コトコト鍋。 【画像】
寒い夕暮れ。 木枯らしの中、帰ってくる家族にホクホク温かいものを食べさせようと台所に立ちコトコト煮込み料理をしていると‘幸福感’みたいなものがこみ上げてきます。そういう時間、我が家で大活躍の タフな鍋たち。上の黒いのは 『staub(ストゥーブ)』 直径26cm下の白いのは 『Le Creuset(ル・クルーゼ)』 直径24cmおフランス産まれの、重い重~い鋳物鍋です。片手で持つと思わず腕がプルプル。。。場所もとるし。う~む。しかーし、これで作る料理の美味いのなんのっ! 道具バカ万歳。数年前、無水鍋料理に興味を持って、イロイロ調べてたら「ストゥーブ」か「クルーゼ」…どっちにするか結論が出ず料理道具のメッカ、合羽橋道具街へ!迷った時は、その道のプロにイロイロ質問!よく行く道具屋のおじさん曰く、 『本気で料理するならこっちだね。』・・・この渋い一言に押されて、プロ仕様のストゥーブを購入。その時の定価は確か32,000円くらい。た、たかが鍋でそんなにすんのーーー?ほんとに料理すんの?と旦那は半信半疑でしたが、私は気合でお買上げ♪ チーン。だって「ふたの裏側に多数の丸突起があるので、 温められた肉や野菜から発せられた水蒸気は水平なフタで 水滴となり、ピコ(丸突起)を伝って食材に降り注ぎ、戻ります。 肉料理で調理中にスプーンですくって肉にかけることをしますが、 この鍋はそれを自動的にやってくれる画期的な仕組み、 セルフ・ベイスティング・システムを備えています。 これにより、肉や野菜がしっとりとジューシーで美味しく 仕上がります。 こうしたサイクルを持つために、 最低限の水分で調理のできる無水調理が可能になっています。 」 って説得力ありすぎ! 色は一番タフなマットブラック(ホーロー割れしないからね)。で、大事に抱えてかえって、お料理してみて驚愕!う、美味すぎる・・・。 吹きこぼれも全然ナシ。いままでと同じおかずでもスープでも美味さがずぇんずぇん違う!お米も美味しく炊けちゃうし! アリガトー鍋!テンキュー合羽橋!普通、これで‘めでたしめでたし’なのですが・・・道具バカの私としては、「じゃぁ クルーゼのほうも使ってみたい! 違いが知りたいっ。」あのホーローの白。 ぽってりしたフォルム。 あぁ 使いたい。定価は確か26,000円くらい。旦那を拝んだり脅したり・・・様々な手をつかって、いざ合羽橋へ!で、また…けっこう大きめなサイズを購入。この鍋で作ると美味さがキワダツおすすめ料理をひとつ。高山なおみさんのレシピ 『塩豚』 です。豚肉の塊(500g以上)を用意。部位はお好みで。水気をよくふきとる。豚肉に大さじ1くらいの塩をまぶし、まんべんなくすりこむ。肉をラップで包み、冷蔵庫で3~6日ねかせ、熟成を待つ。時間が美味しくしてくれるから・・・ひたすら、待つ。 傷んでるんじゃないの?なんて心配御無用!私は5日目くらいの熟成した味が大好きです☆料理する前に流水でよくよく塩を洗い流して、ソテーしたり、パスタに入れたり、スープにしたり。私の一番好きなのは、野菜ごろごろポトフ。超簡単な作り方は↓この塩豚を大ぶりに切って、水とブーケガルニといっしょにストゥーブにほりこむ。 弱火で一時間もコトコト煮ると家中に たまらない芳香が漂います♪そこで、さらに大ぶりに切った野菜をほりこみます。で、またしばらくコトコト煮るだけ。味付けは必要ありません。塩豚が、おっそろしく芳醇な味を生み出し、しみこませてくれます。豚ちゃん★サイコー!と夜空に叫びたくなるくらい美味。2人の食卓には明らかに作り過ぎでも気にしない。何皿もお代わりして、味に飽きてきたら柚子胡椒を入れたりうどんを入れて主食にしたり。キノコいれたり。とにかくスープの美味しさでなんでも来い!の懐の深さです。ぐっと寒くなるこれからの季節、出番が増える簡単料理。心も体もぽっかぽかに温まりますから、オススメですよ。高山なおみさん、NHK「きょうの料理」でのゆっくりした話し方も淡々とした文章も、素材が活き活きしてる料理法も大好きです。この季節、本が手放せません。さぁ 明日は何を作ろうかな~♪