カテゴリ:社会
昨日は、ぶらりとギャラリーに立ち寄りました。 味のある、陶芸作品やガラスのアート、版画の数々があって、とっても いいなぁと思わせる作品が揃っていました。
それから、久しぶりに、映画を観ました。 珍しく2本、どちらもフランス映画で、最初の映画が全然面白くない 映画で、ポスターに騙された感がある「やさしい人」というタイトル。 けれども、この映画は後味が悪く・・・お口直しにもう一本 「毛皮のビーナス」というのを見ました。 この映画は、ロマン・ポランスキーという有名な映画監督の作品だったので 興味を惹かれました。 こちらは、二人舞台のような作品で、かなり面白く鑑賞しました。 演劇を見ている感じの作品でした。 芝居のオーデションに遅れて来た女優が 黒皮のボディコンの衣装で現れ、脚本家に、芝居を見てくれと懇願し、 オーデイションは終わり帰ろうとしていた脚本家は断るのですが、 彼女はしつこく迫り、そうして、セットされた舞台上で、 脚本家は演出家として、彼女に芝居の台本を持たせ セリフを演じてもらい、その相手をして、時には男と女と入れ替わり 役を演じ、そのセリフが気に入らないところをオーデイション女優は、 脚本家兼演出家を馬鹿にして、彼のプライドをズタズタにして、 それでも、女優は迫真の良い芝居を演じるので、彼は、彼女の演技を 認め・・・お互いは、「毛皮のビーナス」という芝居の中に没入してゆくのです。 だんだん進行していくと、二人の立場が逆転してゆくところが面白く マゾヒズムの要素が彼の中に立ち現われるのです。 この二人のセリフのやりとりがかなり面白くて、最後には意外な展開で ・・・・まるで、フェリーニの晩年の少々気ちがいじみている感じが最高でも あるのですが、 やはり、ポランスキー監督の才能を感じるのでした。
ワンダという無名女優を演じているのはポランスキー監督の妻だそうです。 それにしても、人間の内面に潜む得体のしれない意識が恐ろしくも ありました。そうして、男と女ってものの狂気ってものの不思議だあぁと。
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