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カテゴリ:おたんこナース
昨日も、熱中症みたいな高齢女性Tさん(80)が、シルバーカーを押しながら 午後の受付(4時)が終わってから登場!! Tさん、これまでも予約時間、予約日、守ったことが無い。 認知症なのか、勝手に自分の言いたいことだけを ぶつぶつと繰り返す。 でも、「胸が苦しい」という言葉は、聞き逃せなかったスタッフ。 診察室から上がってしまった先生を呼び出す。 熱は37.5度。 とりあえず、点滴! 熱中症かもね、と。 ベッドに横になってもらうと、とんでもないことが発覚!!! 靴下を7枚ずつはいて、毛糸のレッグウォーマーをして 冬用の股引を2枚はいてました。 さらに、腹巻と腰ベルト。 股引以外は脱がして、はがして、 首やわきの下に保冷材を入れながら、点滴開始。 心電図もとるが、異常なし。 500CCの点滴が1本め終わるころ、36度台に。 そして尿意を訴え、トイレへ。 院長「尿が出たので、熱中症の心配は無くなった」 とりあえず、2本目につなぐ。 夕方五時過ぎ。 ご家族に連絡して迎えに来てもらおう、と話を聞くのだが、 同居している息子&嫁には、連絡しないでほしい。 隣町に住む娘に連絡してほしいと。 連絡すると、 娘さんは、仕事があるから、2時間後じゃないと、 迎えに行けません、と。 黙って家を出てきたことが息子や嫁に知られれば、 大事な財産を皆盗られるから、 どうか、息子には連絡しないで、と懇願された結果がこれ。 被害妄想なのか、本当の話なのか分からないのだけれど、 本人の意向を酌んだ結果、 隣町の遠い、娘さんが、怒って、ようやく到着。 80代のTさんは、いつだって、自由で、 こちらとの約束は守らないし、 守れないのか。 腰が痛い、腕が痛い、と当院(内科)に駆け込んでくるし、 そうかと思うえば、 駅向こうの中規模病院の整形外科や皮膚科にかかって 注射をしてもらってるとも言うし、 どこまでが、本当で、 どこからが、当院で診たらいいのか、分らなくて院長も困惑。 「そういえば、今まで一度も、ご家族が来ないね・・・」 シルバーカーを押して、自由に毎日、違う病院を回り 財産を取られなよう、 大型シルバーカーにきっと、大事なものを積み込み、 タクシーで、あちこち出歩くのが日課なのかしらと、 少し、気の毒にもなったり。 初めて登場した娘さんと院長は どんな話をしたのかな。 とにかく、迷惑そうに怒りながら、 母親と帰って行きました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.07.27 19:18:11
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