その2
いろいろ問題行動のある母でも 本人は一所懸命 本当に一所懸命。思い込みとこだわりが強いし善悪が(他人の基準では)正常に判断できていないが、本人にとってはそれら全てが「正しいこと」。少なくとも彼女が生きている世界では彼女は間違ったこともしていないし、周りの人に迷惑もかけていない。ただまわりとうまくかみ合っていないだけ。父の介護も何度私達やケアマネさん、父の主治医から注意を受け、紙に書いて貼ってあり それを毎日妹と一緒に読んで確認しているし、頭では納得しているが… 実際にやっていることは「やってはいけないこと」オンパレード。「でも、お父さんの為にこの方がいいと思って私も大変だけどがんばってやってるのよ」って。「介護は無理してがんばってやったら続かないから。お母さんも少し楽すればいいんだよ」「そんなことしたら お父さんがかわいそうでしょ」うーーーーん がんばらないでいてくれたほうがお父さんにとっても良いんだけど どうしても理解できないらしい。そんな一所懸命の母に 2時間3時間おきに起こされ、排尿を促され 父は慢性的な睡眠不足になって 脳の機能低下が著しくなっている。そして多分 母自身も同じように慢性的な睡眠不足で脳の機能が低下しているはず。そんな母を見ているうちに「自立支援」とは何か ということを考えざるを得なくなった。「一所懸命父の事を考えて」といいながら母がやっているのは (父本人の都合とは無関係に)自分が「今これをするのがいい」と思うタイミングで先回り先回りして「あれをしなさい」「これをしなきゃ駄目」と指示する。言われた父が じゃあやろうかと思っても 何せとにかくとてもとても時間がかかるのだが それが待てず「早くしなさい」「何ぐずぐずしてるの」「どうしてちゃんとやろうとしないの。怠けてないで!」「がんばってやらなきゃどんどんできなくなっちゃうのよ」と畳み掛けるように怒鳴り続ける。そして よっころらせと立ち上がろうとする時 ほんの少しだけ介助がいるのだがそれを頼むと「そうやってすぐ他人に甘える。自分でやろうとしないのは駄目だ」と罵るだけでまったく介助しない。自力で排尿はできるのだが そのあとリハビリパンツやパジャマのズボンの背中側を上まで上げることができないのでそこは手伝う必要があるのだが 母はそれも絶対にやらない。「自分でがんばってやろうと努力すればできるようになるはず。これは訓練」と言い張る。こんな母に息子の自立を妨げる過干渉の自分自身の言動が重なって… 反省。オマケその1認知症について(治療や改善の為に気をつけるべきことなど)調べていたら、ストレスと(脳の)海馬の関係とか 水分をたくさんとることが大切 とかあって これは 私自身も息子も気をつけるといいことだな、なんて。オマケその2何年ぶりかで久しぶりに帰省した5月はじめの時は、父母と妹はマトモに会話せず、姪に至っては気配を消しているような感じだった。次に行った6月には(父は特養でショート利用中)、私がデパ地下で買っていったお弁当を母と妹と私の3人で一緒に食べ、遅く帰宅した姪も 母が離席した隙に合流して一緒に食べた。そして いつもは2階から降りてこない姪が何度も私のいる部屋に顔を出し「この本読む?」とか「N君その後どう?」とか おしゃべりもできた。そして7月末に帰省した時は ナント 妹がちょっと手の込んだ料理を作り、父、母、私の三人で一緒に食べたり(姪は花火大会見物で外出)、翌日の昼は 姪が全員の昼食を作りみんなで一緒に食べるまでになっていたのだ。ところが8月はじめにケアマネさんに付き添っていただいて父が月1度の通院した日から母の様子がおかしくなった。私には母から「お父さんは今の施設以外どこにも行かせないからね」「おかしなことをしたらケアマネさんがクビになるかもしれない。そんな事になったら申し訳なくてどう責任を取るつもりなの」「私もお茶を教えるという生きがいができたと喜んでいたのにどうして邪魔するの」と何度も電話が入り、妹からは「お母さんが 私が通帳を盗んだとか、お金を取ったとか 酷いことばかり言い始めた。せっかくいろいろ上手くいっていたのに突然何が起こったかわからないけど また3ヶ月前に戻っちゃった。お父さんも殴られたり 一晩中ひどいことを言われ続けて寝せてもらえなかったりしてるよ。おねえちゃんなんかおかしい!」と悲鳴に近い電話がかかってきた。週明けるのをまって 施設に電話をしたら「お金で解決すればいいんですか」の対応。何に対して どうお金で解決するつもりなんだ??????お金はどうでも良いから、母が父の施設変更を妨害しないよう ご協力いただきたいんですけど…なんかホント とんでもない施設に関わっちゃったなぁ~