モンゴル高原には、ある日突然、高原に湧き上がる泉が出現するというが、その中でも大規模な泉というより、湖といったほうがいいほど大きなものが出現した場合には、昔からの言い伝えで、その一番深い底付近に、青い蒼い謎の蒼水晶がみつかるという。ただし、見つけて、引き抜くことができたとしても、これまでに、地上まで持ち帰ったものは、誰もいなかった。あの男以外、誰一人として、成功しなかったのだ。皆、湖の底に沈み、引き込まれて二度と帰ってこなかった。あの男は、その後、モンゴル諸民族を統一し、モンゴル帝国を作り、やがて、この帝国を息子達と共に、空前絶後の世界帝国へと発展させていった。全ては、この謎の蒼水晶の魔力によるものであった。この蒼水晶はチンギスハーンの息子達へ受け継がれてゆき、この帝国の滅亡と共に、行方不明となっている。つい数年前に、高原のどこかである男に発見され、しかも、持ち帰ることにも成功したといううわさが広まった。その男の行方は、現在不明である。しかし、最近、モンゴルからシベリアにかけて、巨大地震や、頻繁な落雷事故の多発、真夏のブリザード等の、不思議な自然現象が多発している。世界中が“異常気象”の一言で片付けているが・・・・・はたして、それだけなのだろうか・・・?!
レイの アノ男 のことを、忘れてはいないだろうか ・ ・ ・ ・ ★