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テーマ:病院の秘密(257)
カテゴリ:おたんこナース
先日100歳を超えたNさんは、 16歳年下の奥様のほうが、大病をして入院になってしまった。 お二人そろっての通院ができない。 姪御さんが、通院に付き添っている。 元々、数年前に、「在宅医療」を勧めていたのだが、 どうしても毎月通いたい、という本人の希望で、通っている。 一人で歩けるのだが、我慢がそろそろ効かなくなっている。 実は、このNさん。 在宅医療の話が出たころから、 毎月受診時、一万円をポチ袋に入れて、受付に渡してくださる。 もちろん、丁寧にご遠慮申し上げるのだが、 段々気分を害され、怒ってしまい、血圧も心配なくらいになる。 「花でも買えばいいんだ」 仕方なく、一度受け取って、胡蝶蘭を買わせていただいた。 そして、待合室に飾った。 翌月、お花屋さんの領収書を渡し、お礼を申し上げたら、 とても喜ばれ、毎月、渡してくるようになってしまった。 まだお花が枯れてなくても渡されるし、 お花が終わった後の、鉢や針金の処分も困るし、 田舎のクリニックの待合室に、いくつもの胡蝶蘭はどうかと思うし・・・ 院長からも、受けとらないよう厳しく言われていたのだが、 怒ってしまうNさんを前に、困ってしまって・・・ 一旦受け取って、あとでご家族にこっそりお返ししようとも 考えた。 しかし、ご家族の同意が得られなかった。 受付としては、毎月、そのやり取りが、ストレスになっていた。 ちょっとしたお菓子や家でとれた野菜などのほうが、 どんなに気が楽か・・・ 午後2時からの診療なのに、 12時半には到着して、待合室でお待ちになる。 しかも、じっとしてない 受付カウンターに来て、お話がしたいのだ。 午前の患者さんが残っているときは、静かにしているが、 それが終わると、トイレと、受付と、待合室の椅子と 行ったり来たりしながら、 しゃべらずにはいられないのだ。 以前は、奥様がいらして、すこしは止めてくださったのにね。 (余波) 胡蝶蘭が待合室に飾られると、 そうか、いいのか、ということで、 また、別の患者さんが、蘭の鉢を送ってきてくださる。 待合室の雑誌置き場の前とか、廊下の突き当りとか、 所狭しと、2~3個の鉢が並ぶ。 院長の趣味ではない。 時々、蘭を趣味で育てている患者さんがいて、 咲き終わった鉢を、持って行ってくださる時もある。 うれしい。 そして翌年また咲かせて届けてくれたりもする。 届けてくださらなくてもいいのですが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.06.29 21:35:02
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