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カテゴリ:おたんこナース
普段70~90歳代、高齢者中心のウチの外来に、 たま~~~に、ベビちゃんやお子さんがみえると、待合室もにぎやかになります。 先週幼い3人のお子さんを連れて、お母さんが受診。 聞けば、2番目の女の子が、大学病院で「ブルガダ症候群」と診断されたとのこと。 お兄ちゃん(小4)と、下の男の子(7か月乳児)、そして自分(お母さん)にも、 遺伝的に同じ病気があるかどうかの検査をしてほしい、と言うことでした。 お兄ちゃんには、ホルター心電図をつけました。 ベビちゃんと、お母さんは、心電図をとりました。 今日は、結果発表の日。 ・・・・・・ お兄ちゃんは、ホルターの結果、「ブルガダ症候群の疑い」ということで、 大学病院に紹介状を書きました。 ベビちゃんと、お母さんには、異常がみられない、と分りました。 その時、お母さんは、思わず診察室で、泣いてしまいました。 お兄ちゃんのことを泣いたのか、自分とベビちゃんが大丈夫と言われたからなのか・・・ 「AEDを買った方がいいですか?」とか、質問がいくつか飛び出しました。 きっとこの病気について、色々調べて、突然死の恐怖にさらされていたのでしょう。 院長の説明を聞いて、少し落ち着いた感じになり、穏やかな表情でお帰りになりました。 近日中に、お父さんも検査にみえる予定となりました。 近年、若い人20~50代の「突然死」の原因として、「ブルガダ症候群」が海外で発表されたのですが、 対応策はいくつかあるのに、恐怖情報だけが先行して、広がった感じです。 お母さんの心配そうな表情と、ぐずって泣き続けるベビちゃんの声が、 頭から離れない日になりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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