、クランカーと呼ばれる機械を利用する人々とに別れて争っている。 まあ、そんなことは読めばわかるので説明はそのくらいにして、感想はというと・・・ ずばり、こんなもんなの?という感じ。 確かに話しは面白い。この先どうなるの?という引き込まれるようなストーリー性はあるし、実際の史実に絡めた作品世界全体の動きもよく作りこまれていると思う。 でもねぇ、正直なところセンスオブワンダーが足りない。 クランカーの使う兵器なんて、なんの目新しさもないし、ダーウィニストの兵器も同様で、クジラが空を飛ぶって普通じゃないかな(昔、ムーの白鯨ってあったよねw)。 ストーリーの緻密さが面白いだけで、SFならではの斬新さとか脳みそが痺れるような感激とかは全く感じない。 三部作の最初なので、導入部と考えれば、まあこんなものかね? 卵の謎とか、次につながる楽しみはあるので、二作目には期待したいですけど。 キャラクターも結構ありきたりで、主要キャラのラブロマンスも陳腐なものに終わらなければいいなと勝手に心配中。 ちょっと厳しいコメントだけど、ローカス賞を受賞しているということで結構期待して読んだので、その分落差も大きかったということです。 辛口ついでにもう少しコメントすれば、訳者のセンスもあるのかも知れない。センスが悪いというんじゃなくて、自分のセンスと合わなかったってこと。ちょっと柔らかすぎるというか、子供向けすぎる表現が鼻に付く感じだったかな。 あと、挿絵はどうなんでしょ?生物兵器はともかく、メカはちょっと、初代ガンダムどころかマジンガーレベルだと思うのは自分だけかね? (わざと古めかしいタッチにしているというのは承知してますが・・・) 原作そのままということでしょうがないんだろうけど、吉原先生あたりに描いていただいてれば全く違う雰囲気になると思うんだけど(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 13, 2012 05:03:44 PM
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