カテゴリ:本・テレビ等
古びた商店街にある元写真館に引っ越してきた家族を中心に、語られる物語。 中篇が幾つか集まって構成されているんだけど、その構成の仕方も素晴らしく、関係なさそうなストーリーの伏線が絡み合って集約されていくところなど、すごく「良かった~」と思える作品だった。 もともと、宮部さんは好きな作家さんなんだけど、ファンタジー作品はあんまり面白いと思えなくて、やっぱりバリバリのミステリーじゃないとダメなのかなと思っていたところ。 この作品も、最初はなんだか「心霊探偵」みたいな雰囲気で、ほのぼのとした雰囲気で進められると、本が分厚いだけに全部読むのはつらいかもなーとか思ってたらとんでもない! 途中から目が離せなくなるというか、ちゃんと物語のヤマが用意されていて(アタリマエか?)、一気に読み終えてしまった。 登場人物のリアルな感情表現が宮部さんのすごいところだと思うんだけど、それが悲しみであっても前を向いている悲しみで、その悲しみを背負って生きていくんだ!という強さを感じられるところが好きですねぇ。 久しぶりに「うるうるっ」と来てしまう作品でした。 っていうか、最近、涙腺がゆるくなってるような気がする・・・。 でも、やっぱり宮部さんは好きだわ~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 16, 2012 09:31:49 PM
コメント(0) | コメントを書く
[本・テレビ等] カテゴリの最新記事
|
|