猫とミモザの木陰でティ－タイム

好　奇　心
クリストワ－．ロイド似のお得意様の社長がいらっしゃる。と言っても分からないでしょ
Back to the futureのタイムマシン　デロリアンを作ったドク博士だったら分かるでしょ。私的イメ－ジ.......かも

この社長に出会わなかったら、今の会社には生涯ご縁がなかったでしょう。
ドク博士に感謝致します。

５時ころ出張先（九州）の帰りに寄られた。
ドク博士の注文品の仕上げをしてる最中に、お茶を差し上げようと腰を上げたら
工場長が事務の子に頼んでいた。
はっきり言って、目の前に腰掛けられると居心地が悪いからチャンスだったのに
こうなったら年の功で、開き直りも慣れた物ですから、以前から気になっていたことを質問してみました。

私「商品開発はどうやって考えるんですか」
ドク「Ｙ川電機が、ここん所をこうゆう風に動かしたいんだけど考えてくれると言うことを、僕が勝手に考えるんだよ」
私「図面は？」
ドク「あんな物はいらないよ、有ったって役に立たないんだから」
私「どうしてですか」
ドク「僕はもともと電気やなんだよ、図面じゃ物が出来ないんだよ」
私「既成概念で縛られるからですか」
ドク「そうだよ、＋－０．　いくらいくらの数字をいれたってできないだろ、だから現場で組み立てて調整すればいいんだよ」
私「ああっ、それで図面に寸法やらが入ってないんですか」
ドク「そうだよ、僕はいつも工場に聞くんだよ、図面に寸法を入れないけど良いですかって」
私「．．．．（そんなのありかよ？）」
ドク「但しＣＡＤデ－タ－は出しますよと必ずね」
私「．．．．」
ドク「ここのｋさんは、図面デタ－を送ってたらちゃんと作ってくれるんだよ」
私「．．．（そんな無謀はよく存じてますが....!）」
ドク「あの１２０の穴は、あんなとこには開けないんだよ。それに、よそ工場は開けられないんだよ」
私「どうしてですか」
ドク「よそがしないことをするのが僕なんだよ。他と同じ事は面白くないからね」
私「それで、私達の指が血だらけになるようなとこにも、穴が有るんですか」
ドク「そうだよ、他がしないことをするのが僕なんだよ」
私「楽しい発想ですね。私、社長の頭の中を覗きたくなりました」
ドク「.....（ニンマリ笑う）!!!」

いや－!!楽しかったです。
工場長が悩まされるのがよく分かりました。
ｙ川電機さんも悩まされてるなと思いました。
しかし、無の物を発想して、現物に成るまでを、大手会社はしないだろうし。
無駄な労力とされているから、合理的生産が主流だからほとんどが他社をコピ－されている。
ｙ川電機がドク博士を受け入れた動機は、想像付かないけど、大きな成功だとおもう。

仕事では、ちょっと気むずかしいけど、トリビュ－トでジャズを聞き西村のコ－ヒ－でも戴きながら、ドク博士の蘊蓄を聞きたいなとつくづく思った。