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テーマ:お勧めの本(7406)
カテゴリ:本・DVD
タイトルに吸い寄せられて、ポチっとした作品。
新聞でも、紹介されてました。 中年女性が主人公。 しっかり貯金して老後の備えは万全だったわが家に、突然金難がふりかかる! 普通の主婦ががんばる傑作長篇エンターテインメント。
(あらすじ) 後藤篤子は悩んでいた。娘が派手婚を予定しており、なんと600万円もかかるというのだ。折も折、夫の父が亡くなり、葬式代と姑の生活費の負担が発生、さらには夫婦ともに職を失い、1200万円の老後資金はみるみる減ってゆく。家族の諸事情に振り回されつつもやりくりする篤子の奮闘は報われるのか? 本来、こんな男は好みのタイプじゃなかった。しみじみとそう思うようになったのは、五十歳を過ぎてからだ。いくらなんでも気づくのが遅すぎる。自分のことながら、呆れて苦笑すらもれない。夫は何かにつけ理屈っぽいうえに、言葉の端々に歴史や政治の知識をひけらかす。それを知的だ、頼もしいなどと錯覚していられた頃が最も幸せだった。今となっては、おのれの弁に酔う横顔を見るたび、格好ばかりつけたがるこんな男が我が夫かと思うと情けなくなる。 のっけから、こんな中年女性の独白を聞いたら、爆笑するしかない。 激しく同意だからだきっと、オットも、同じようなことを感じでいるかもしれない。 「私は抹茶クリームあんみつにする」 カロリーオーバーだが、月に一回くらいはいいことにしよう。若い頃はこれくらいで太りはしなかったのに、今は食べた分だけきっちり贅肉になる。以前は太った中年を軽蔑していたが、自分が歳を取ってみて初めて、若い頃の何倍も自分に厳しくしなければ体形を保てないことを知った。40代の頃は、あれこれダイエットを試しては挫折を繰り返したが、今ではあきらめの境地に達している。 友人とお茶する時の、主人公の心の声。ダイエットに挫折し、いつも自分に甘いので、耳が痛い。 苦笑するしかない一節 1200万円あった老後の資金が、あっという間に、どんどん無くなっていく。 読んでいてもハラハラなのだ。 結婚した娘も、何か問題を抱えていそう。唯一の救いは、息子が健全な大人に育っていることかもしれない。 夫も、夫の姉も、義母も、皆金銭感覚がおかしい。 主人公はお金に振り回され、ついに、義母の同居を言いだすことに。 やがて、思いもよらない展開が待っている。 こんな終わり方で良いのか、不安にそして不満に思えた。この家族は、大丈夫なの?? いやいや実際は、リアルなウチの家族の今後の方が、心配なのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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