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カテゴリ:本・DVD
垣谷さんの作品。 ジャケ買いです。タイトルに惹かれたのです 世の中の嫁のほとんどがそう思っているだろうことを、 はっきり言ってくれましたね 44歳、結婚15周年の夫と二人暮らしの主人公。 ある晩、夫が外出先で急死。 東京出張と聞いていたのに、なんと地元ホテルですと。 葬儀で涙が一滴も出ず、自由になったかと喜んだのもつかの間、 義父母、小姑の面倒を見てもらえるから良かった~と 笑いながら話す親戚たち。 でかい仏壇が届けられたり、留守中に夫の遺品に顔をうずめて泣いている義母。 じわじわと家にしばられていく感じ、包囲網が迫ってくる。 新しい恋人もできる。 読み手としては、勝手に応援したくなる ?ん?ところどころ、疑問には思うのだが、恋愛だって自由なはず!! 多少の怪しさは感じていたけどさ。 何よりも、この理不尽な状況に、実父が腰を上げてくれて、 ヒーローのように、夫の実家で、大立ち回りしてくれるのだ。 実に気持ちの良い終わり方。 現実問題、こうは上手くいかないだろう。 実際、私の遠い親戚で、 ご主人のお葬式後、義母義父を残して 籍を抜いたお嫁さんがいる。 小さい子供が一人居たが、一緒に出て行ったと。 それはそれは、親戚中で、大騒ぎ。 「薄情だ」「勝手に黙ってやったんだ」「誰に入れ知恵されたんだ」 と、残されたサイドは、怒っていたが、 この本を読むと、 どちらの立場にいるかによって、こうも観方が変わるのかと、 痛感させられた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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