カテゴリ:日々雑感
3連休最終日、海の日。
そんなに混まないまま終わってしまった。 祝日だからピークはあるけど、凄まじいほどではない。 結局この連休、現場に出れたのは初日だけ。 2日めは女子高生Eちゃんが推薦の面接だか何かで休み、 3日めはM島嬢が久々の丸々お休みを満喫し、 (彼女はOLさんなので、土日祝日にウチを休まないと全日休にならない) そんなこんなで私が入口番に入らないといけなかった。 でもマ、恐ろしいことは起きずに済んだのでヨシとするか。 帰り、いつも通る学校のそばでネコの鳴き声がした。 必死で呼んでる感じで素通りできない。 鳴き返すと、向こうも一生懸命何度も鳴く。 しかし場所が、学校裏の空き地で雑草がいっぱい、 しかもそこへ行くのに崖を降りるか、逆側から崖を上るか、しないといけない。 道路の街灯は崖の下に届かず、ネコの姿も確認できないし。 もし学校の敷地に入るなら、家宅侵入になるのか? などと色々考えた挙句、近所の警察に電話。 110番じゃなく、7桁の番号の方。 最初に出た人はフムフムと事情を聞いてくれて、 じゃあ地域課に回しましょう、ということになったのだが、 次に出た人が、そういう話し癖なのかも知れんが消極的な感じの人。 てゆか来るのイヤそう。 そこでビビったらネコ助けられないので静かに粘り強く問答し、 結局来てもらえることになった。 何しろ私はネコ原因で警察のお世話になるの初めてじゃない。 昔、側溝に落ちたネコ助けようとして、夜中に道路っぱたに寝転がり四苦八苦してたら、 轢死体と間違われたらしく誰かに通報されて白バイ来ちゃったのだ。 その後パトカーも。 (そのネコは数日後、警察が保護してくれたもよう) 今回来てくれたのは、消極氏とその若い後輩っぽい人。 さすが警察官は強力サーチライト持ってて、 雑草の隙間にうずくまる白っぽいネコ(2ヶ月程度?)視認できた。 んで、私はそのままネコの位置の目印になるように崖の上に立っててと言われ、 2人が学校のほうから空き地に入っていった。 実際雑草を掻き分けてくれたのは若い方の人で、なんと雑草は肩の高さまで伸びてた。 「イヤ~僕ムシ苦手なんですよね~」「ネコちゃんドコですか~助けに来ましたよ~」 など、なかなか良いキャラ発揮してくれたのだが、 途中でネコの鳴き声がやんで、周囲を照らしても見えなくなってしまった。 逃げてしまったのでは、ということで、捜査終了。 しかし、彼らが空き地から離れた途端にまた泣き声がしはじめた。 さっきとは少しズレた位置から聞こえて来る。 どうやら動くことはできるらしい。 おそらく再び行っても同じ結果になるだろうし、 たとえば私自身が行ったとしても逃げられるのではないか、 (てゆか「女性には無理です」と止められた) …という結論になり、ネコ救出チームはお開きとなる。 2人にお礼を言い、握手して別れた。 なんだかなー、人間って野生の前では無力。 私がどんなにそのネコを案じていても、ノラには伝わらないんだよな… と少し落ち込みながら帰ってきたら、うちの前でYさんとばったり会った。 Yさんは野良猫対策のエキスパート的おば様で、 おそらく横浜市・イヤ神奈川県内でも一二を争う動物愛護界の重鎮。 いつだったか夕方の民放ニュースで動物問題のインタビューを受けてた。 話しているといつも勉強になるし、彼女がただのネコおばさんとは大いなる一線を画してるのが分かる。 彼女は毎晩ルート配送(笑)で地域の野良猫に餌をやりつつ慣らし、 病気をしていないか何か異変がないかチェックし、 最終的には捕まえて不妊・去勢手術をしてから元の場所に帰しつつ、 周囲住民の理解を得るとか放し飼いで手術もさせない飼い主を説得するとか、 無理解な区役所のヒトと討論するとか、人間相手の啓発活動にも忙しい。 その彼女のルートの中に、うちの近くの駐車場のネコたちがいるので、 毎晩来てるのは知ってるけど、実際出くわすのは珍しい。 でも、こんな夜に会えたのは天の配剤かも。 早速例の白っぽいネコの話をすると、親身になって聞いてくれた。 そして彼女から、ノラ子猫を捕まえるのが非常に難しいことを聞かされ、 やっと、警察と一緒になっても捕まえられなかったことを納得できた気がする。 思えば前にも彼女とは、これぞというタイミングで会うことがあった。 ずいぶん前だけど近所で弱ったネコが大鳴きしてるのを連れて帰って、 餌やってから馴染みの動物病院に連れていったんだけど、 ホントに弱ってて結局2日後にあの世へ、という時も、 病院にお願いして亡骸を引き取って来る帰り道にばったり会って、 「治ったら飼い主さん探して可愛がってもらえばいいと思って、 ヒトなつっこいの分かってたけど抱っこしてやらなかった。 こんなことなら、ちゃんと抱っこくらいしてやれば良かった」 と後悔の念を話したら、ニッコリして、 「でも、今こうやって抱っこしてあげてるじゃない」と、 両手で段ボールを抱えた私に言ってくれたっけ。 今まで経験したネコネタは膨大で、思い出すの全部書いてたら書ききれないくらい。 思い出すだけで泣けてくる辛く苦い思い出もあるし、 同じように泣けてくる幸せな思い出もある。 またいつか、運命の出会いがあってネコ飼えるようになるといいな。 逆に言えば、運命の出会いを待ちわびているので、 今夜のようにネコの鳴き声が聞こえると反応せずにいられないんだと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004/07/21 08:32:34 PM
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