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• 15勝で十分～ランディ・ジョンソン、ヤンキースに正式入団～

  　アメリカ大リーグの最高左腕“ビッグ・ユニット”こと、Ｒ・ジョンソンが正式にヤンキースに入団した。昨年のシーズン途中からトレードの話題が絶えず、昨年末にはドジャースの石井投手やグリーン選手を交えた大型トレードにまで発展した。結局、石井投手だけが蚊帳の外になっただけで、一応のトレードは成立した事になった。　ヤンキースは2000年のメッツとのワールドシリーズを制覇して以降、チャンピオン・リングを手にしていない。毎年の様に地区優勝はするものの、プレーオフで涙を飲む形になっている。ポイントとなるのは2002年のプレーオフでエンゼルスに敗れた際に、相当数の主力を放出してしまった事。新たに他チームから主力を補強したが、少し油を注げば動き出すものを、半ば総取替えしてしまった為に、思う様に動かなくなってしまったのである。　確にプロなのだから勝ってナンボかもしれないが、何でもかんでも入れれば良いというものではない。況して毎年の様に地区優勝できるだけでも相当なものである。気性の激しいオーナーの眼差しに耐えながら、最低限の成績を残しているのだ。数年前のジラルディ、年開け早々にＦＡで獲得したティノ・マルティネス（2002年のオフに放出された選手）のヤンキース復帰は、オーナーの考え方が間違っていたという最大の証拠ではないだろうか。ティノ・マルティネスの打撃は然程の破壊力もないが、守備はジオンビーより遥かにウマイし、ヤンキースの象徴の様に紳士である。　話をジョンソンに戻して、彼がヤンキースに入団した事で二つばかり気になる事がある。一つはヒゲ、そして長髪である。まぁ、長髪はマリナーズ時代までだし、ヒゲにしても以前ヤンキースに在籍し、今年から宿敵『レッド・ソックス』に移籍したデビット・ウェルズは堂々とヒゲ面で活躍していたから問題はないと思っている（同年齢のヒゲ左腕対決は楽しみである）。勿論、ジョンソンがオーナーを黙らせるだけの働きをすれば、という条件は付くが……。　ジョンソンはプレーオフで活躍できないという弱点があり、2001年のワールドシリーズの時は同僚のシリング（現在はレッド・ソックス）の活躍が刺激となって勝ちを納めたが、ヤンキースというチームの中で、宿敵『レッド・ソックス』とのレギュラーシーズン、そしてプレーオフの再対決となった（特にシリングの）時に力を如何なく発揮できるかがカギになるだろう。　レギュラーシーズンのジョンソンは15勝もできれば御の字だろう。アメリカン・リーグは強打者が多いし、常にマスコミに書き立てられるヤンキースなだけに精神的に疲労するだろうから。とはいえ、彼には八面六尾の活躍を期待しているのだ。ガンバレ！　ランディ・ジョンソン。

  2005.01.04

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• 幼児誘拐殺人犯逮捕から思う事（その２）

  　奈良県の幼児誘拐殺人事件の容疑者逮捕から一週間余り。毎日続々と犯人の供述や日常などが様々な媒体を躍らせている。それを見聞する度に、犯人の残虐さ、鬼畜さを感じるばかりである。とはいえ、今後犯人が如何なる裁判や刑罰を受け様と、亡くなった女の子は二度と還ってこない。また終身刑制度がない日本では死刑にならない限り、真面目に償えば仮出所の可能性がある。果たして（懲役30年として）70歳になった犯人が、更に秩序がなくなった日本社会に完全な復帰ができるかどうか、甚だ疑問である。　これから先、今回の様な残虐且つ残忍な事件がなくならない可能性が高い。否、益々高くなるだろう。確に今後、用心の為に様々な対策を施していくだろうが、最終的には本人が判断しなければならない。どれだけ注意を喚起しようとも、最後は人間と人間が相対するのだ。　幼児や少年が大人たちの言葉を完全に理解できるとは到底思えない。経験や行動を自分の中で完全に理解し、且つ学習する能力に限界がある。誰しも産まれた瞬間から100％完全な人間ではない。だからこそ子供であり、育てる意味合いが出てくるものである。最初から育てる必要がなかったら、人間社会は成り立たないだろう。　酷な話かもしれないが、人間は様々な経験や危険をして大きくなる。当然の事ながら運悪く命を落とす場合もある。だからといって危険から身を守る為に過保護・無菌状態で育てたら、将来の夢は見えてこないし、その方が逆に心配である。個人の人生は個人が決めるものである。　然し乍、こうした犯罪が起きない様にしなければならない。その為には矢張経済を第一にした政治、則ち国を立て直す必要がある。ハッキリ言って、物事の根幹が腐っているのに、幾等枝葉を手直ししても、花は咲かないし、益々悪くなるばかりである。大国・アメリカはイラク戦争の泥沼にあり、間違いなく戦争の大きな事後処理を迫られる。その際には国政もガタガタになり、それが経済にも大きな影響をもたらすだろう。日本は自衛隊派遣の問題はあるにせよ、まだ立て直す余地がある。　アメリカがクシャミをしたら日本がカゼをひく……と言われているが、イラク問題でアメリカが肺炎を患えば、日本は完全な御臨終である。それを避ける為にも、早急に立て直す必要があるのだ。だが肝心なポチ総理の頭の中には、そうした言葉すらも入っていないのだ。日本国民は経済の原子爆弾が落とされるのを待つしかないのだ。戦争の原子爆弾の破壊力も相当だが、それ以上に経済の原子爆弾は国を完膚なきまでに滅ぼすものである。二度も被爆をした国として恥辱の名を残すというのか……？

  2005.01.03

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• 幼児誘拐殺人犯逮捕から思う事（その１）

  　奈良県で起きた幼児誘拐殺人の犯人が逮捕された。容疑者は過去に幼児に対する猥褻行為で逮捕されていたというが、いまとなっては皮肉としか言いようがない。辛うじて年内に逮捕にこぎつけたのが、亡くなった女の子への慰めだろうか。　幼児誘拐殺人事件は戦後になってから数々起きている。古くは「ヨシノブちゃん誘拐殺人」、橋の上から幼児を投げ落とした「ヨシアキちゃん誘拐殺人事件（未だに解決していない）」があり、あの宮崎勤の誘拐殺人事件から悪質且つ残忍、そして金銭を必要としない誘拐、ただ単に幼児をもてあそび、挙げ句殺害するというケースに移行していった。　時代を問わず、誘拐、特に幼児誘拐は許されない犯罪だが、その背景には必ず時代や風潮がある。戦後～復興の頃は兎に角金銭欲しさだけで、それが実現できなかった時に犯人は人質を殺害した。あくまで金銭との交換要員だった。　やがて時代が復興～成長、安定になると、ゆとりというものが生まれ、一般人の誰もが趣味に走り、其処から一般人とは違う世界、或る特別な世界に向かう様になった。即ちマニアやオタクの誕生である。勿論彼等を非難する気持ちはないが、彼等の中には余りに趣味の世界に没頭し過ぎて現実との境界線がなくなってしまう人間が生まれ、それが今日の犯罪を産み出しているのだ。況して奈良県の事件で逮捕された容疑者は過去に同様の犯罪を繰り返していた。あの酒鬼薔薇事件の少年は成人になり、刑罰を矯正という形で済ませ、実社会に戻ってきた。彼は更正を誓い現実に戻った様だが、だからといって其処に100％保証するものは何もない。何故ならば人間社会に生きるからであり、そして彼自身もまた人間なのである。どんな人間にも100％はないのだ。　今回の事件で毎日新聞は多大な迷惑を受けただろうが、だからといって過去に悪質な犯罪をし、尚且つ勤務態度まで問題だった人間を雇い入れた販売店にも問題がある。新聞販売は一見マトモな商売に思えるが、あくまで読者の気持ちだけが頼りの微妙な商売である。況して昔から勧誘の際の強引や脅迫まがいの問題がつきまとうものだった。中には刑務所あがりの輩もいた。勿論真面目に仕事をしている人もいる。だが、新聞は時代を写す鏡とはいえ、頭髪が金ピカの人間が新聞社のロゴが入った服を着てマンションをウロつく様は尋常ではない。末端とはいえ、新聞社のイメージを背おって配達しているのだから、それなりの服装や態度が必要である。チラシ配布がダメで新聞が良いという図式は成り立たない。新聞ならば新聞らしい態度をみせるべきだ。（その２に続く）

  2004.12.31

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• 建物を壊す前に……

  　新潟での地震から間も無く一ヶ月である。季節は師走、本格的な冬の到来で、東京でも暖房器具がなければ耐えられないのに、況して豪雪地帯で、生活の拠点すら満足になっていない中で、どうすれば冬を乗り越える事ができるのだろうか。　一時期に集中していた『エコノミークラス症候群（俗称）』による死亡者も最近は落ち着きをみせているが、これからの季節を考えると、風邪による肺炎や低体温による凍死などから死亡者が激増しかねない。役所（国）は仮設住宅の建設に躍起になっているようだが、どんなに急いでも完全なものはできない。春先なら未だしも、明日にも雪が降り出す様な状況の中では、下手な突貫工事が被災者の生活を破綻させかねないからだ。地元行政・業者は建設に自信を誇るかもしれないが、人間が帯さわるもの、況して半ば手探り状態の中で造り出すものに完全はあり得ないのだ。第一、癒着が平然とまかりとおる現実が根強く残る中では、ますます信用できない。　例えとしては完全ではないかもしれないが、三宅島の島民は噴火によって島を離れ、現在も避難生活を続けている。漸く帰島のメドがたったとはいえ、年単位の時間を要した。その噴火の際に石原東京都知事は早急に島民を都内に仮住まいさせた。確に同じ都内とはいえ、数百キロも離れた島からの移住は、島民に相当の苦難を与えただろう。然し乍、生命の危機に比べれば（ほぼ無期限という期間の制約は重荷なのだが）多少はマシだったと思う。　それだけに、新潟の人たちを一時的に都内や近郊にある取り壊わしを待つ集合住宅（団地）に住まわせる事ができるのではないかと思うのだ。必要最低限のライフラインは整備されているし、東京は豪雪地帯ではないから寒さも数段マシである。また高齢などの理由で一棟辺り数世帯しか残っていない現実もあるから（体力的な問題等でなかなか新しい団地に移動できないから残っているケースが殆んどなのだから）再び活気が出てくれば、新しい会話や最終的な移動（完全立ち退き）の際の頼りにもなるのだ。　当然の事ながら、県外への依頼になるのだから簡単に物事が解決する訳ではない。受け入れ先が了承しなければ何事も前に進まない。然し乍、地震大国・日本といわれるだけに、いつ『明日は我が身』になるかわからない。どれだけ行政や役所が柔軟な対応をするか、できるかがカギになるのだが、人命と財政を天秤にかける様な事が平気なだけに、果たして実現できるかどうか……。

  2004.12.10

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• 平井賢の『ゲイ疑惑』にアタマを悩ますＮＨＫのアタマの中を嘆く

  　平井堅の『男好き疑惑（ゲイ疑惑）』が写真週刊誌にスッパ抜かれたが、夕刊紙によればＮＨＫが今回の問題で頭を痛めているそうだ。低迷続き且つ昨今の不祥事による受信料不払い（拒否）に揺れるＮＨＫが、少ない出演者で高視聴率を狙う中での平井堅の話題は悪影響が大き過ぎるというのだ。　然し乍、世界中で『同性愛』が市民権を得て、それが世間を大きく揺るがすものではなくなっている。それなのに国営放送が変に毛嫌いするのはおかしい話である。況して紅白には『元祖・ゲイ』の美川憲一が堂々出ている。美川憲一が問題にならず、平井堅だから問題というのも変だし、平井堅は勿論、ゲイを極端に差別しているとしか思えない。エルトン・ジョンはどうなるんだ？　平井堅が、否、アーティストが誰と付き合おうとアーティストの自由な筈である。個人の交際範囲を三流国営放送局が決めるなんて道理があるというのか？　国だってそんな事はしないし、する訳がない。そんな事をする様な気質が堕落を招くのだ。視聴率云々をいう前に（時代遅れで無意味な）紅白なんかやめてしまえ！　といいたい。　また小林幸子の「ド派手」な衣装を、小林幸子の出身地の新潟に配慮して今年は中止するらしいが、衣装の中止をしたのなら、そこで浮いた費用を義援金にまわすのはモチロン、小林幸子自身が新潟に赴いて、そこから中継してもいいのではないか？　中島みゆきが黒部ダムからの中継ができたのだから技術的に何ら問題はないし、小林幸子にとっても或る意味に於いて故郷に錦を飾る事ができるのだ。　確に地震が起きたのが10月下旬だから衣装の完成が間近でもあり、それを中止にするのは断腸の思いかもしれない。然し小林幸子クラスならば中止にするのは比較的簡単な筈。第一、毎年毎年何を（何の為に）競うのか、極端に派手な衣装を考える（実践する）のは変である。歌手はヒット曲を出してナンボ、売れてナンボのもの。確に紅白で歌うのも歌手冥利かもしれないけれど、視聴者だってバカじゃないし、明らかに若者世代は紅白から離れてきている。小回りと低予算、または自局ドラマの宣伝の為だけにジャリタレを出しても、それを視聴者は求めていないのだ。見せつけてナンボという殿様商売をやめ、見てもらってナンボという姿勢に変革しなければ、今後のＮＨＫは益々衰えていくだけである。国営放送が破綻したら、それは国辱に等しい。

  2004.11.17

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• Ｕ・クラッカー、ネリーの活躍にみる、日本の音楽業界の志の低さ

  　2004年のアメリカ音楽業界の中で際立った活躍をしたのは、様々なジャンルのミュージシャンとコラボレートしたネリー（NEELY）ではないだろうか。彼は常に時代を読み、何が自分を活かすのかを見ていた。それがコラボレートという形で音楽シーンをリードする結果になった。勿論最初からコラボレートに躍起になった訳ではなく、デスティニーズ・チャイルドのケリー・ローランドとの異色ともいえるコラボレートからスタートし、見事なまでに成功を収めた。そして2004年の年末にかけて大ヒットした『Over　And　Over』でカントリーの大御所であるティム・マッグローとのコラボレートを実現させたのである。　アンクル・クラッカーもまたカントリー・シーンでの大成功を納めた。彼はデビュー・シングル『FOLLOW　ME』で音楽シーンに登場すると、独特の声と歌い方で着実にファン層を拡げ、今年の夏にカントリーのケニー・チェズニーとコラボレートした『SUN　GOES　DOWN』でビルボードの年間カントリー・チャートの６位にランキングされた。元々彼の歌い方にはカントリーのテイストを感じていたが、そんな彼の存在を認めたケニー・チェズニーには見る目があり、二人のコラボレートを損色なく実現できるアンクル・クラッカーもまた素晴らしい実力の持ち主である。　それに比べて日本の音楽業界はどうか。コラボレートを依頼する側の実力はないし、受け入れる側も門戸を開放する気配もない。況して業界自体が明日を真剣に見つめていない。確に毎日の様に新しいアーティストが生まれているが、10年～20年先まで生き残る人間がいるかワカラナイ。況して最近は事務所やレコード会社の思惑が主だって、本当に歌を歌いたい人間がデビューできなくなっている。この現実を改善しない限り、優れた人材は永遠に誕生しないだろう。　特に悪いのは音楽が主なのかタレントが主なのか判断しづらい人間が多い事。某グループのリーダーはラジオでお金に関する番組をやっていた。野末チンペイじゃあるまいし、何を勘違いしているのかと思った。そんなに金が欲しけりゃ、グループも事務所も辞めて、独自の力で金を稼げばいいのだ。況してリーダーたるものが、バンドとしての志を捨て、事務所の方針に媚びヘツラウ事からして間違っている。　二足の草鞋で成功する例は本当に一握りである。音楽を愛し、真剣にやる気があるのなら、変に横道にいかず、全うするべきである。それができないのであれば、即、荷物をマトメテ田舎に帰れ。その方が余程イサギヨイ。

  2004.11.10

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• 横田基地で最も有名な日本人、ヒサノ・ヤマザキ

  　ＡＦＮは米軍の空軍基地内で放送され、基本的には駐在する米軍関係者が最も耳にするのだが、ゲートを出れば日本国内であり、当然の事ながら日本の文化にあわせて生活をしなければならない。だが基本的には軍の仕事で日本にいるから日本の事を知る機会が少ない。それだけに純粋な日本人のナビゲーターが必要になる。　そんな横田基地に唯一の（ＡＦＮで声を出せる）日本人が『ヒサノ・ヤマザキ』さんである。勿論、彼女だけが基地が必要とする絶対的な存在ではないが、幾ら日本国内にある基地とはいえ、基地の中はアメリカなのだから、オイソレと日本人が立ち入る事はできないのが現実である。だからヒサノ・ヤマザキさんは米軍から『選ばれた』女性なのである。　旧ＦＥＮの頃に活躍した日本人の女性といえば、深夜番組『タモリ倶楽部』で「夜の英会話」のコーナーを担当されていた事もある窪田ひろ子さんがいる。然し乍ら窪田さんが活躍していた頃の実際の声は耳にした記憶が殆んどない。だが窪田さんも現在のヒサノ・ヤマザキさんの様に高い評価を得たからこそ、声を電波にのせる事が出来たのである。否、窪田さんが活躍したからこそ、現在のヒサノ・ヤマザキさんがいるといっても過言ではあるまい。　前日の日記でも触れた、アランダ・デイビス（アーミー・サージェント）が担当する番組の、基本的に平日の月曜日の午前９時～午前10時の間にヒサノ・ヤマザキさんは登場する。そこでヒサノ・ヤマザキさんは先週日本国内で起きた様々な出来事の中から幾つかピックアップして紹介する。例えば新札や流行語大賞の事、日本国内で開催されるイベントやコンサートの詳細など、多岐にわたっている。そんな中で面白かったのが流行語大賞の「チョ～気持ちイイ」や「キアイだ～！」を連呼して相手に説明していた事。独特な日本語の言い回しを如何に英語に変換して相手に伝えるかが難しい代物。でもヒサノ・ヤマザキさんは（おそらく身振り手振り交えて）きちんと伝えていた。　この番組に出演する以外には、米軍関係者に向けた日本国内のイベント情報『What’s　Happning　Outside　The　Gate』を担当している。この情報が流れる際には必ず「I’m　Hisano　Yamazaki」と自己紹介するので直ぐ理解できると思う。なかなかセクシーな声が特徴。因に彼女は独身である。　横田基地のゲートを堂々と通り、且つラジオ局で声を出す事ができるヒサノ・ヤマザキさんは本当にウラヤマシイ限りである。これからも日本人を代表して大いに活躍してほしい。

  2004.11.09

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• ＡＦＮは音楽の宝庫（その２）

  　毎週（アメリカ本国での事変がない限り）日曜日の午後０時～４時まで放送されるのが『アメリカン・カントリーカウントダウン』。日本では余り支持されないカントリーだが、アメリカではポップスやロック、ヒップホップよりも強い支持を得ている。　例えばビルボードのアルバムチャートでカントリーが何週も連続して１位を獲得するケースが近年多くなってきている。ポップスやロック、ヒップホップはどちらかといえば都市部で支持を得るが、カントリーは全土、特に南部から強い支持を得る。これを政治と結びつけるのが正しい事かワカラナイが、最近のポップスやロック、ヒップホップに見られる様々な取り組み、つまりアイデアは南部の田舎町に住む人には理解しがたい。その点カントリーは簡単な楽曲とメッセージだから支持し易い。ブッシュ大統領が南部の支持集めに躍起になったのも、支持を集めたのも理解できる。　午後９時～午前０時はオールディーズ満載の『クルージングＵＳＡ』。主に1950年代～60年代前半のオールディーズが連続で聴ける。ポップスやロック、ヒップホップなどのヒット曲のオリジナル（サンプリングの元ネタ）を聴けるので、意外な発見もある。　アメリカのヒット曲は最近のものから少し古いもの、そしてオールディーズまで幅広く支持がある事に驚かされる。特に故・坂本九さんの「上を向いて歩こう」が強い支持を得ているのはスゴイと感じた。　最近の日本の音楽業界では完全に使い捨てであり、今現在人気のある人間が10年先、30年先に支持を得る可能性は極めて低いだろう。売れればよいという考えだけで時代を進化させるのは安易だが、やがてネタが尽きる。本当によきものは変に宣伝しなくても売れていくし、いつまでも支持されていく。その部分に戻らなければ間違いなく近い将来破綻するだろう。　ポップス、ヒップホップではなく、ただ単にロックを聴きたい人には毎日深夜０時～２時放送の『Ｚ　ROCK』がオススメ。新旧問わずロックがガンガン流れる。　その他、米軍関係者に向けた情報（エアフォース・レディオニュース）や映画情報（同じ日本国内なのに新作をアメリカ国内と同時に見られるのはウラヤマシイ）、米軍向けの日本のイベント情報（これを担当するヒサノ・ヤマザキについては『その３』で詳しく）、アメリカ国内のニュースを解説する「ポール・ハーヴィー」のコーナー（平日午前７時、午後12時に放送）など、様々な番組があり、英語好き、音楽好きにはタマラナイ構成になっている。（その３に続く）

  2004.11.08

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• ＡＦＮは音楽の宝庫（その１）

  　ＡＦＮ（アメリカ軍放送）は、関東エリアで、ＡＭラジオの周波数810KHzで放送されている。愛称（コールサイン）は『イーグル810』といい、つい最近までＦＥＮ（極東放送）と呼ばれていた。主に進駐軍（どれだけ時代が進もうと、進駐軍には変わりがないのが現実）向けに放送されているラジオだが、誰でも聴く事ができる。　私が初めて聴いた頃は毎時０分から流れるＡＰニュースが早口且つ音声が悪くて理解できなかったが、ＡＦＮになってからは音質も向上し、多少理解できる様になった。学校の教科書では体感できない、ナマのアメリカ言葉が堪能できる。勿論、軍に関する単語が飛び交うけれど、それも世界の動きを知る為の手順だといえようか。特にイラク戦争が完全に終結するまでは使用される頻度は高いから。　そんなＡＦＮのウィークデイ、ウィークエンドの（主に私が聴く）番組は、朝６時～10時がアランダ・デイビスがホスト（ラジオのDJなので女性でもホストとする）を務める「モーニング・ショウ、アランダ・デイビス」。最新のヒット曲を中心に、様々な情報や話題、軍に関する事を放送している。　10時～２時がヴァネッサ・デンプシーがホストを務める「レトロ・カフェ」。主に過去のヒット曲が中心。ヴァネッサ・デンプシーの優しい語り口がオススメ。※但しアランダ・デイビス、ヴァネッサ・デンプシーは軍の人間（アーミー・サージェント）なので、軍務や休暇などで突然代役が登場する場合がある。　２時～３時の１時間は最新ヒット曲のオンパレード。多少過去のヒット曲も流れる。まとめてチェックできるのでオススメ。※祭日やアメリカの休日の時は午前６時～４時間くらい連続して流れる場合がある。　ウィークエンドに聴くのは、土曜日の正午～午後４時まで放送の「Rick　Dees　Weekly　Top40」。詳細については私のサイトを見てほしい。パソコン（インターネット）がある人は直接KIIS‐FMにアクセスすると完全ステレオ放送で聴ける。放送時間はタイムテーブルなどで確認してほしい。　日曜日の午前７時～８時はゴスペルのトップ10カウントダウン。矢張本場のゴスペルはスバラシイの一言に尽きる。某ゴスペル・グループはゴスペルというよりは「アカペラ・コーラス・グループ」と称した方が正しいだろう。とはいえ、彼等の様なコーラスを某人気アイドル・グループがマルデできていない現実は情けないの一言に尽きる。日本人はツクヅク『お人好し』である。　引き続き８時～９時はクリスチャン・ミュージックのトップ10カウントダウン。マイケル・Ｗ・スミスがエントリーしているので、或る意味ゴスペルともいえるかも。　その後の９時～正午までは『イーグル810　サンデー・ブランチ』。主にジャズがメインに流れる。ウィークデイには主にトップ40ヒット曲が流れるので、ジャズが聴ける唯一の時間帯。２～３曲くらいジャズ以外の曲が流れる。（その２に続く）

  2004.11.05

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• 明らかに天変地異が近づいている

  　新潟県の地震は衝撃的だった。夏場には大雨に見舞われたばかりなのに、今度は地震である。本当に被害や災害にあった人たちには何と言ったらいいかわからないし、亡くなられた方には謹んでお悔やみ申したい気持ちである。　近年になって地震の大きさと規模が著しくなってきた。振り返えれば、阪神大震災が引き金だったかもしれない。明らかに天変地異が起きており、それが目に見える形になってきたといえるだろう。今年は台風も過去に例がないほどの数が上陸した。来年以降も大きな天変地異が起きる可能性が高いだろう。やはり地球は病んでいるのだ。頭上では大気汚染、地下では石油採掘や核実験……長期的な地球への歪みが、確実に人間への償いを求めているとしか思えない。　現在の日本は経済の回復はおろか災害に対する策も儘ならない有り様である。先進国でありながら、ハイテクを誇る国でありながら、災害一つ満足に対処できないのは、それらを機能させるべき人間に問題があるからだ。中央（東京）で災害が起きなければ、自身の地位と金さえ揺るぎなければ、あとは野となれ山となれなのだから、毎回毎回動きがニブイのである。　日本の政治の（頭の中の）歴史は1980年代辺りで停止していると思う。そこから今日までは政策の全てが『一応やっておきました』程度にしか思えない。ハイテクにしても、大臣や重要ポストへの女性登用も、形だけで胡麻化している気がしてならない。現実に自分の亭主の下半身の管理も満足にできない人間が国土に関連するポストに陣取っていたり、ポストに就いた途端に関連分野を寝ずに勉強すると言いだしたり……総理大臣の好みが最優先された人事に加えて、単なる『お飾り』にしか見えない。プロ野球の実行委員会に以前いたオバハンもそう。70年もの歴史があるプロ野球の仕事を片手間にできる訳がないし、当人にも仕事を全うする意気込みが感じられなかった。こんな連中が国土を国政をプロ野球を守れる訳がないのだ。　案の定、様々な場面で綻びが出ているし、その為に自分の首を絞めた連中が芋づる式に出てきた。況してイラクでは初めて日本人がテロ組織に殺害された。アメリカ大統領選挙ではブッシュが再選したが、気兼なく政権を続けられるブッシュの動向次第では、イラク関連で日本の内閣総辞職も有り得る。そうなれば新潟の被災者への支援は遅れるばかりで、奇跡的ともいえる犠牲者の数が逆に激増してしまう。現時点でさえ後手後手の対応は犯罪に近いのに、まだ殆んど救済の手を差し延べていない。明日、否、今日にも雪が降るかもしれないのに、足並みが揃わないのは国民を国民と思っていないとしか思えない。　義援金も殆んど手付かずらしく、集計と配分先などが正式に決定してからでないと配分できないというから呆れてしまう。被災者の気力も体力も限界なのに、即座の対応ができないのだ。彼らは義援金という名の『香典』を準備しているのではないのか？

  2004.11.02

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• 馬鹿馬鹿しい論議

  　先日、東京都が未成年（特に中学生）に対してセックスを禁止する条令を作るというニュースが流れて大きな話題になった。最近の東京都の青少年に対する行いといえば、性描写のある漫画や風俗雑誌などのイワユル『有害図書』のコンビニなどでの取り扱いを制限したり、未成年の深夜外出や出会い系サイトの利用に対しての条例を設けてきたりした。　とはいうものの、インターネットが定着し、様々な（遊びを含めた）選択肢がある現代において、変に小手先だけの条例を作るのは、まったく馬鹿げた話であり、そんな事に無駄に税金を使うのなら、お膝元の都庁近辺にタムロしているホームレスの問題を真っ先に解決させるべきである。勿論、未来の希望に対する教育は大事だが、それだけでは意味がない。彼等を育ててきた世代が今日の姿になってしまった原因を見つめ直さなければ、本当の解決にはならないのだ。それだけに東京都の姿勢は時代遅れというか、相変わらず『お役所仕事』の域を脱していない。　抑、青少年に対してセックスを禁止する事が馬鹿げている。確かに様々な面で幼稚だから間違いをし易い。然しながら、事前に正しい性教育をしてあれば、条例を作る必要がないのだ。マトモな教育一つできず、半ば放任しておいて、途中で規制するから話がおかしな方向へ飛んでいくのだ。　世の中に男と女がいる以上、その男女が出会い、結婚する図式がある以上、そこにはセックスがある。況して子孫を残す為にはセックスは避けて通れない。勿論お互いの性格や体質云々があるから、一概にセックスが必要だとは言えない。セックスがなくても愛しあう事は可能である。　とはいえ、血気盛んな十代の若者に、況して今日の様な様々な誘惑がある中で、セックスを禁止するのは難しい。勿論セックスを放任する訳ではないが、彼等が大人への階段を昇る中で恋愛をする事は自然であり、セックスに結びつくのも自然の流れである。様々な誘惑、刺激、快楽……そして厳しい現実があるにせよ、人を愛する行動を否定する様な大人たちの身勝手な押し付けが、彼等を間違った方向に向かわせてしまう事になるのだ。東京都の姿勢を肯定する訳ではないが、少子化が問題になり、不景気で税収も落ち込む中、若者が恋愛する事を諦めてしまったら、唯でさえ結婚しない若者が多い中、市区町村はおろか国の税収は悪化してしまうだろう。大人社会のポルノは問題になっても、青少年のセックスを短絡的に条令で束縛するのは間違いである。　いま現在、青少年のセックス禁止を問題視するよりは、コンドームをしない事による性病やエイズ感染の方が問題なのである。先進国でエイズが増加しているのは日本だけである。この恥ずべき現実を見直さなければ、条令など幾等作っても税金の無駄遣いになるだけである。　有害図書の販売や自販機を否定するのは一理あるが、自分たち（子供のいる家庭）がセックスをしていながら、有害という話だけで否定するのは間違いである。セックスとは何か、恋愛とは何かを正しく理解させてから話をするべきである。同時に大人たちも自由な恋愛を良い事に、不倫や海外での風俗遊び（これが相手国との様々な軋轢を生み、悲劇と重大な病気をもたらすのだ。勿論企業の常識を逸脱した単身赴任も問題で、結婚した意味をないがしろにする様な事も原因の一つ。独身者にしても長期滞在は気持ちを揺るがす要因になる）などの常識を逸した行動をするべきではない。子供たちは大人たちの背中を見ているのだから。やはり御互いが気持ちを合わせなければ常識は永遠に定着しな

  2004.10.21

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• イチロー、世界記録を更新！

  　あのイチロー（シアトル・マリナーズの鈴木一郎選手）が大記録を成し遂げた。1920年にジョージ・シスラー選手が作ったシーズン257安打に追いつき、更に２本も記録を更新したのだ。タイ記録まであと一本として本拠地に戻り、今季最後の３連戦の初戦の第一打席でいきなりヒットを打って並び、次の打席で更新したのだが、本当に凄い事だと思うし、素晴らしい事である。　確かに今季のマリナーズは低迷し、チームとして期待できるものがなくなってしまった。主砲のマルティネス選手は引退を決意し、イチロー選手同様、巧みな攻守で有名だったオルルッド選手はヤンキースにトレードされた。低迷したチームの宿命とはいえ、寂しい話題ばかりが目立った。それだけにイチロー選手の記録は消化試合を感じさせなかった。今年イチロー選手は４年間で50億円近い契約をしたが、今回の記録更新で球団は十分に元をとったことだろう。イチロー選手としても次回の契約でどれだけ大きな金額を提示されるか楽しみにしているのではないだろうか。とにかく心から祝福したい。　イチロー選手を発掘したのは、来年から新球団で監督をする事が決まった仰木彬氏だが、それまで日陰の存在にしていた（素質を見抜けなかった）のが土井正三氏である。当時のイチロー選手の打撃フォーム（振り子打法）が気に入らなかった土井監督は再三イチロー選手にフォームの改造を求めたが、イチロー選手は頑として受け入れず、その確執が仰木氏が監督になるまで二軍でくすぶらせてしまったのである。だからこそ（基本的に日本のプロ野球関係者を毛嫌いするイチロー選手が）記録達成の場に仰木氏を呼んだのだ。これで仰木氏の株は益々上昇し、土井氏の存在が益々小さくなってしまうだろう。　日本のプロ野球に限らず、コーチや監督はヤタラと選手のフォームをイジリたがる。勿論、明らかに間違っている事を指摘したり改造したりするのは構わない（しかし限度はある）が、相手は選手であり『自分』ではないのだ。だから体型も違えば体力も違う。また左利きの選手を右利きの人間が指導するのも利に叶っていないのだ。　いくら指導者が偉大な選手だったとしても、利き腕の違いは越えられないのだ。基本的な世界（目線・筋肉の使い方など）が違うのだから、それに沿った経験（同じ利き腕かスイッチヒッターとしての活躍と実績）がなければ相手の気持ちは到底理解できない。イチロー選手や松井秀喜選手は共に「右投げ左打ち」だが、独自の考え方を持ち（西日本出身者の特徴ともいえる）、余程苦しみ悩んでいる時以外は指導を求めない。メジャーの監督・コーチは単なるアドバイザーでしかないという背景もあるが、自分の将来への階段は自分で上るしかない。その為の軽い補佐しか監督・コーチはしないのだ。　二人が日本にいた頃は監督・コーチは勿論、数々の評論家たちが押しかけてはアドバイスと称して練習を中断させた。並の選手なら大抵はガタガタにされてしまうだろう。或る意味では二人が米国に渡ったのはウルサイ連中から解放されたいと思ったからだろう。現実に輩のいない環境で素晴らしい成績を残しているし、それを実現させる為のプロセスを自分自身で楽しみ、噛みしめている。これから及び将来を担う人材を育成する為のお手本として、現在の指導者は見ていくべきであろう。実績だけで相手をイジル時代は終わっているのだから。

  2004.10.02

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• それを俗に『大きな御世話』という

  　最近、数々の媒体が「負け犬」という言葉を用いている。或る女性作家の作品のタイトルが昨今のブームを生み出したのだが、まるで独身でいる事が社会問題でもあるかの様な騒ぎである。まあ、流行りものに簡単に飛び付く日本人らしいが、どうせ数年もしないうちに消え去るだろう。だが、バブル期頃から変な上昇意識が定着し、また違った形で独身を否定する話題が出てくるのだろう。　ハッキリ言えば大きな御世話であり、そもそも日本の結婚・夫婦というものの考え方、あり方が両極端なのである。戦前（太平洋戦争）から戦後復興～つい20年くらい前までは（現在でも若干あるが）極端な男尊女卑だった。親同士の考えだけとか、世間体、また身分の格差の犠牲の為に無理な結婚をさせられたのである。　そんな中でも当時の女性は辛抱強く従い、我慢してきた。しかし80年代辺りから生活スタイルが変化し、それまで見落としてきた事に対して苦言を呈する様になってきた。だが、日本の男尊女卑が世界的にみても尋常ではなかったし、それは必ず何処かで精算されなければならないのだから、今日の立場の逆転は致し方ないだろう。　とはいえ、それまでがそれまでだったから反動が尋常でない。現在の異常なまでの女性の意識の低下、奔放を通りすぎて「尻軽」なまでの行動、状況をわきまえず、下手すれば人格と品格を疑われる様な言動……これでは社会進出を通り越して『本性をアラワにした』だけである。勿論全ての女性がそうだとは思いたくないが、媒体が狂った様に取り上げ、正したり諭したりする事をしないだけに、こちらの神経も麻痺しそうである。　とにかく納得できないのは、そうした流行の中に子供が入っている事である。どうして勝ち負けの対象の中に子供の存在があるのか。ハッキリ言って子供の存在を対象にするのは『大人のエゴイズム』である。唯でさえ昨今は幼児虐待が増加し、妊娠した事への責任だけで結婚した結果、まだ両親の顔すら判らない時分に簡単に離婚してしまうのだ。結婚や子供を問題視する前に、簡単に、そして増え続けている離婚を第一に問題にするべきだろう。　小泉ポチ総理大臣になってから、日本国の中に「勝ち負け」の意識が芽生えだしてきた。ハッキリ言えば、政治家の身勝手な発想に振り回されているだけである。だが、そもそも政治家の身勝手を指摘し、正さなければならないマスコミ媒体が、本来の仕事（役割）をせず、身勝手に堂々と付き合い、そこから生まれた言葉遊びを民衆に流布し、楽しむ様に仕向けているのだ。そんな馬鹿げた話があるのか？　今日の不況を政府は未だに回復させようとしない。ますます悪くなるばかりである。このままでは流行でさえ政治家の意向で左右されてしまうだろう。これが民主主義の在るべき姿なのか？　これでは隣国の将軍様と同じである。　やがて様々な面での勝ち負けの犠牲になった人々で溢れかえるだろう。その中に政治家の身勝手を利用して食っていた人物がいたとしたら、大いなる恥晒しだろう。絶対に避けられる保証がないから、現在その中にいる人間は首を洗って待つべきではないか……。

  2004.09.26

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• 電話加入権、2011年で紙クズ……殿様商売の腐った未来図

  　ＮＴＴ東西（旧電電公社）が2011年を目処に加入電話の権利を廃止するという。つまり固定資産にも、融資を受ける為の一時的な担保にもならない、紙クズ同然になるというのだ。せっかく七万円もの大枚を叩いて購入したものが、何の補償（買い取りなど）なく打ち切られようとしているのである。　確かに近年の携帯電話の普及で固定電話の役割が減ってきた。また権利費の高さと携帯電話の加入の安易さもまた、そうした現実を加速させてきた重要な背景だろう。それまでの通信手段を根底から覆したのだから。　とはいえ、携帯電話には固定電話のような『信頼性』がない。安易に加入できる反面、入れ替わりが激しいから信頼が置けない、というのが尤もな理由だろう。だが電話には代わりなく、身分証明書類などを提出した上での購入なのだから、まったく信頼が置けない筈がないのだ。ましてＮＴＴ自身が子会社とはいえ、携帯電話会社を設立しているし、ユーザーの数も群を抜いている。自分たちで携帯電話を推しておきながら、それが浸透したら既存のサービスを止めるのは明らかにおかしい。　時代を考えると、今後固定電話の価値がなくなったとしても、携帯電話との普及率の差は縮まらないだろうし、若者や景気の動向をみても固定電話を導入するか判らない。いや、固定電話の価値がなくなったら電話の環境（既存保持者の資産環境による経済動向）が変わって、携帯電話すら持てなくなるかもしれない。固定電話に価値を持たせた事、その後の未来図を描かなかった事が、結果的に自分の首を絞めかねない。　将来の事など誰にも判らないのは当然だが、だからといって時代は生きているし、様々な原因で簡単に変化するのだ。その為の最低限の対応策を考えておくのは大企業として当然である。いや、当然というよりは責任だろう。　日本の生命保険会社が不景気を理由にコゾッテ加入者の受け取り額の利率を下げたが、これは正しく背信行為、裏切りである。今回のＮＴＴの方針も背信行為と一緒である。公社から民間企業になっても、腐った未来図と対応は『お役所』と同じである。　やはりＮＴＴは加入権を買い取るべきだろう。考えてほしいのは、利用者に対して「使わせてナンボ」と「使ってもらってナンボ」とでは意味がまるで違うのである。儲け主義が前面に出れば間違いなく何処かでアツレキが生まれるし、後になれば有り難がられるのである。ハッキリ言ってＮＴＴがやるべき事は既存通信網の整備や維持だけである。まして他社はＮＴＴの回線を利用しているから、それに伴う使用料が入る。基本的には何もしなくても食えるのだ。仮に現在の利用料金を大幅に下げアメリカ並にしたら、もっと利用が増える筈だ。安い料金で数が増えれば莫大になる。多少時間を要するが、ほぼ未来エイゴウに使われるのだから、儲け続ける事ができる筈だ。　第一、電話の利用は景気に余り左右されないもの。それが左右されるのは、何処かでおかしな舵取りをしているからである。例えばソビエ建つ本社ビルだが、大した用もないのに多額の費用を投じているのだから始末が悪い。いくら一流企業とはいえ、現金で何十億の金をポンと支払える訳がないから、当然長期ローンを組んでいる筈で、そこに（バブル期の）浮かれた計算があったに違いない。その後始末を利用者に押しつけるのは暴挙であり遇挙である。そして民間は単なる肩書きでしかないと思わざる

  2004.09.23

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• ペットを飼うという事への意識の著しい低下（後編）

  　ペット（特に犬・猫）を飼う為の法律を整備する必要がある。狂犬病の予防注射などの義務的な部分は従来通りで構わないが、やはり『飼う』という部分での責任を明確にしなければならないだろう。何でも飼えばいい、自分さえ良ければいい、義務さえ果たせばいい……という考えを改めさせなければ、今後大きな問題に発展する。　以前、動物の体に飼い主の情報などを記録したタグを埋め込んでみるべきだ……という話を耳にした記憶があるが、動物愛護団体からのクレームで実現しなかったようである。確かに体にキズをつける形になるから良くないかもしれない。だが法律が整備されない中、モラルが著しく低下している中、そこから脱する為には何らかの手を打たなければならないのだ。黙っていたら問題が悪化するばかりで、いざ解決に乗り出しても手遅れになりかねないのである。やはり何処かで大ナタを振らないといけない。　もしタグが不可能であれば、飼う際に補償金として高額（所得に応じて100～1000万円くらいで返還なし）な金銭を行政が徴収するべきだ（或る意味の贅沢及びワガママ税）。飼う事に対する意識を植え付ければ、おいそれと捨てたりできなくなる。徴収したお金は（ペット専用の公園を造ったり）様々な問題に対処する費用に用いるのがベストだろう。　また、躾を徹底する為に施設での躾の期間を強制させるのも一つの方法だろう。無意味・危険な吠えや噛みつきをなくし、排泄行為の徹底もできる。犬の種類にもよるかもしれないが、盲導犬や麻薬探知犬のように外国犬が厳しい躾を受けて実践できるのだから、大抵の犬はクリアできる筈である。人間と比較するというのは多少の語弊があるが、やはり人間と同じ世界で生きるからには、最低限のマナーは必要である。　最近の一連のペット・ブームに対して公共広告機構が何のアクションも起こさないのが不思議でならない。動物を扱うテレビ番組は存在ばかりを売り出すばかりで、飼う事の本質・核心を伝えていない。毎年多くのペットが保健所などで強制的に殺されているのだ。里親探しで救われるのは極僅かである。極端な話、そこで殺されたペットたちの映像を流し、暗い現実に目を向けさせるべきである。　最後に、私はペットが嫌いな訳ではない。犬も猫も好きである。しかし飼う環境下にないから一度も飼った事がない。だからといってペットを飼う人たちを非難している訳でも、飼うなといっている訳でもない。唯マナーを守って正しく飼ってほしいのである。どうか、この点を理解して頂きたい。

  2004.09.22

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• プレーオフを考える

  　今日からパ・リーグのプレーオフの第２ステージが始まった。西武ライオンズが劇的なサヨナラ勝ちで北海道日本ハムを敗り、福岡ダイエーとの戦いに臨んだのだが、確かに消化試合が減り、営業サイドとしてはホクホクだろうが、シーズンの成果が『暫定』になってしまうのは明らかに変である。やはり１位は１位であり、それが覆る可能性を秘めているのは勝負というものをナイガシロにしているのと同じである。　一時期パ・リーグが前期後期制を採用していたが、まだこの方が１位としての意味をなしているといえた。プレーオフで最終的な１位にはなれなくても、１位としての記録は確実に残るのだ。暫定とは違い、揺るぎないものなのだ。　今年の大阪近鉄とオリックスの合併問題から端を発してプロ野球は大きな改善を余儀なくされた。現在は新たに参加する企業の審査状況が連日報道されているが、それ以外に交流試合を導入する事も話題になった。ただ、これに関しては読売巨人との試合で儲けたいパ・リーグの思惑が働いているといわれている。しかし今年の巨人戦の視聴率が過去最低になり、来年からの放送を見直すかもしれないともいわれている。そもそも交流試合は数年前からパ・リーグが提唱していたのだが（その当時も巨人戦のウマミが欲しかったのだが）、セ・リーグがハネテきた。それが自分たちの尻に火が点いてきたから実施するとは唯々情けない限りである。　新規参入球団が何処になろうと、ダイエーが身売りされるか消滅されるかのどちらに転ぼうと、現在の『セ・パ』から大リーグの様な「地区制」にした方が将来の展望は明るいだろう。現実に12球団あるから３ないし４地区は可能で、各地区の１位同士（３地区の場合は２位以下の最高勝率のチームが参加する）が日本シリーズ出場の座を争うプレーオフができる。このような形こそ１位が１位として活きてくるし、プレーオフで負けてもシーズンのあり方には納得できる筈だ。　また、地区制にすれば（仮に）全地区総当たりになっても試合数が少ないから経費削減に繋がる。例えば大リーグの場合はリーグ内は全地区総当たりだが、別地区との試合は１チームあたり10もない。基本的に同一地区との対戦が多いし、その地区内の移動でも飛行機がメインになる。いくら運賃が日本より安くても数が増えれば莫大になるし、時差による選手への影響も軽減できる。日本の経済をみれば、現在の年４～５回の遠征が１～２回に減れば大きな経費節約が可能である。選手にしても大きな遠征が少なくなれば、自宅で過ごす時間が増え、本人は勿論家族にとってもプラスになる。　いまのうちに地区制にしておけば、将来球団数が増えても対処しやすくなる。たとえ奇数になる地区がでてきたとしても、現在の形（１チームが不規則な日程になっても）よりは数段マシである。まして最近は独立リーグなどの話題が急増しているから（ドラフトで獲得した選手だけが野球人ではないのだ。光る逸材は何処にでもいるのだ）、様々な問題を加味しても参入が早期に実現する可能性が高いだろう。　とはいえ、肝心要のオーナー連中の寄り合い会議が閉鎖的では将来が明るくならない。この腐れ老人たち（こいつらはプロ野球を衰退させた立派なＡ級戦犯だ）を追放しなければ沈没は免れない。やはり時代は進化しなければならないし、オーナー及び企業からの出向で形成されている素人イエスマン体質はなくさなければならない。政治に関しても同じだが……。

  2004.09.21

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• ペットを飼うという事への意識の著しい低下（前編）

  　某消費者金融会社（現代は綺麗な印象でいるが、元を正せばサラ金）が犬を使ったＣＭでブームらしきものを巻き起こしているが、ハッキリ言って「大きなお世話」であり「そんなイメージで金を貸すから簡単にローン地獄に陥るのだ」なのである。考えてもらいたい。現在の日本にはペットに関する正しい位置づけがない。警察に行けば『遺失物』扱いである。命あるものなのに、無機質なモノとまったく同じなのだ。こうした事は随分前から海外の動物保護団体から非難されているというのに、未だに改善する気配もない。本当にヒドイ話である。　また一方で、位置づけがないのをいいことに、様々な種類のペットが輸入され、それに伴う事件・事故が後を絶たない。病気や寄生虫にしてもそうだ。それまで日本ではあり得なかった病原体が次々と発見され、命を落とすケースも報告されている。唯でさえ熱帯化しつつある気象状態の中で、同じ状態の場所で育つ病原体が侵入したら、高齢化の日本では瞬く間に蔓延して多くの犠牲者を出す事になる。ワクチンを作ろうにも矢継ぎ早に新種が登場するから追いかけっこになるだけ。昨年の「ＳＡＲＳ」などは、その典型的な例だろう。いくら政府が水際でくい止めようとしても、その政府の現状では効果の程が知れている。　飼い主のモラル低下も甚だしい。例えば犬。近年は外国種犬を飼う家が激増している。雑種を除けば、純粋な国産犬は珍しいくらいだ。本来なら国の規模・環境に適した犬を飼うのがベストな筈で、猫の額しかない庭で巨大な犬を飼う事が正しいのか疑問を感じるのだ。また躾に関しても大きな疑問を感じる。例えば閑静な住宅街（特に奥まった場所）に大型犬がいる家があり、誰かが通るだけで吠えまくるケース。当事者としては防犯を兼ねているのかも知れないが、ハッキリ言って隣近所全てが犬の存在を認めているとは限らない。世の中の万人が犬好きではないのだからトラブルは当然ある。最近の傾向にある「トラブルが殺人に発展」もあるから思う様に解決できていない筈だ。第一、犬がいようが防犯システムがあろうが犯罪を完全に防ぐことはできないのが現実。いや、犯罪を防ぐなら日夜進化しつつあるシステムの方が数段上だろう。身勝手に凶暴な犬を飼い、閑静という環境を破壊している方が相当な問題である。　ヒドイ家だと狂犬の様に歯を剥きだして吠える場合がある。これはもう躾の問題を通り越して『犬が尋常でない』のだ。果たして狂犬病予防の注射をしているのか、毎日きちんと散歩させているのか。中には「噛まれても責任が負えない」と掲げている（その様なシールが売られているから呆れてしまう）家すらある。その家が下界から完全に孤立しているなら話は別だが、隣接している環境では何があるか判らない。小さな子が近づく可能性もあれば、宅配や新聞・郵便局員が訪れる可能性もある。その時にいくら飼い主が気をつけても『犬は人間ではない』から何をしでかすか判らない。それでも責任が負えないと言えるのか。噛まれた人や周囲が逆上して犬を殺しても責任を問うのか。犬を飼うという事には大きな責任と義務があるという事を理解しているのか。カワイイだけで、自分さえ良ければ構わないという偏った感覚に陥っていないか？　冒頭のＣＭはあくまでも「一例」であり、融資と同様に何事も計画的にせよ、といいたいのだろうが、幼児性の高い・流され易い日本人には噛んで含める様な説明がなければ駄目なのだ。飼うという事が存在（可愛

  2004.09.20

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• エイベックスは本当に凄いのか？

  　音楽業界で話題なのは、バブル期に現れたノー天気レーベルの「エイベックス」。やれ解任劇があったの、復帰劇があったの、一人の歌手が業績の四割を占めていたなど騒がれているが、そんなに騒ぐほど凄いのか？　流行とノー天気だけでオマンマ食ってきた会社が、そんなに凄いのか？　近年の日本の音楽業界を駄目にした『Ａ級戦犯』は秋本康、小室哲哉、つんくであり、企業でいえばエイベックスだろう。音楽というものを楽しさばかりを追求し過ぎて堕落させ、えげつない稼ぎを上げてきた。それによって音楽を目指す人間の志を踏みにじり、そこから脱する為には自身の魂を売らなければならない。売れてナンボの世界とはいえ、いつまでも流行にばかり付き合っていられないのが本音の筈。そこから方向転換するだけの余力（財力と気力と運）があればいいが、そこまで生き残るのもヒトニギリである。殆どが廃業か解散を余儀なくされ、時々バラエティー番組か日刊ゲンダイの『あの人は今』に書かれるくらいだ。　現在、長い間にわたって音楽業界で活躍している人は幅広い年齢層のファンを獲得している。決して一世代にだけ媚びる事なく、いつの時代でも同じスタイルを貫いている。その彼らは長いスパンでファンを獲得してきた。音楽は『音を楽しむ』と記すが、長いスパンで生き抜く為には「聴かせる（残す）」音楽がなければならない。　ウタダを例にしてみれば、ウタダが10年後、20年後に聴きたいと思えるものがあるか、である。唯でさえ最近は極端に売り上げが落ち込んでいる。だから小泉総理大臣の様に「サプライズ（結婚・米国進出など）」を出していくしかないのだ。米国で勝負をしたいなら何故最初から正々堂々と真正面から向かわないのか。日本で売れたから米国で……という姑息な態度が気に食わない。　浜崎某にしてもウタダにしても、日本人の本質を見抜かなければ先は暗い。基本的に日本人は『お人よし』である。マシテ右に倣い易く飽き易い代物。また個人でも媒体でも平然と「お前が嫌いだ」というものがない。アメリカなら好き嫌いがハッキリしているから平然と批判する。第一、人間なのだから好き嫌いがあるのは当然で、日本人の『イエスマン体質』は尋常でない。　流行りだけでのし上がってきた浜崎某、ウタダの本当のファンは高くても全体の２～３割、下手すれば１割にも満たないだろう。その現実を直視できるか、浜崎に代わる人間（浜崎を遙かに超える人材）が育成できるか、お家騒動している暇があったら考え直した方がいい。　ウタダにしてみれば、最初から勝負して敗れるより、下手に下馬評が高い上での敗戦の方がダメージが大きい事を理解した方がいい。ＣＭで小遣い稼ぎしている暇があるなら、とっととアメリカに渡ってプロモーションしろ！　ＡＦＮは好意で曲を流してくれたが、本国から一度も流れてこないぞ！　ま、扱いが『アジアの歌手』程度なら仕方がないが……。

  2004.09.19

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• 笑ってる場合じゃないだろう、永六輔

  　世の中（といっても一部だけだが）景気回復の兆しありなどと報じられているが、そんな事をマトモに信用している人間がどれだけいるか。例えばダイエーが自主再建か産業再生機構入りかの瀬戸際に立たされ、機構入りされれば球団売却は勿論、不採算店舗の閉店、それらに伴う人員削減や取引企業の縮小・廃業（倒産）が待ち受けている。こんな現実が媒体で盛んに報じられているのに、どこが景気回復なのか？　景気回復がマヤカシに過ぎない事は年間の自殺者の数をみれば明らかで、バブル経済崩壊から年々増加し続けている。それまで精一杯頑張ってきたのに、政府の無策による連鎖倒産などで自らの命の灯を消さなければならないのだ。先進国の中でこれだけ自殺者が多いのは日本くらいだというが、恐ろしい限りだし、とても（それを生み出す構図が）恥ずかしい現実だといえよう。　こうした状況を象徴する一つが、一時期に集中して起きた「ＪＲ中央線の飛び込み自殺」だろう。毎日の様に中央線の駅で人身事故があり、ダイヤグラフ（時刻表）の大幅な乱れを生じさせた。ＪＲの損失も大きいが、そのＪＲで通勤している会社員の損失も相当なものだ。唯でさえ企業の体質が『些細な事でもリストラ対象』の中、自分には非がないのに（事故による遅刻が）明日の自分の評価を下げてしまうのだ。これでは遠回しに自殺者を増やすだけである。　それだけではない。人身事故が起きると（身元が判らない場合は定かでないが）そこに生じた遅延などの損害賠償を請求される。しかし相手が経済苦による自殺なら返済能力がないのだから、下手をすれば自殺が新たな自殺を呼ぶ構図（スパイラル）が出来上がってしまう。そうなれば鉄道会社も（唯でさえ景気と少子化が改善しなければ将来的には乗車率が下がるのだから）経営が苦しくなる。鉄道が潰れれば通勤に影響が出てくるし、それがリストラの理由とされる可能性がある。正しく『堂々巡り』である。　さて、タイトルの『笑ってる場合じゃないだろう、永六輔』だが、これは先日のラジオ番組の中で電車の人身事故の情報をアナウンサー（外山恵理）が話している際に笑っていたからである。恐らく永六輔は（それまでの番組の流れで）外山恵理の独特の発想が面白かったから笑っていたのだろうが、これだけ頻繁に人身事故が起きていれば、それが尋常ではないと判る筈なのだ。　唯でさえ日本人のマナーや常識・意識の低下を普段から嘆いているのに、いま問題になっている重要な事柄を取り上げず、笑って見過ごすとは何事か。確かに事故の原因（自殺なのか不慮のものなのか）が判らないから一概には言えないが、やはり不謹慎である。　平均寿命が80歳を越える中、自殺スパイラルと少子化が進めば、近い将来に平均寿命が20年は短くなるだろう。たかが経済、されど経済とはいえ、これが崩れるだけで大変な事になるのだ。

  2004.09.18

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• 阪急と南海の流した涙は何だったのか？

  　ついにプロ野球がストを決めた。70年の歴史の中で初めての出来事である。このスト（労使）の中で問題視されているのは大阪近鉄とオリックスの合併凍結と来シーズンからの新規参入を認めるかどうかだった。合併した場合はパリーグが５球団になり年間を通して変則日程を強いられる。それを避けたいが為に新規参入を認めてほしいと願ったのだが、再来年からでないと実現できないという経営側の頑なな態度がストに踏み切らせてしまったのである。　これまで選手側はオーナー側の一方的な言い分を聞いてきた。その光景は海外（主にアメリカだが）からは『奴隷』と見られた。その選手側が現在の様な立場まで確立したのは、ここ最近になってからである。もし15～20年前から現在の様な活動をしていたら、もっと違った展開になっていたかもしれない。下手に経営側（御上）にタテツカナイという日本人特有の性格が今日の状況を作りだしてしまった。もしバブル崩壊という転換期がなかったら、ますます経営側は傲慢になり、選手側は奴隷になっていたかもしれない。それだけにバブル崩壊は目を覚まさせる最高のキッカケだったかも。リスクが計り知れないという問題はあるが……。　合併という形は随分前（佐々木信也氏が現役のプロ野球選手の頃だから相当前）に一度あったが、身売りに関しては最近の例（それでも20年くらい前だが）として挙げるとオリックスとダイエーである。阪急がオリックスに、南海がダイエーに身売りしたのだが、その時は今回の様なドタバタ劇はなかった。身売りを発表したのがオフシーズンだったし、経営者が変わるだけだからプロテクトの心配もなかった（南海の門田博満選手が大阪を離れたくないという理由でオリックスに移籍したが……）。　阪急にしても南海にしても、本心は決して身売りしたくはなかった筈である。そこにはダンチョウの思いがあっただろう。身売りをすれば、やがて球団の『目に見える歴史』が消え去る運命になる。現実に南海の難波・大阪球場は住宅展示場を経て解体され、阪急の本拠地・西ノ宮球場もまた寂しい晩年を経て解体されてしまった。今回の合併により大阪近鉄の旧本拠地・藤井寺球場が解体される事になり、日生や（状況次第では）ヤフーＢＢにしても解体されてしまう可能性がある。球場建設当時の高い意識での青写真が半世紀も経たない時間で壊されるのは怠慢であり犯罪にも等しい。　過去（バブル崩壊後）に同様の手口で数々のスポーツ文化と歴史が葬られた（政治家が救済の旨をウタッタが掛け声だけに終わった）。その背後では沢山の人々が涙を流した。阪急、南海でも流され、そして大阪近鉄、オリックスでも沢山の涙が流される。この涙が語る意味を真摯に受け止めなければ、日本という国のスポーツ文化が確実に荒廃するし、その日本を捨て、異国の地の代表として活躍する選手ばかりの状態になるだろう。それは或る意味で『国辱』に等しい。

  2004.09.17

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• 公務員こそ『ＮＥＥＴ』ではないか？

  　最近「ＮＥＥＴ」という言葉が流行りつつある。これは若者世代の『仕事もしない、仕事に就く為の努力もしない』を指す言葉で、親世代の蓄え（イワユル食える世代の遺産）がもたらす、或る意味「イビツ」な現象だろう。　国が近い将来にその「ＮＥＥＴ」を立ち直させる政策を立てるそうだ。確かに若者世代の無気力の背後には政治の腐敗や回復する気配のない景気などがあるから、その罪滅ぼしと考える事ができそうだが、それでは逆に（巧緻に長けた）若者を甘やかすだけであり、第一、人の痛みも判らない「無気質」な公務員（お役所）が携わってマトモに物事が解決するとは思えない。そこに天下りがあったり、トンチンカンな方向に向かって、還って税金の無駄遣いを増やすだけである。　そもそも政治家や公務員（主に役所）自体からして「ＮＥＥＴ」と同じである。現実的に様々な面で無気質（仕事をしている感覚が乏しい）だし、そこを脱する為の努力も見えてこない。これを見ている中には精一杯やっている人もいるだろう。その気持ちは理解したいし、悪者扱いなんてしたくはないが、数々の不手際や失態があり、それでも（ペナルティなく）毎月の給与と年二回のボーナスが確実に出るという背景があり、そうした現実を見直したり改善したりする声が未だに出てきていないのだ。これがある限り一般国民は到底納得できない。　国政を変化させるには国民の選挙への投票が必要不可欠といわれるが、それと同時に媒体の『厳しい視線』も必要不可欠である。視聴率第一主義に走り、面白さ（正しくはクダラナサ）ばかりを追い求め、すっかり国民を「白痴」にしているのは紛れのない事実。そうした状況がありながら、政治に関心を持てというのは大いに矛盾している（第一、それでは満足に伝わる訳がない）。現実に重要な物事が白痴の裏で（意見を言う機会を設けず）次々と成立されてしまっている。　一時期の媒体は政治に対して堂々と喧嘩していた。駄目なものは駄目と言い、それで相手が激怒しようが決して後込みすることなく追求していた。それが今では政治家の太鼓持ちに成り下がってしまっている。若者の「ＮＥＥＴ」を指摘するのならば、同時に彼らも糾弾すべきである。そうしなければ益々若者は堕落していくだけだ。若者が堕落すれば、それは間違いなく上の世代に蔓延し、やがて確実に国を滅ぼす。ヤマタイコクの末路が恥で終わるのは、世界史の中でも恥であり汚点である。

  2004.09.16

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• 疫病神・ウタダよ、全米の地を這え！

  　聞くところによれば、あのウタダが全米デビューを企んでいるらしい。以前にデフ・ジャムかソーソー・デフと契約したそうだが、何でも契約金ゼロだったそうだ。そりゃ、アメリカで実績のない人間に先行投資をする馬鹿はいない。契約してもらえただけでも感謝感激雨霰なのだから。　例えばオリックス（当時）のイチロー選手がポスティングとはいえ高額の契約金でマリナーズに入団したが、マリナーズがイチロー選手に先行投資したのも、イチロー選手の実際のプレーをスカウトが見ていたからである。確かに当時のメディアやピネラ監督が眉を潜めたらしいが、当のイチロー選手だって内心不安も相当あっただろうが、僅か四年で完全に黙らせているのは周知の事実である。　同じ日本人が活躍するといっても、スポーツとショウビズの世界ではアピールの手段が違う。ましてショウビズの世界は地道な積み重ねが絶対条件になる。何故ならばアメリカという国は激しい競争社会であり、人種も様々だからだ。日本の様な単純な人種ではないから、小手先だけでは絶対に太刀打ちできないのだ。　恐らくウタダが目指すのは全米の一般的なチャート・ヒット、ＣＨＲ（コンテンポラリー・ヒット・レディオ）だと思う。だからこそ数年前にＴＬＣやモニカとジョイント・ライブをしたのだ。とはいえＴＬＣとモニカは全米チャートを制覇した常連中の常連。本来なら一番マイナーなウタダが前座でなければならない。それが同列なのだからギャラが良かったとはいえ憤飯ものだった筈。まして、このライブから数年後にＴＬＣのレフトアイが交通事故で死亡（数人乗車していた中で唯一の犠牲者）、モニカも思う様なヒットが出なくなった。どう考えてみてもウタダが疫病神だったとしか思えない。レフトアイに哀悼のコメントはしたのだろうか？　ウタダをはじめ、最近の音楽業界に属する人間は売れたと思うとすぐ海外を目指そうとする。あくまで親切な日本人が気に入ってくれただけであって、様々な考えを持つ海外の人間が認める訳がない。某アーティストはエアロスミスを呼んでライブをしていたようだが、エアロにしてみれば、他国でも本国でもメインアクトを務められて、なおかつ高額のギャラを手にできるのだから、此ほどボロイ商売はあるまい。呼んだ方は他国に乗り込んだところで前座が最高だし、ギャラだって満足なものは出ないだろう。　ウタダが本当に全米で活躍したいなら、現在の地位と名誉、そしてオヤジを捨てるべきだろう。すべてを捨てて裸一貫になり、単身でアメリカに乗り込むべきである。そして全米に400以上あるＣＨＲ局を回るくらい、コーヒーハウスやハードロック・カフェ、他のアーティストのライブ会場で自分の歌を吹込んだカセットやＭＤの販売、路上ライブなど、全米の地を這う様な活動が必要だろう。誰かに拾ってもらえればラッキーだし、有名アーティストのバックコーラスに参加できればジョン・セカダ（グロリア・エステファンの秘蔵っ子）やトレイ・ロレンツ（マライア・キャリーのライブでデュエット）の様に全米デビューができるかもしれない。まあ、歌唱力がどれだけあるか疑問だが……。　しかしながら、どうしてウタダには愛想がないのだろうか？　あんなに無愛想なのは初めてである。ハッキリ言えば暗い。母親の影響があるのかもしれないが、シコタマ金を稼ぎ、結婚（何も訳の判らない三流映画監督を選ばなくてもいいものを……）までしたのだから少しは笑みを浮かべてみたらどうか

  2004.09.15

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• ヘッドホン

  　ここ最近になって、イワユル『携帯型オーディオ』が大きな注目を浴びている。とはいえ、SONYの「ウォークマン」をはじめとする携帯型プレーヤーは20年も昔から普及していたのだが、これらは殆どが「アナログ」であり、様々な面で制限があった。　最近のものは『デジタル』であり、更なる小型化やテープの様な摩擦による消耗をディスクによって解消したりするなど、大幅な技術革新があった。そして何よりも大きいのはインターネットから簡単に音楽をダウンロードでき、その保存方法も圧縮やハードディスクによる大量保存が可能になった。それまでの不便さを全て解消したといえるだろう。　そうした技術革新は由としても、それらに付属する『ヘッドホン』に関しては進化がない。というのも、ユーザーの耳の形は勿論の事、音楽の好み等も千差万別・十人十色であり、リモコンとヘッドホンが別々になっているタイプが主流になった現在、付属のヘッドホンが絶対に必要とは限らないのだ（店頭に並ぶ無数のヘッドホン郡がそれを証明している）。第一、買うもの全てに付属していたらテレビやビデオのリモコン同様、余って仕方がない。これは大いなる「無駄」である。　例えばパソコン（デスクトップ型）のモニターは販売時に付属しているものと別売するものとがある。つまりモニターには好みがあるから別売にしている訳であり、当然の事ながら別売のものは付属のものよりも安くなる。ならば携帯型オーディオも最初からヘッドホンのないものがあってもいい筈だ。いや、いっそのこと無くしてもいいだろう。少なく見積もってみても三～五千円は現在より安くなる筈だ。　何よりも最近は製品の梱包が簡素化＆コンパクト化されたり、中古品を再生したりと、イワユル『エコ』を次々と実現させている。それだけにヘッドホンも必要以上に付属する意味はないと言えるのだ。もし今後も従来の方針を覆さないのであれば、それは単なる企業の驕りでしかないだろう。いくら技術革新を進めても意味がなくなるだけだ。

  2004.09.14

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• 麻木久仁子は何故黙ったのか？

  　バラエティーやバトルトークラジオ『アクセス』など多岐にわたって出演している麻木久仁子。初めて存在を知ったのはＴＢＳテレビの「ドラキュラが狙ってる」だった。それまで一緒だった小松千春だけではビートたけしと所ジョージを操れないと感じたのだろう。二人に有無を言わせない迫力と仕切れる能力を買われて実現したと思うのだが、確かにデビュー当時から現在の姿を結び付けられるものを持っていた。　その麻木久仁子は日本テレビで朝のワイドショーを担当しているが、当の日本テレビは最近、視聴率操作問題で揺れた。彼女の番組で実際その問題について触れたかどうか判らない。例えコメントを口にしたとしても、事なかれ主義の権化の様な峰竜太ではカタスカシも同然だろう。　それがテレビで不可能であれば、自身が担当しているラジオ番組「アクセス」で何らかのコメントを言うべきだった。まして番組のコーナーでニュースランキングがあり、そこにランキングされたのだから尚更である。確かに局は違うがニュース番組であり、自身がキャスターであるという自負があるのならば、視聴者をグロウする様な行為に対して、例え自分が関わっている局であっても厳しいコメントをするべきだった。そうでなければキャスターとしての意味がないし、日本テレビと不適切な関係があると勘ぐられても仕方がない。　麻木久仁子の性格ならば、自分が携わる局が不正をしていたとなれば、「冗談じゃないわよ。アタシは精一杯やってんのに、その裏で努力を踏みにじる事してるなんて許せない。峰竜太さんはどうでもいいけど、結局添え物としか思われてないんだったら、アタシ、降りるわよ！」　と言うぐらいの意気込みがあると思っていた。まあ、麻木久仁子も旦那と子供がいる身分。まして教育熱心となれば多少の我慢も必要か。　だが麻木久仁子の現在のスタンスは必ずしも褒められたものではない。キャスターとしてニュース番組に出る傍ら、ガキ向けの番組（ＴＶおじゃマンボウ※関東ローカル）に出ているのは戴けない。今年の三月まで一緒に担当していた長野智子はテレビ朝日の『報道ステーション』へと旅立ち、レンホウは参議院議員になった。確かに麻木久仁子は週一回の担当とはいえ、そろそろ本当に進みたい道に行くべきではないか？　マルチタレントという肩書で務まる程楽でもないし、甘くもない。何しろ今後のタレントに対してのお手本にならない。唯でさえ馬鹿なのに、少し人気が出てきたら「私（俺）もニュースを読みたい」と言いだし兼ねないからだ。まして某弱小芸能事務所のタレントが基礎知識もない・世の中の粋も判らないくせに平然とテレビに出て、案の定、自分のステップに利用されるだけで、長続きもしなかった。まあ、それを平然と受け入れるテレビ局も情けないし、まともにニュースが読めず、タレントに媚びヘツラウ主義のアナウンサー連中も情けないが……。　そういえば、最近の「アクセス」での麻木久仁子のパートナーはジャーナリストの藤井誠二氏で固定されているが、同じくジャーナリストの今井一（はじめ）氏が全く呼ばれなくなったのは、やはり『（新レギュラーの）伊藤聡子は麻木久仁子より初々しい』発言の影響からだろうか（とはいえ半年近くなるのに相変わらずバタバタする伊藤聡子は何とかならないものか）。もしそうだとしたら麻木久仁子も随分な存在になったものである。

  2004.09.13

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• 近鉄はフロリダ・マーリンズを見習え！

  　昨年の大リーグの覇者はフロリダ・マーリンズだった事はメジャーリーグファンなら知っているだろうし、ヤンキースの松井秀喜ファンも彼の目の前で覇者の歓喜する光景を一緒に見ている筈だ。新生・マーリンズが『本当の（意味での）ワールドチャンピオン』になった瞬間だった。　一昨年、大リーグは高騰する選手の年俸による経営圧迫を解消する為に球団を削減したいと発表した。アメリカン、ナショナル両リーグからそれぞれ一球団ずつ削減される案で、アメリカン・リーグがミネソタ・ツインズで、ナショナル・リーグがフロリダ・マーリンズだったのである（同じナショナル・リーグのモントリオール・エクスポスが同様の状況で現在は大リーグ機構の傘下にあるが、マーリンズはそれ以前から話題になっていた）。これは現在の日本のプロ野球が抱える問題と殆ど同じだった。　フロリダ・マーリンズは球団創立から10年くらいしか経ていないのだが、昨年を含めて二度のワールドチャンピオンに輝いている。しかしながら最初の時は「優勝を金で買った」と同様だった。他球団からスター（即ち高額）選手を続々と獲得して、圧倒的な強さで相手をねじ伏せたのだ。初めてフロリダに誕生した球団にチャンピオン・フラッグ及びリングをもたらしたかったのだろう。しかし結局はその年のオフから翌年の開幕までに高額選手を残らず放出し、若手だけの『更地』にしたのである。当然の事ながらチームは低迷し、観客も大幅に減少した。そんな中で訪れた「チーム削減」の話だったのだが、その逆境をバネに新生・マーリンズは世界一をもぎ取ったのだ。もう一方のミネソタ・ツインズは歴史の長い球団だが、削減の話が起きる前から地区優勝する活躍を続けているが、今季の地区優勝もまた間違いない位置にいる。　では近鉄はどうだったか。近鉄は日本のプロ野球の中で唯一『日本一がない』のである。その球団が合併し、やがては経営からも撤退しようとしているのだ。球団経営を数十年という年月で経ているのに、チームが勝つ為の努力ができていない。例えば巨人と戦った日本シリーズ（某選手の巨人はロッテより弱い発言をきっかけに、３連勝していたのに４連敗して日本一を逃した）では、巨人の香田投手（現在は巨人のスカウト）の「縦の変化球」が全く打てず、シリーズの翌年に香田投手を（縦の変化克服の為に）トレードで獲得したのだが、そこから何も得られなかった。　数年前のヤクルトとのシリーズでも左腕の石井一久（現ドジャース）を打ちあぐんだ。大リーグでは半年も経たずに丸裸にされている（日本プロ野球経験のあるトレーシー監督がいるからかろうじて活躍しているが）のに近鉄は打てなかった。『いてまえ打線』と銘打ちながら手も足も出なかった。　二年前のオフには中村紀洋が大リーグのメッツに入団寸前までいったのに諦めてしまった。せっかく「脱いてまえ」して守る野球・勝つ野球を真剣に取り組む（切り替える）チャンスだったのにフイにしてしまった。近鉄は投手さえ手入れをすれば日本一になれるのに。今年は岩隈投手が活躍しているが、それでも下位に低迷している。　チーム及び球団はファンの支えがあってこそ存在が成り立つ。そのファンの為にリーグ優勝、そして日本一になる努力をし続けるもの（或る意味でこれは責任だろう）。それができずに、経営基盤が危ういから撤退では球団はファンをナイガシロにし、責任放棄したと同じである。日本一にする気がなかったともいえる。近

  2004.09.08

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• 宮根誠司、ついにフリーに

  　関西では有名な朝日放送の宮根誠司アナウンサーがおおかたの予想通りフリーになった……と、つい最近知った。まあ、実現するのは時間の問題だと思っていたが、いざ実現してみると、やはり驚くばかりである。　一方で、その宮根誠司がフリーになったのよりも驚いたのは、関西テレビの『ウメジュン』こと梅田淳もフリーになった事だった。先日のニッポン放送の番組に、あのテリー伊藤の代役で登場していて、その日の番組表には「元・関西テレビの云々」とあり、同じフジテレビ系列の出向でなく、フリーになり東京に進出していたのである。　思えば、梅田淳と宮根誠司は仲が良くて、以前から交流があった（これは宮根誠司自身がラジオ番組で話していた）。そこから考えると、宮根誠司のフリーへの最後の背中を押したのは梅田淳だったかもしれない。　とはいうものの、宮根誠司は関西で帯番組（おはよう朝日です・東京の『やじうまワイド』の時間帯）を持っているし、宮根誠司自身が人見知りである事が東京進出実現に難色になる可能性がある。まして宮根誠司の持ち芸（というところが関西らしいが・笑）は関西だからこそ受け入れられたもの。東京は極端に温度差があるから、馴染まない可能性がある。私個人としては宮根誠司に東京人に媚びるような人間になってほしくない。梅田淳は関西での帯番組もなかったし、独自のスタイルで東京に接しているが、彼にしても変に東京色に染まってほしくない。テレビ朝日にバッテキされた朝日放送の赤江玉緒アナウンサーにしても、絶対に関西色を霞ましてほしくない。　アナウンサーの話題で改めて触れれば、ＴＢＳとフジテレビに採用された小林姉妹。世の中にゴマンとあるアナウンサー養成学校から毎年沢山の卒業しているというのに、将来の職業にする気配もない、日本語も満足に話せない、たまたま出た番組で人気を博しただけでアナウンサーになってしまうのは明らかにおかしい（この二人の為に誰かが悔し涙を流している筈だ）。仮になったとしても最初は社会部などの現場に入ってみっちり鍛えてからにすべきである。もし他のアナウンサーが不在で突然のニュースが飛び込んだ時に、それをきちんと伝えられるのか甚だ疑問である。また最近の傾向としてアナウンサーを結婚の為のステップにするケースが多いが、基礎も満足にできていないのに辞めてしまうから、いざフリーになっても仕事がない状態になる。過去にフリーになったアナウンサーは下積みを最低でも10年はしているのだ。宮根誠司も梅田淳にしてもそうだ。　フジテレビのアナウンサーの中間層の空洞化はいつまで続くのか。続かせるのか。いい加減に目を覚まさないと偏った年寄りばかりの局になるだけである。　最後に、宮根誠司は何処の事務所と契約したのだろうか？　やはり予想通り吉本のアナウンス部なのだろうか？　まさか立原啓介事務所ではあるまい（笑）。タージンかな？　谷口キヨピーの事務所かな？ベストヒットＵＳＡ (AM 10:30)　テレビ朝日やＦＭ（ＮＡＣＫ5）で放送している『ベストヒットＵＳＡ』。この番組はアメリカの有名な音楽業界誌である「ラジオ＆レコード」のチャートをもとに、話題のアーティストやカウントダウン20を紹介する構成のもの。このサイトで取り上げている「リック・ディーズ」のカウントダウン番組もまた「ラジオ＆レコード」をベースに作製されている。司会の小林克也さんは様々なシーンで活躍しているのはご存知のとおりだが、リックの番組のランキングの日本語解説＋細かい情報という位置づけとして考えればいいと思う。　実はこの番組、リバイバルなのである。一度終了したのであるが、突然復活したのだ。まあ、現実には「他の局（東京ＭＸテレビ）を経由して復活した」といえるだろう。とにかく洋楽ファンには本当に喜ばしい復活である。　この番組の最初の全盛期は1980年代に始まった『ＭＴＶ』の頃だった。バグルスの『video killed the radiostar』のヒットにより音楽の登場（表現）場所がラジオからテレビへと移行し、音楽と映像がヒットを生む最大の要素となる先駆けの時代だった。　そんな中で『ベストヒットＵＳＡ』は時代の要素にいち早く飛び付き、小林克也という英語が堪能な最高のホストを迎え入れた。克也さんが現在の地位を築く基盤だったともいえるだろう。また克也さんの独学で学んだという英語力の素晴らしさに圧倒されたのである。　この番組が始まって数年後、80年代後半になってから民放のＦＭ局がこぞって海外のカウントダウン番組を放送し始めた。ＴＯＫＹＯ-ＦＭの「AMERICAN TOP40」が先駆けだが、本来４時間の番組を２時間に満たない時間で放送するという御粗末さだった。そんな中でＦＭ横浜はリックの番組を完全に近い形で放送していた。この時代はＦＭ放送局の個性が際だち、華やかさに溢れていた。しかし、カウントダウン番組が長続きする事はなかった。流行に流され易く飽き易い日本の放送局は良きものよりも流行るものに重きを置き、続けるという姿勢を放棄した。時代がインターネットへと移行しつつあったけれど、その行為が現在のＦＭ放送の発展に水を差す結果となった。　思うのだが、日本全国の放送局がキー局制作の番組を９割近く放送しているのはイビツである。地方だから独自の番組を作れないというのか。十人十色という言葉があるように、その土地独自の番組だけで構成できる筈である。それがすべてではないにせよ、東京の情報（ラジオに限らずテレビや雑誌も含む）ばかり耳にしていたら、東京だけに意識が向かい、自分の故郷を捨ててしまう事に繋がるのだ。　最近になって有線やＣＳ放送がジャンル別の放送を始めたが、これらは有料である。誰もが簡単に、気軽に聴く事ができない現状は明らかにおかしい。流行だけを追い求めていたら限界がくるのだ。良きものを続ければ多少の変動はあっても簡単には飽きられない。唯でさえイビツな現在の状態では、飽きられる速度は増すばかりである。まして昨今の作り手の頭では幼児性に拍車をかけるだけである。　折しも、先日の沖縄でのヘリコプター墜落事故で改めて米軍基地の存在が問われている。米軍にはＡＦＮというラジオ局を持っている。沖縄ではテレビ放送もあるくらいだ。それならば基地の代わりに、そうしたアメリカ文化を置いてもらうべきである。米軍に限らずアメリカの企業が完全に出資（経営）するラジオ局があってもいい筈だ。今更アメリカがどうこう言える状況ではないし、総理大臣自大学生といふもの (AM 11:00)　学歴社会と言われて久しい。多少景気が芳しくなかったり、流行の変動などによって目先が変わってはいるものの、あらゆる場面で学歴が重要視されている。確かに学歴は最低限必要だが、だからといって人間の総てを学歴で判断するのはおかしい。とはいえ、最近の中・高校生（特に高校生）の学習に対する姿勢はなっていない。どう考えても学校に遊びに行っているか、色香で先生にコビを売っているにしか見えない。自分が学生の頃は間違いなく殴られる行為だった。言葉で判らなければ躰で覚えさせるのは当たり前なのだから。こうした甘えが将来の道を誤らせるのだ。　世の中の主要な部分には必ず高学歴（大学卒）がいる。政治・大企業・役所（公的機関）は勿論の事、マスコミ媒体も大学卒が占めている。では彼らが実際に学歴に則った事をしているだろうか？　昨今の不祥事、汚職、テイタラク……とても大卒の果ての姿とは思えない事ばかりである。大卒とは腐った世界への通行許可書、単なる肩書きにしか過ぎないとしか思えない。そんなものの為に親が何千万という金額を投資してきたというのか。これではカネをドブに捨てるよりも始末が悪い。　日本の悪い点に「幼児性の高さと未だに重んじる精神論」がある。経済大国を名乗りながら、それはイビツな流行への固持と歪んだ精神論が闊歩した結末でしかない。だから不況になっても打開策が見つからず、耐えるという精神論を唱え続けるしかできないのだ。　そんな有り様を糾弾すべき立場の人間も、初心の志を瞬く間もなく捨て去り、体育会系という精神論を振りかざし、意味のないお祭り騒ぎに驚喜乱舞している。これでは一般市民に幾ら常識や秩序を求めても糠に釘になるだけである。全部が全部良かったとは言えないが、20～30年前の人間の方が余程厳しい態度で臨んでいた。高度経済成長を経て、すっかり経済情勢が落ち着き、ゆとりという言葉により、それまで振り向けなかった事柄に手が回る様になったが、それも現在では果たして正しかったかどうか疑問視されている。オウム（現アーレフ）真理教の一連の事件、先日の大学生のサークルによる集団レイプ事件などは、その最たるものだろう。　勿論、世の中には真面目に大学で勉強し、卒業した後、コツコツ働いている人は沢山いる。いい加減な連中は氷山の一角かもしれない。だが、彼等の行動が真面目な人たちの存在を霞ませてしまうのだ。それだけに表舞台でテイタラクを続ける連中は恥を知れ！　と言いたい。バカのひとつ覚え (PM 11:02)　最近のテレビ番組及び広告媒体には奇妙な現象がある。某タレント事務所のタレントがヤタラと顔を出しているのが正しくそれである。恐らく外国人がこの光景を見たら「この国には彼らしかいないのか？　そうでなければcrazyだ」と思うだろう。世の中には掃いて捨てるほどタレントがいる。彼らだけがタレントではない。広告主だってタレントに頼らなくても独自のアイデアで幾らでも広告を作る事ができる筈だ。　企業には一つが独占してはいけないという法律がある。そこのタレントが様々な企業の広告媒体に出ているのだから問題ないと思っているのだろうが、事務所そのものは株式を上場している立派なイチ企業である。はっきり言えば完全な独占なのだから、監督官庁などが警告しなければならない筈である。売れているから、好感度が良いから云々で済む話ではない。この問題をナイガシロニにするというのであれば、一般企業の独占をトガメルのは道理に反している。まったく、バカの一つ覚えも甚だしいばかりだ。　もし仮にタレントが不祥事を起こしたら、イメージで売り込んでいる様々な企業は揃って討ち死にである。安易な発想で共倒れが結末では物笑いになるだけだ。　日本は兎角流行が好きな国民である。それに従わないと悪い事でもあるかの様な有り様である。時にはそれがモテるとか、セックスへの手段になるのだから情けないし、怖い。先日のオリンピックでは一般の新聞がスポーツ紙になる程の勢いだった。唯でさえ政治、イラク、米軍、原子力などの重要事項が目白押しだったのに、それらを霞ませる有り様だった。案の定、総理大臣は二週間以上もの夏休みを取り、沖縄の事故では稲嶺知事との面会を拒否するというテイタラクだった。橋本龍太郎の裏金事件だって下手すれば闇に葬られかねない。　確かに勤勉実直な日本人だが、独自に勉強する、考えるという姿勢が少ない。実直という性格が逆に災いしているとも言えそうだが、情報を与える側の問題もある。同じタレントがテレビや媒体を闊歩していれば、それが当たり前という環境が出来上がり、その隙に独占の事実をウヤムヤにしてしまうという魂胆になる。恐ろしい現実である

  2004.08.26

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• まもなく一年

  　京都を離れ、東京に戻ってから、まもなく一年が過ぎる。あっという間だった。久しぶりの東京生活の中で、どれくらい物事が変化したのだろうかと思ったのだが、自分で思う限り、随分と荒廃した印象が強い。その実例を掲げれば際限がないけれど、地方生活の良さを覚えてしまうと、東京は便利だが、便利以外のものは何もない。便利という言葉が浸透した現在に至っては、だから何なのか……としか思えない。　最近のニュースを見ても、政治は相変わらず茶番劇ばかりだし、野球に関しても、先日の某オーナーの退陣及びドラフトに関する不正にしても、馬鹿馬鹿しい限りである。これが情報を発信する最大の地点のする事だろうか？　日本の中心の本来あるべき姿なのだろうか？　こんな惨状を夢見て地方から上京した人がいるだろうか？　テレビに関しては、絶対的に地方（関西に限ってしまうけれど）が面白い。まだ地方に行く前は、それなりに面白い部分が見えていたのだが、僅か数年の間に、完全に詰まらない代物になってしまった。下世話な番組、頭を使っていない番組、同一事務所のタレントしか使えない貧相な番組、どう転んでも当人が将来の職業として考えていたとは思えない某局と某局の新人女性アナウンサー姉妹（これは完全なる出来レースだ）。その他諸々……。　現在、テレビではなくラジオ中心の生活になっている。ラジオはまだ多少なりとも面白い。実家は基本的にＴＢＳなのだが、デイキャッチやアクセス、伊集院光・日曜日の秘密基地、清水圭のスポーツボンバー、永六輔の土曜ワイド等……多少の内容の変化はあっても、スタイルが変わらない点が気に入っている。とはいえ、自分の笑いのセンスは殆ど関西寄りだから、関西の人間が出ているとホッとする。不思議でならないのは、月曜～木曜の深夜、土曜日の昼に出ている宮川賢は面白いのだろうか、という点。土曜日の番組は基本的に一般人が登場するが、その一般人の話は面白いとしても、宮川賢自体はちっとも面白くない。ピンでやっているせいもあるかもしれないが、どうも好きになれない（笑い方が白々しい）。宮川賢は劇団員の筈だが、聴取者を包み込む様な雰囲気とセンスがない。　プロ野球の将来を考えると、一度解散しても良いのではないだろうか、と思う。日本の場合は老獪人間たちの食い物にしかなっていない。先駆者の野茂、イチローやゴジラ＆リトル松井たちが挙ってアメリカに自分の将来を託したのは、現在の体質に対しての警告でもある筈なのだから。そんな彼らの気持ちを学ばず、選手及びファンの気持ちも理解できない・理解しようとしない現在のオーナー連中は、一度その職から離れてみるべきだ。いや、離れたら最後、二度と携わるべきではない。　北朝鮮（朝鮮民主主義人民共和国）の問題も相変わらず棚上げ状態に等しいだろう。蓮池さん、地村さん、曽我さんの家族が再会を果たしたといっても、それは単なる序章の一つに過ぎないし、間髪を入れずに残された人たちの安否を明らかにするべきである。相手が相手だから、一筋縄にいかないのは当然だが、だからといって詰まらない時間稼ぎは言語道断である。我が国の総理大臣は自分の延命しか考えていない様で、この問題を完全に利用しきっている。先の選挙で大敗したというのに辞める気配もない。橋本龍太郎が逮捕間近であっても、責任を取る姿勢すらない。これでは子供たちに対して「悪い事をしても責任を取らない人が存在する」と証明している様なもの。ま、日本国自体が天皇に責任を取らせなかったのだから、仕方がないといえば仕方がないのだが……。　インターネット喫茶にいると時間が経つのが早い。本当ならば細かく記したいところだが、衆人環境と短い時間では発想も途切れ途切れになりがち。また後日。※リック・ディーズの番組が聴ける「KIIS-FM」が完全なステレオ放送に。洋楽（トップ40ファン）好きの方は是非アクセスを。ステレオ放送は本当に気持ちがいい。同じ音楽でも、ＡＭラジオではわからない臨場感がステレオで味わえる。

  2004.08.16

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• 鋼の城に住む不遜な人々

  　バブル期の頃だと思うのだが、高級マンション(当時は億ションという言葉も流行ったが)が軒並み建てられるようになった。今までのアパートやマンションの様な造りではなく、セキュリティなどの安全面を強調したものが続々と建てられた。勿論、昨今の防犯事情を考えれば、そうしたものが建てられるのは結構な事なのだが、それが原因で矢鱈と敷居が高くなってしまった。　どうしてこんな事を書くのかといえば、私自身が現在ポスティングの仕事をしているからである。この仕事を選んだ事については何れ触れるとして、どうしても自分の意見を記しておきたいと思い、久しぶりの日記には相応しくないとはいえ、記させてもらった。　思えば数年前、風俗に関する法律が改正された事が切っ掛けで無店舗型の風俗が横行した。そして彼らが配布するチラシが社会問題になった。最近は鳴りを潜めた感もあるが、それでも問題視されているのが現実である。ポスティングをしていると、各家庭のポストに「青少年に有害なチラシお断り」というシールが貼ってあるのを目にする。勿論アダルトや風俗関連はチラシとしては論外である。だが、それとポスティングの行為とを混合されては困るのだ。勿論押売り行為的なものや不用意な立ち入りによるポスティングはいけない。しかし玄関ポストや集合住宅のポストへの投函は問題視してほしくない。　ポスティングをしていて時々出会うのが「ゴミだ」。確かにゴミと受け取れる場合もあるだろう。だが、そんな事をいえば新聞の折込チラシはどうなるのだ？　あれだって立派なゴミである。とはいえ新聞のチラシから情報を得ていない家庭など皆無に等しい筈である。近所にできたスーパー、コンビニ、すし屋、ピザ屋など、必ず何らかのチラシで情報を得ているのだ。もしチラシから情報を得た事がないといえば、それは朴念仁か仙人である。　例えば近所にすし屋がオープンしたとして、すし屋の職人が白衣を着てチラシを配る事などあり得ない。大抵はアルバイトに任せている。ピザ屋の場合でも別にバイトを雇う筈だ。況して新聞への折込にすると新聞の購読が必要になるし、折込依頼のコストも大変である。それならばバイトに任せて個別に配るのがベストなのだ。今後の経済事情を考えれば、この方式がもっと盛んになるだろう。もしチラシを全く不要だというのであれば、新聞のチラシや市内報、その他諸々含めて不要という姿勢を示すべきである。場合によって許したりするのは不公平である。　所謂「悪徳商法」で被害者になる場合の情報の入手先のトップになるのが新聞の折込だというデータがある。新聞はあくまでも請負先であり、公的な調査機関ではない。もし新聞がそんな事にまでタッチしたら問題である。つまり新聞からの情報が100％確かではないのである。要は自分の目と知識が肝心なのだ。チラシを配る行為を責めるのは明らかにおかしいのだ。鋼の城に住む人々には是非理解してもらいたいし、掲げている「チラシ及びパンフレット配布行為お断り」の看板を外してもらいたい。それが悪いものか良いものかは各家庭で裁量すべきである。　勿論チラシを配る人間にも問題がある。いちばん腹が立つのは明らかに死んでいる(チラシや郵便物を整理した形跡のないポストや空室の部屋のポスト)ポストにまでチラシを入れていくケース。チラシはただ単にポストに入れれば良いというものではない。相手に受け取らせてからが勝負なのだ。死んでいるポストに入れれば、それがゴミになるし、放火の原因にもなる。況して後からくる人間(郵便・新聞)に対して迷惑を与えるのだ。如何にして邪魔にならず、住人及び彼らに対して不快を与えない様に投函するかがカギになるのだ。どうかバイトを雇って投函する企業や商店などは、その点をしっかりとバイトに叩き込んでほしいものである。　また、時によっては子供を使って投函させるケースがある。これは卑怯である。確かに手が足りない部分を補うには仕方がない事かもしれない。だが子供は言われた事しかできないもの。ポストに投函しろと言われれば、何でもかんでも入れてしまうのだ。子供を使った投函は是非やめてもらいたい。もしそうするのであれば、大人が確認する様にするべきである。　もっと記したいのだが、外部からのアクセスなので時間がとれない。同業者からの意見やアドバイスを伺いたいとも思う。ただしあからさまにしたくないのでメールでいただきたい次第である。

  2004.01.19

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• 久しぶりの更新です

  　ネットを離れてから２ヶ月半。辛うじて自分のサイトが残っているものの、完全な復帰は未定です。一日も早く戻りたい気持ちはありますが、なんとも言えない状態が続いています。　毎日いろいろな方が閲覧され、中には書き込みをして下さる方もいて、有り難いと同時に返事ができずに残念に思っています。これから先も時々アクセスする程度ですが、どうか御贔屓にして頂けたら幸いです。

  2003.11.29

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• 久米宏とニュースステーション／無期限活動停止のお知らせ

  　今年優勝するであろう阪神タイガースが最後に優勝したのが18年前の1985年で、久米宏が司会を務める『ニュースステーション』が始まったのも1985年だった。その久米宏が足掛け18年の長丁場を来年の３月末を以て終える事が正式に決まった。一度は降板を宣言しながらテレビ朝日からの度重なる慰留により復帰を果たしたが、今回の発表によって、漸く重圧から解放される事になる。TBSを辞めてフリーの道を選び、今は亡き横山やすしと共演した番組、古巣のTBSラジオで一度きりの「土曜ワイド・ラジオ東京（TBSラジオの前身）」をやったりしたが、そうした事実が薄れる程に久米宏は『ニュースステーション』の久米宏だった。一時期の芸能ニュースでは持病の糖尿病で番組継続が難しいと報じられたりしたが、それが現在どうなっているか判らないが、現在も継続中であるならば、ゆっくり休む事ができるだろう。私の希望は、また『土曜ワイド～』の様な番組に復帰してほしい。本人は昨日の会見の中で「別の形で復帰するかもしれないし、復帰しないかもしれない」と語っていた様なのだが、独特の考え方を持つだけに、そのままでは勿体ない。現在TBSラジオで放送している『土曜ワイド～永六輔その新世界（だと思うのだが）』も長寿番組なのだが、久米宏が担当していた頃に比べると落ち着き過ぎている。久米宏の頃は幅広い世代層に人気を博していたのだ。最近は番組の焼き直しが多いTBSだが（それが当たらないから始末が悪い）、久米宏が再び『土曜ワイド』を担当しても、悪くはないと思う。　話が横道に逸れるが、土曜日のTBSラジオといえば、久米宏の『ラジオ東京』もそうだが、タモリと白石まるみがやっていた『タモリで失敬！』も印象深い番組だった。最近見かけなくなったが、人生相談の松岡さん（当時はTBSラジオの名古屋支局長）が初めて世間に登場したのが、この番組の相談コーナーからだった。相談といっても身の上は勿論、身の下まで幅広く扱っていた（殆どが身の下だったけれど・笑）。いったい何処で情報を仕入れてきたのか判らないが、松岡さんが或る相談（確か不感症関連だった）に対して「そりゃアンタ、セックスは二腹目（ふたはらめ・一度出産した後）の方がなかなかエエ言いますぞ」と答えていたのを今でも思い出す。また復活してくれないだろうか？　焼き直しばかりだが（笑）。　話を戻して、久米宏が降板した後には古館伊知郎が担当する事になった。ただ『ニュースステーション』自体は終了して、新しい番組としてスタートするという。確かに久米宏の番組だったから、古館伊知郎だけが入ってきても、正直やり辛いだろう。古館伊知郎もまた独特の考えを持つ人間だけに、イエスマンとはいかないまでも、自分の事を或る程度理解してくれる人材で固めたいのは当然だろう。何でも、その古館体制の中に元TBSアナウンサーの進藤晶子が入るとも云われている。TBSを辞めてから今日まで表立った活躍がなかったが、復帰が実現すれば、現在の渡辺真理と肩を並べるくらいに人気が出るだろう。然し乍ら二人ともTBS出身である。どんな事情があったのか定かではないが、成長株の中堅アナウンサーが次々にフリーへと転身してしまうのは如何なものか。TBSに限らず最近の各テレビ局のアナウンサーは極端に新人かベテランしかいない。中堅が挙って不在である。ベテランは先が短いのだ。次世代を担う人材を育てなくてどうするのか？　新人アナウンサーをバラエティ番組に起用する傾向も問題である。ニュースすら満足に読めない・人との触れ合い、現場・現実の厳しさすら知らない人間が、安楽番組ばかりに出ていたら、そればかりに集中して、結局は中途半端な侭にフリーになり、その時に自分の力量のなさを味わうのだ。それでは当時の育成も担当者の念押しも徒労に帰すばかりである。※本日の日記を以て、暫く活動停止します。復帰は未定です。このまま復帰できず削除されるかもしれません。そうならない様に早目に復帰する次第です。

  2003.08.27

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• 万景峰号入港、しかし出港できず～今まで如何にいい加減な対応をしてきたかが判る～

  　昨日、北朝鮮（朝鮮民主主義人民共和国）の貨客船『万景峰号』が今年になって二度目の入港を実現させた。３月の入港中止から凡そ半年が過ぎ、唯でさえ危機的状況の北朝鮮国内なのに、そうした状況は無視されて、来月行われる行事の為に入港を強く求めてきたのである。蓮池さんの兄の透さんが『万景峰号が人道の為のものならば、拉致問題だって人道でしょう』と語っていたが、金政権を讃える為だけの行事の為に入港を強く要請してきた背景を考えると、そこに人道という文字が見えてこない。況して前回の入港拒否の理由の一つである「船舶設備の不備」を指摘され、今日までの間に完全に改善されたと思っていたら、案の定不備を指摘されて、本日の出港ができなくなった。もともと不備を承知の上できたのか、それとも国家的危機が不備を改善させるだけの資金を調達できなかったのか、そのどちらかだろうが、それにしてもお粗末極まりない。これでは先日の中国の港での設備拡充の為の寄港映像もパフォーマンスにしか見えてこない。北朝鮮の考え方の本質は判らないが、こうまでして金政権のプライドを保ち続ける意味が何処にあるのだろうか。確かに在日朝鮮人が故郷へ訪れる為の渡り船なのかもしれないが、これまでの間、ずっと不備が平然とまかり通っていた事も信じられない。如何に日本が北朝鮮に対して及び腰外交をしてきたかが感じられる。戦後補償問題は蔑ろ、現在の拉致問題も棚上げ状態の中で、不備の船が平然と入港できるという現実も呆れてしまう。　その北朝鮮は戦後補償問題を強く要求してきている。それが実現しない限りは拉致問題は解決できないとしている。ところが昨年の９月17日の会談で金総書記は拉致を正式に認めた。蓮池さんをはじめとする５人の日本人が帰国を実現したのは何よりの証拠である。拉致というものは国際レベルでみても「立派な犯罪」である。アメリカのブッシュ大統領は『拉致はテロだ！』と言い切った程である。そうした大罪を認めておきながら、未だに裁判にもかけられず生き延びている事からして尋常でない。また一方で北朝鮮から日本に来港する貨物船の座礁事故も後を絶たない。況して彼らは満足に保険にも加入していないから、後始末は日本の税金が充てられている有様である。それらの回数及び費用を計算したら、補償問題の金額に到達するか、それ以上のものになるだろう。ここは日本政府が強く現実を言い聞かせて、相手に考えさせるべきだろう。お互いの補償問題（日本は拉致問題が最優先されるべきだから、座礁事故の後始末の費用は帳消しくらいの覚悟が必要かもしれない）で譲歩する方針で今後の話を進めていくべきではないだろうか。いつまでも延ばし延ばしにしてはいけないのだ。何処かで歯止めをかけなければ、北朝鮮の最近の情勢が揺れ動いているだけに、手遅れになる可能性がある。その前に何とかして解決させるべきである。　その拉致問題を解決させるべく、阿部官房副長官と中山参与が中心になって動いている。阿部副長官は将来の総理候補と騒がれてもいる。さすがに次期総裁選云々はあり得ないが、現在の小泉政権の間に解決が可能かどうかも疑わしい。いっその事、阿部副長官が総理となって動いた方が、解決が早まる様な気もする。小泉総理大臣は自らを『永田町の変人』と呼んでいるが、変人が北朝鮮の奇人を相手にしても話が纏まる訳がない。だからといって真面な人間が奇人を相手にして太刀打ちできるかどうかも疑わしいが、それでもお互いが振り向かないよりは数段マシだろう。国民からの視線の強さ、将来の有望性、物腰、語り口云々を加味しても、次の総理大臣は阿部副長官が適していると思う。民主党が政権を奪取する様な事があれば話は先送りになるかもしれないが、その民主党の最近の動きが聞こえてこないのはどうした事か。ニュース素材にもならないのであれば、先行き不安としか言いようがない。やはり悪人顔の小沢一郎を抱え込んだのが災いしているのか……？

  2003.08.26

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• 25周年を迎えた番組～局の傍若無人ぶりはどうなるのか？～

  　日本テレビの夏の名物番組となっている『24時間テレビ～愛は地球を救う～』。今年で25周年を迎えたのだが、特別なものは何一つやっていなかったと思う。正直な所、最近はこの手の番組を真面に見たいと思わなくなった。面白くないし、昨今のテレビ局全体の傍若無人ぶりを垣間見ていると、どれだけ視聴者に訴えかけようが、その背後に偽善的なものを感じさせられてしまうのである。確かに彼らが主張したい事は解るし、それによって誰かが救われるのは大いに構わない。だが、それだけ大規模な番組を掲げているのであれば、普段の差別的・侮辱的な姿勢を改めなければ本来の意味をなさない。単なる罪滅ぼしになってしまう。その罪滅ぼしに地方局は勿論の事、一般視聴者までをも巻き込まれては堪ったものではない。四半世紀を迎えた時点で、新しい方針（本来あるべき方針）を打ち出すべきである。安物の感動売りは沢山だ。　なんでも、この手の番組に出演するとギャラが発生するという。これもフェアーではない。全員が本当にボランティアの精神でいなければ偽善である。勿論、食事や飲み物などは負担せねばならないが、仮にこの部分に関して募金から相殺したとしても誰も怒らないだろう。この部分に文句を言ってしまうのは釈迦に説法と同じである。また本当にボランティア精神で協力するのであれば、もっと素晴らしい番組作りができる筈である。24時間という長丁場では当然何処かで緩んでくる。とはいえ、そうした時間を詰まらないタレントたちの無駄な喋りに使われては番組の趣旨に反する事に繋がる。例えばテレビ朝日で放送されている「朝まで生テレビ」の様な討論番組を入れて、高齢化社会への対処や少子化への対処、医療問題などを討論させるべきである。タレントの無駄話は普段の番組の中でいつでも可能だが、人間の生活・社会に関する事柄は普段の番組では満足に議論されない。だからこそ、こうした場面を利用して徹底的に話し合うべきではないのか？　高齢化も少子化も医療費の増大も現実問題である。いま語らなければ間違いなく将来に影響を及ぼすものなのである。とても無駄話をしている暇などない筈だ。　国政の愚かさを語るにも持って来いだといえる。夏休みだから大人だけでなく子供も見ている。大人たちの偏りがちな意見にならず、子供たちの素直な意見が飛び込んでくる。その中には新鮮かつ斬新なアイデアもあるかもしれない。勿論それらが100％実現できるとは限らないが、いくつかは実現する可能性もある。そうした意見交流が毎年行われれば、少しずつでも国政に関心が高まってくる。いまの日本にとって政治の無関心こそが政治家連中をのさばらせる元凶になっているのである。沢山の人が何処かで政治に触れる場面が必要なのである。現状の無駄話でお茶を濁す状態が続けば、ますます視聴者はそっぽを向くし、ますます政治への無関心が高まり、最終的に政治家たちの玩具（税金を収める道具）にされてしまうのだ。　まもなく地上波デジタル放送が放送を開始する。画質・音質・性能の向上と共に、番組の中身にも現在よりも高いクオリティが求められる。先日のフジテレビの王監督への侮辱は地上波デジタル放送の幸先を悪くしている。このまま24時間テレビが偽善行為を繰り返すのであれば、とてもではないがデジタル放送の理念に適わない。世界に発する情報ソースとしても『恥の紹介』にしかならない。海外の番組を（日本の放送機関を使わず）直接見る事ができないだけに、そんな恥の情報を見させられる国民は良い迷惑である。

  2003.08.25

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• 理不尽な出来事～不動産屋編を更新＋就職編を書き上げました～

  　私のサイトのページにある『理不尽な出来事①　不動産屋編』の内容を更新しました。それまでは該当する不動産屋をイニシャル表示にしていましたが、実名を挙げました。　悪徳不動産屋による事件は後を絶ちません。また「嫌なら断れ！」という姿勢がとれない不動産屋も問題です。皆さんが今後において泣きを見ない様に、実名にしました。尚、パート２の「就職編」も書き上げました。こちらも実名にします。

  2003.08.23

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• 甘すぎではないか？～フジテレビ問題～

  　フジテレビで放送された番組の中でダイエーの王監督を侮辱した言動及び行動があり、それに激怒した王監督、ダイエー側がフジテレビに対して謝罪を求めた件。昨日には渦中の番組の冒頭でフジテレビの須田アナウンサーが謝罪のコメントを読み上げたというが、それも数秒だけで、然も番組自体は予定通り流されたのである。過去にも類似したケースが多々あり、それらの番組は殆ど打ち切られた。然し番組打ち切りは最低限の処分であり、テレビ局の上層部や制作関係者の処分を以てしても簡単に解決できる様な代物ではないのが現実である。テレビという公共性の高い媒体で、例えそれが著名人であっても一般人であっても、侮辱する行為は卑劣である。お笑いに携わる部分であっても、やはり限度を超えれば問題になるし、侮辱するというのは人を笑わせる方法としては下劣である。況して近年のテレビ番組の性質は圧倒的に落ちて、そこに笑いが起きれば何をしても構わないという風潮になっている。テレビ業界に携わる人間は有名無名に限らず『最高峰の学歴』を踏まえて君臨している筈なのだが、そうした人間が作り出すもののレベルが小学生以下では、何の為に学歴を重ねてきたのか判らなくなる。とてもではないが先日の大学生によるレイプ事件を笑えない。確かに犯人たちの行為は卑劣だが、テレビなどの媒体が彼らを助長させる事をしてきたのも事実である。受ければ勝ち、あとで謝れば済む事という悪しき慣習がある限り、同様の事件は後を絶たないし、益々悪化するばかりである。　ダイエー側の意向を聞き入れたプロ野球機構は、日本シリーズの放送権に関する部分にフジテレビを入れない方針を固めたという。その中で『フジテレビも謝罪している事だし。問題を長引かせてもいけない』と語ったというのだが、アナウンサーに謝らせただけでは謝罪の意味にはならない。テレビ局全体から発せられる謝罪の形が見えなければおかしい。況して長引かせるのは問題だという発想も乏しすぎる。言葉だけの謝罪で済ませば、当然相手には「それだけで済む」という印象を与える。今後同様の事があっても謝罪という言葉だけで済ませてしまう可能性は極めて高い。そうさせない為にも損害賠償などを求めるべきであり、その為には徹底的に争うべきである。視聴者が求めるもの、正しいものを作らせる為にも、彼らに考えさせる機会を与えなければいけない。　アメリカの様な裁判社会も些か問題だが、日本の様な『ナアナア主義』も問題である。やはり行き過ぎには的確な処罰を適用し、処罰を受けた側は真摯に受け止めて今後の材料にしなければならない。その面で見れば政治家も同様だろう。日本を変える！　という意識で臨みながら、結局は自分自身の私利私欲に走るのである。これまでに何十人、何百人、何千人の政治家たちが国民を裏切ってきたというのか？　現在の首相に至っては支持率を盾に好き勝手にやっている始末である。もし今後の総裁選で再選したら、ますます拍車がかかるだろう。国民の生活は苦しくなるばかりである。然し乍ら現在の歪な状態を打破できるだけの力と頭脳を持つ人間が不在だというのも情けない限り。新たなる人材が発掘できず、その人材になるべき世代の肉体面・精神面がボロボロでは、お先真っ暗としか言いようがない。

  2003.08.21

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• フジテレビ問題／大阪商人にしては詰めが甘い～阪神優勝問題決裂～

  　フジテレビで放送されている人気番組の中でダイエーの王監督を侮辱した言動と行動があり、激怒した王監督とダイエーがフジテレビに対して謝罪を求める出来事（これは一つの事件だろう）があったが、その後もダイエー側は態度を硬化して、末は日本シリーズの放送権をフジテレビには参加させないという事態にまで発展した。前々から日記の中でフジテレビの暴挙に触れてきたのだが、今回の問題でフジテレビは大きな代償を払う事になるだろう。そうでなければいけないし、それが曖昧に終わってしまったら、フジテレビは益々高飛車な態度で番組を作り続けるだろう。昨今のテレビ業界は『数字（視聴率）』が第一とされている。確かに番組は見られてナンボのものかもしれない。だが自分たちが定めている放送コード（倫理）があるのだから、それに則ったものを提供しなければならない。況して（フジテレビに限らずどの放送局にもあるのだが）番組審査（倫理）委員会と称して各界の著名人で構成された組織を持っているのである。どうして今回の放送が問題にならなかったのか不思議でならない。委員会と称している以上は視聴者よりも番組を早く見る事ができる筈だし、苦言を呈する事だってできる筈である。尤も、それ以前に番組企画段階で誰一人として苦言を呈さなかった事からしておかしい。今回の王監督に限らず、一般市民でさえも人権があり、BROという放送と人権に関する組織まで存在する。渦中の番組はお笑いなのだが、笑えるからといって人権を犯して良いものではない。当然何をしても構わないというものでもない。そうした事柄に関してのプロが集まって番組を作っているのに、どうして誰一人として苦言を呈さなかったのか。どうしてOAまで至ってしまったのか。　確かに番組制作上のトップは偉いのかもしれない。だが現実問題、彼らが番組を作っているとはいえ、実際に流しているのはテレビ局であり、単に素材を提供しているに過ぎない。況して彼らの名前が羅列されても、一般の目から見れば『そのテレビ局が放送した』ものなのである。今回の様な暴挙があれば、当然それは放送したテレビ局そのものの体質を問われる事にも繋がる。事態が大きくなればなる程、そのテレビ局の社長及び会長クラスの顔に泥を塗る事に繋がってくるし、番組に資金を提供しているスポンサーの顔にも泥を塗る行為にも繋がってくる。とはいえ、スポンサー自身も過去にあった数々の不祥事に対して黙りを決めているだけに、どっちもどっちという感は否めない。然し乍ら今回の問題は局の存続にまで繋がるくらいに大きい。制作のトップの首が飛ぶだけでは済まされないだろう。局のトップの首だって飛ばすくらいの覚悟がなければ問題は解決しないだろう。　問題になった番組の元ネタである「ジャパネットたかた」も、今回の問題の動向如何によっては抗議も辞さないとしている。ダイエーにしてもジャパネットたかたにしても九州の企業である。今年は九州地方で暗い話題ばかりが続いてきたというのに、東京の人間にまで小馬鹿にされてしまっては、今後の九州地方の沽券に関わってくる。やはり徹底的に争い、代償を払わせないといけないだろう。例えが違うかもしれないが、はなわの佐賀を題材にした歌は可愛いものだし、彼は佐賀県を侮辱している訳ではない。アメリカの著名人へのジョークにしても、アメリカの国の中にジョークが根付いているし、ジョークの内容が冴えている（言葉遊びに近いかもしれない）。勿論、ジョークの歴史がない国だからといって何でもして良い訳ではない。　千葉県の男性が『阪神優勝』の登録商標を取り、今年優勝するであろう阪神球団が男性に対して商標の譲渡を求めたという話題があったが、何でも譲渡後の対応を巡って決裂したという。この話題が出た時から『阪神球団は（関西、然も商人の街だというのに）詰めが甘い』と感じた。これだけ情報が溢れる時代、言葉一つでも商売なるのである。どうして先手を打って登録商標しなかったのか。18年間優勝から遠ざかっていたからといって、阪神が永遠に優勝しないとは限らないのである。現実に今年は優勝するであろうという状況になったのだから。今頃になって騒いでも遅すぎである。ここは黙って商標を男性に使わせるべきだろう。商標は早い者勝ちが原則なのだから、男性に商標の権利があるのだ（これが覆ってしまうと商標登録の意味がなくなる）。詰めが甘い阪神球団がいけないのである。何せ長嶋茂雄ですら登録商標を続々取得しているのである。東京の人間よりも商売に関しては抜かりがない筈の関西の企業が商標を関東の人間に奪われたというのは、自業自得とはいえ情けない限りである。どうして吉本興業に相談しなかったのか……吉本なら間違いなく先手を打っていただろうし、仮に問題が拗れたとしても、もっと相手が納得のいく方法を選んだ筈である。

  2003.08.20

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• 監督問題が白紙なら、球場名も元に戻すべきでは？～オリックス～

  　プロ野球・パリーグのオリックスの今年の成績が惨憺たるものだという事は既にご存じの通りである。大リーグから吉井・マック鈴木両投手を獲得し、その勢いを含めて今年のパリーグの台風の目になろうとしていたのだが、いざ蓋を開けてみれば頼みの投手陣が総崩れで、先日のダイエーとの試合では２日続けて25点以上も献上する体たらくを見せてしまった。某読売の渡辺オーナーが「あれじゃ草野球だ！」と云っていた様だが、確かに草野球レベルだと云われても仕方がない有様である。それ以前から投手陣の崩壊は表れており、その責任で石毛監督が解任され、その後釜には元ロッテで活躍していたレオン監督が座ったが、それでも立て直しが不可能だった。オリックスの宮内オーナーは来季もレオン監督で臨むという姿勢だったらしいのだが、さすがの有様に監督人事を白紙に戻すと改めてしまった。日本のプロ野球は兎角『監督中心』だが、確かに外国人監督では、いくらプロ野球経験者であっても言葉の壁や采配・考え方の違いがあるから難しいかもしれない。とはいえ、ただ監督が悪かったから云々で片付けては、来季の展望も見えてこない。　たまたまオリックスで問題になったが、現在ダイエーで活躍している新垣投手を数年前のドラフトで獲得する筈だったオリックスのスカウトが、球団との軋轢によって自殺する事件があった。イチロー選手が抜け、田口選手も抜けて、スター選手不在になったオリックスを立て直す為に、是が非でも即戦力の選手を獲得せよ！　との大号令が出されて、最初から『プロならばダイエー』と語っていた新垣投手に白羽の矢が当たったのだが、当時の彼、そして現在の彼の姿を見る限り、地元球団のダイエーにしか目がなかったのである。どれだけ裏金を積まれようがくどき落とそうと躍起になったとしても、個人の愛着は簡単には変えられないし、過去に数々の裏金で動いたとされる選手たちの話も耳にしているだろうし、況して当時高校生だった彼の素直な気持ちを大人たちの汚い手口で動かそうとした事そのものが間違いだったのである。即戦力が欲しいのは何処の球団でも同じ事だが、かといって即戦力として獲得した選手のうちの何割が実際に一軍入りしたといえるのか？　その殆どが大枚をドブに捨てたではないか。まだ殆ど世間を知らない田舎者の少年を大枚や接待云々で振り回し、本来の活躍をさせる前に潰してきたではないか。そうした悪しき慣習を直さなければ、いつまで経っても即戦力は育たないし、無駄に金を捨てるだけである。　日本のプロ野球が今後も存続する為には、現在のドラフト制度を見直して、本来の正しいドラフトにするべきである。特に最近は昔の様な「巨人ブランド」に陰りが出てきて、好きな球団を希望する傾向になってきている。これは本来の姿である。ただ、もっと真剣に考えるならば、アメリカのメジャーリーグの様に、その年の下位の球団からドラフトする方式にし、あくまでもプロとしての活躍の場を提供していくべきである。いくら好きな球団に入っても、そこで自分の力を出し切れなかったら意味がない。また一軍の試合に出場できない環境ならば余計に意味がなくなる。あくまでもプロとしての経験を積んで、実績を残してからトレードなりFAで移籍すればいいのである。確かに日本の場合はトレードが明るく見られない傾向にあるが、トレードを日常茶飯事にすれば自然と明るくなってくる。愛着ある球団に留まるのは或る意味では正しいかもしれないが、プロは活躍してナンボの世界。活躍できなかったら愛着のある球団でも即座に捨てられてしまうのである。それならばトレードで移籍し、活躍した方が遥かに賢明である（プロなのだから、ビジネスとしてトレードを捉えるべきだ）。　オリックスに話を戻して、現在のオリックスの本拠地の球場名が「Yahoo！BBスタジアム」だという事をどれだけの人が知っているだろうか？　もともとは『グリーンスタジアム神戸』である。メジャーリーグ方式で捉えれば『グリーンスタジアム神戸』の方が遥かに聞こえが良い。本来ならば変更する必要性は皆目なかった筈である。それを変更したのは、最近流行している「球場名を企業が買い取る」ものであり、「Yahoo！BBスタジアム」はその先駆け的だった。とはいうものの、では実際にYahoo！がオリックスを応援しているかといえば、私が知る限り微塵も感じられないのである。Yahoo！といえば検索サイトだから、そこで大々的にオリックスを応援する旨の記事があっても至極当然なのだが（それが企業努力というもの）、これまで一度も記事を見た事がない。況して「Yahoo！BB」の広告にさえ見る事がなかった。揚げ句の果てにはタレントの広末涼子を起用する有様である。Yahoo！には最初からオリックスを応援する姿勢が全くなかったといえるだろう。どうして彼らはそれができないのか？　そこでオリックスを記す事が良からぬ影響を与えるというのか？　もしそうであるのならば、落ち目のタレントの広末涼子を起用するというのも頷けない。最初からYahoo！BBのみを宣伝するだけで十分である。消費者は広末涼子を望んでいるのではない（Yahoo！を開く度に広末涼子が嫌という程顔を出すのは何なのか？）。その商品を望んでいるのだから、そのものを中心に宣伝すれば良いのである。　球場名にした企業は応援しない、チームはガタガタでは話にならない。来季にどの様な人事が行われるか判らないが（恐らく相当の動きがあると思うが）、それならばいっそのこと球場名を元に戻すべきである。愛着のある名前の方が絶対に良い。何せオリックスが現在の形になったのは、その『グリーンスタジアム神戸』という名前の球場での活躍があったからなのだから。

  2003.08.16

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• 終戦記念日と危機管理～咄嗟の判断ができるのか？～

  　今日は終戦記念日である。然し乍ら事実上は『敗戦が決まった日』であろう。第一次大戦での圧倒的勝利（半ば強制的なものである）に酔いしれた「時の日本政府」が更なる領地拡大と日本国の存在を誇示しようと躍起となった事が第二次大戦のきっかけである。戦争に勝つというのは即ち軍が政権を揺さぶる立場に立つ事でもあり、当時の日本政府も軍が大きな顔を出してきて、第二次大戦の火ぶたを切ったのも、軍部の詰まらぬ欲望がそうさせてしまったとされている。その結果、国民は我が子を強制的に国に差し出す羽目になり、多くの若い命が南方の彼方に消えていった。そんな国民を納得させるかの如く、政府は圧倒的な戦況有利を伝え、それを盾にして人力や私財を提供させ、子供たちには『兵隊さんは偉いのだ』と教育させてきた。然し乍ら、そうさせる事こそが戦況不利の最大の証ではないか、日本軍は負けが込んできたのではないかという意見も当然出てきたが、政府はそうした人たちを犯罪者として弾圧・処罰してきた。ところが沖縄が戦火に包まれ、米軍機が上空を飛び交う様になると『一億総玉砕』と号令をかけ、命が尽きるまで戦う様にけしかけた。とはいえ、広島と長崎に原子爆弾が相次いで落とされ、ソ連までもが参戦するという運びになった事が、政府としても敗戦を決断せざるを得なかったのである。　今更戦争の方法が間違っていた云々を語る気持ちはないのだが、日本が方向性を誤ったのは真珠湾攻撃をした事だろう。戦前に日本政府の役人が幾度も渡米している。当然アメリカの国土の広さ、資源の豊富さ、頭脳の高さを直視してきた筈である。それが判っていたならば最初から勝ち目のない戦争になると判断できた筈である。勿論当時の政府に軍が介入していたから、彼らを納得させる材料にはならなかった（圧倒的な立場が役人の口を封じさせてしまったのだと思う）といえるだろう（東京裁判で時の軍部が軒並み逮捕され処罰された事からみても、それは明らかである）。そして実際に戦いに踏み切り、アメリカの圧倒的な破壊力を直視する段になって諦めを感じたのである。だがそれに伴う代償は大きすぎた。歴史上の大きな汚点・傷痕にもなってしまった。だからこそ連合国はポツダム宣言を受け入れさせ、武器を持たないのは勿論の事、戦争そのものをしないと戦艦ミズーリ号の上で日本に約束させたのである。真摯に受け入れた日本としては、それを忠実に守り、未来永劫に伝えていかなければならなかった。ところがＧＨＱの統制下が終わり、独り立ちしてから数年もしないうちに警察予備隊というものを作りだした。警察予備隊とは自衛隊の前身である。　自衛隊の定義には「日本国を外敵から守る」「災害などが起きた時に救助に向かう」などがある。後者に関しては一向に構わないと思うのだが、前者に関しては本来の筋道から外れている。武器を持たない、戦争は絶対にしないと約束しておきながら、彼らが富士山の麓でやっている事は（外敵を想定した）戦争の練習に外ならない。その為に税金が湯水のごとく使われている。そうした現実を商売に利用した（不発弾などをインターネットで売りさばいた）人間が逮捕されたのは記憶に新しいところ。法律が湾曲されているのならば、その下にいる国民の意識も湾曲している。そんな中でイラクへの自衛隊派遣が正式に決まった。然し乍らこの背景にはアメリカ・ブッシュ大統領の要請依頼があるのだが、小泉総理大臣にしろ歴代の総理大臣にしても、日米同盟を大義名分にしてアメリカの言いなりになっている。沖縄をはじめとする米軍基地の縮小は侭ならないし、その米軍兵士による日本人への暴行事件は後を絶たない。相変わらず「思いやり予算（米軍への援助）」は減らないし、なくそうという動きも見えない。況して現在の政府は「戦争になったら国民は軍隊に力を貸せ！」という有事法案を半ば強制的に可決させてしまった。正しく第二次大戦時代に逆戻りの行為である。　例年この時分になると政府要人が挙って靖国神社へ参拝に出掛けている。今年は亀井静香が行ったそうだが、時の軍部の要人を未だに参拝するのは、彼らを崇拝しているとしか思えない。日本が戦争に負けたのではないと思っているかの様である。世界的レベルにおいて「戦争犯罪人」として処罰されたというのに、未だに彼らの亡霊を追いかけているかの有様である。靖国神社へ参拝できるのは（処罰された戦犯の）遺族及び親族だけである。政府の役人が堂々と出掛けるのは明らかに間違っている。先日の日記にも記したのだが、戦前生まれの人間にはこうした傾向が強い。やはりこれからの時代を推し進める為には戦後生まれの人間が政権を握るべきである。　本当は（電力不足で）日本で起きていたかもしれないのに、アメリカではニューヨークやカナダのトロントをはじめとする数々の都市で大停電が起きた。これは一つの危機である。その前に同時多発テロという大きな危機に直面してきたが、譬えそれがなかったとしても政府の動きは機敏だっただろう。国民の安全を守る為にも、国民にパニックを起こさせない為にも、主である政府は的確な情報を早急且つ迅速に出さなければならない。果たして現在の日本政府にそれができただろうか？　一つの物事を満足に決められない・論議できない・足並みが揃わないのに、直面した危機を乗り越える事ができるだろうか？　今回の電力不足は幸か不幸か冷夏の影響で乗り越える事ができたが、これは単なる「神頼み」が通用したに外ならない。古い言葉で例えれば『神風が吹いた』だろう。とはいえ、こうした事が未だに続くからこそ、実際に危機に直面した時にも神風を期待してしまうのである。現在の不況は自国が起こした問題だが、この場合でも政府は神風を期待しているのだろうか。もしや政府は戦争を契機にして好転を期待しているのではないだろうか？

  2003.08.15

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• 楽しむもの？　騒ぐだけのもの？～プロ野球の応援スタイル～

  　阪神タイガースの星野監督が、ここ最近の阪神ファンの暴挙に呆れ果てているという。先日には横浜ベイスターズの選手に対する危険行為があり、然もそれが地元である甲子園で行われた事も手伝って『そんな事をするんなら甲子園で胴上げはせん！』と息巻いていた。それ以前には地方球場で中日ファンと阪神ファンの小競り合いがあり、挙句の果てには撃退スプレーを誰かが撒き散らして騒動になった。いったい彼らは球場に何をしに来ているのだろう。応援に来ているのか、それとも単に騒ぎに来ているだけなのか？　プロ野球はお客さん商売だから、お金を払って見に来る人たちは神様同然だろうが、かといって何でもして良いという法律はないのである。第一、馬鹿騒ぎするだけに球場に来るとなると、神様以前の問題になってくる。恐らく1980年代に入ってからだと思うが、日本のプロ野球の応援スタイルが、それまでの声援だけのものから所謂『鳴り物』応援へと一変した。勿論、普通に観戦している人もいる。鳴り物を用いるのは「根っからのファン」の連中だけだった。その伝統が今もなお引き継がれていると思うのだが、どうも意味を履き違えている気がしてならない。　野茂英雄投手がメジャーリーグに入団してから本格的にアメリカの野球が放送される様になり、そのプレーも然る事ながら観客の姿勢というのにも圧倒された。向こうは鳴り物が殆どない。声援と拍手、人間の力だけである。それは即ち『プレーを真剣に見ている』事にも繋がる。イチロー選手が以前「アメリカのファンは野球に精通し尽くしている」と語っていたが、料金を支払って見に来ているのだから『観戦する事』に集中するのは当たり前である。ピッチャーが投げたボールがキャッチャーミットに収まる音、その直前に打者が打ち返す時の音、走塁での息遣い……緊迫したプレーがそこに展開されているという証でもある。選手自身も観客の真剣な視線に応えるべく真剣なプレーを展開する。素晴らしいプレーがあれば惜しみ無く拍手が起きる。少しでも手を抜けば大ブーイングになる。お互いが真剣な姿勢なのだから当然である。　それに比べて日本のプロ野球では鳴り物の音ばかりが響いてプレーの真剣さが伝わってこない。以前に巨人軍が『球音を楽しむ日』と称して鳴り物を止めさせた事があったが、鳴り物があること自体が異常なのであって、球音を楽しむ事が本当の姿でなければならない。本末転倒の事をしているのだから呆れてしまう。日本の観戦料金はアメリカに比べて断然に高い。特定球団の試合には別料金が設定されている有様である。そんな状態の中で観戦に訪れたら、鳴り物を鳴らすよりは観戦に集中するのが筋ではないのか？　ただ単に騒ぐだけならテレビの前だってできる。いや、騒ぐのであればテレビの前だけで十分である。況して各球団経営者は本当にファンが望む事をしていない。現時点では観客は彼らに躍らされているだけである。そうした現実をどうして指摘しないのか。辛うじて時差があるからメジャーリーグとの人気が分離しているが、だからといって今後プロ野球人気が続く保証は何もない。人気に陰りが出れば経営者は容赦なく値上げに踏み切るだろう。それを黙って受け入れるというのか？　もしそうだとしたら相当のお人よしである。

  2003.08.14

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• レイプ犯は高校生～やがて彼は大人になる～

  　昨日、福岡県で高校生が31件ものレイプ事件に関与していた事を認めて逮捕された。なんでも『アダルトビデオや漫画を見ていてレイプがしたくなった』という。末恐ろしいガキとしか言いようがない。いったい両親は何をしていたのか、31件になるまで逮捕できなかった警察は何をしていたのか、と問いたい。レイプは単なる「一方的な性的欲求解消の手段」でしかない。況して避妊など考えていないのだから、被害者には肉体的・精神的に大きな傷痕が残るのである。犯人が高校生という事が判った今、若輩者にレイプされたという屈辱だって相当なものである（勿論レイプ犯に年齢などないのだが、未成熟の、人から物事を教わる立場でしかない人間がそうした事をしていたという事実）。　所謂『ヘアヌード』が解禁され、それらの類の雑誌が町中で堂々と発売される様になり、男性の性的欲求解消の為のアダルトビデオの内容がエスカレートし、テレビでも半ばアダルトビデオの様な事を平然とする様になってきてから、この手の犯罪が増えてきたといえるだろう。情報過多、希薄な人間関係、仮想世界（バーチャル）、自己中心的という背景もまた犯罪増加に拍車を掛けている。確かに最近は世知辛いかもしれないが、それとこれとは訳が違う。人間としての基本的な部分なのである。周囲が、両親が機敏に対応していたら難無く解消できるものである。両親の仕事が忙しかったから云々という理由は通用しない。体裁の良い言い逃れ、親としての責任放棄でしかない。核家族化が進み、親にも気持ちにゆとりができたのは確かだが、それと子育てとは別問題である。勿論、過保護はいけない事だが、放置するのも良くない。そんな状況下において何処まで踏み込むかは、親になる前に或る程度理解していなければならないものである。妊娠は流れのままかもしれない。そう計画的に妊娠できるものでもない。それが自然の摂理というものである。とはいえ、子育てに対する青写真は事前に或る程度勉強できる筈である。夫婦であれば会話がある。お互いの子育てに対する意見交換ができる。夫婦だからこそできる代物である。　巷には子育てに関する資料がいくらでもある。確かに核家族となれば祖母・祖父からの『生の情報』を仕入れるのは困難かもしれないが、情報はいくらでもあるし、子育てに関するカウンセラーだっている。勉強する機会だっていくらでもある筈だ。そうした事ができていない、疎かになってしまうのは、結局『快楽が先行』してしまったからである。況して最近は妊娠によって結婚する傾向が強い。確かに妊娠したのだから責任として結婚するのは当然だが、快楽の代償・親になる事の意味が判っていないと結婚そのものの意味もなくなってしまう。そうした結婚と共に数年で離婚、幼児虐待などが急増しているのも、そうした不理解が原因だといえるだろう。それが子供たちに悪影響を与え、真面な愛情も躾も身につかず、やがて暴徒に変身してしまうのである。　今回逮捕された高校生は少年法に守られ名前が公表されない。裁判も非公開で終わるだろう。そして数年後、彼は成人になる。譬え成人になっても彼が犯した罪を知る人間は少ない。彼が地元を離れて別の場所で生活するとなれば尚更少なくなる。去勢の処置を施していないのだから、まだまだ血気盛んな状態は続く。レイプまでした人間が、どれだけ更正したところで完全に落ち着くとは限らない。況して31件もの犯行を繰り返したという事実が歯車を狂わせてしまっている（二十歳前に歪んだ性格・性癖が治らないと暴走する傾向がある）。真面な恋愛感情が持てるかどうかも疑問である。世知辛い世の中において、真面な人間でさえ職にありつけないのに、逮捕歴のある彼が職に就くのは相当厳しくなる。そうした背景が彼を再び犯罪に走らせる可能性は捨て切れない。エスカレートして暴行殺人だってあるかもしれない。もし数年後に新たな被害者が出た時、この少年法の是非は問われるかもしれないだろう。

  2003.08.13

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• 次期『総裁』を狙う「亀井静香」～政治家は『手腕』だけが評価の対象なのか？～

  　次期『総裁選』の座を巡り、現在の小泉総理大臣は勿論の事、所謂「反・小泉派」からも数々の名前が媒体を躍らせている。とはいうものの、もし小泉総理大臣が敗れたとして、その後に収まる人間が現実問題存在するのか？　と問われると、なかなか難しく、現状では小泉総理大臣が再選される公算が高い。先日、民主党と自由党が合併し、新政権樹立へと躍起になっているが、かといって彼らにも『最大の魅力』が足りない。勿論、自民党をはじめとする与党が永遠に政権を握る事が間違っているというのは、現在の日本の情勢が的確に物語っている。野党の『新生』民主党が新生権を勝ち得たとしても、そこから先の話は未知数である。だが中身を一度でも入れ替えて、新しい日本のスタイルを見せない事には、これから先の日本の姿は見えてこない。　昨日のテレビ番組で「反・小泉派」の代表格である亀井静香の一日を追っていた。東京・四ツ谷にある事務所内で絵かきに没頭している時もあれば、陳情に訪れる人たちの願いを聞き入れ、半ば強引とも思える方法で各方面の承諾を取り付けたりしていた。恐らく番組上のパフォーマンスもあると思うのだが、政治家の日常というものがそういうもので、果たしてそんな方法で物事が進んで良いものかと感じさせられた。亀井静香の地元・広島県尾道市では後援会や農協などへ積極的に訪れ、そこでも同様に地元住民の願いを聞き入れていたが、そこでの行動を見ただけでも、地元住民から『先生』と呼ばれる理由がよく判った。確かに政治家なのだから、地元に対して積極的に動くのは或る種において当然だろう。そうでなければ地元から出馬した意味がなくなってしまう。それらの功績を讃えて地元住民が『先生』と呼ぶのは或る意味当然だと思うし、或る意味避けられない事だろう。然し乍らそうした背景が果たして正しいのかどうかと考えると疑問も浮かんでくる。物を造る事だけが政治家の役目ではない筈である。地元・地元外の住民問わず、如何にして暮らし易い環境を創り出すか、如何にして正しい将来設計を立てていくかという部分も政治家の手腕だと思う。現在の日本の現実を見ると、物は造ったが環境の面では大幅に遅れている。目に見える物は実績の象徴としては確実だが、その物を正しく運営・活用しなければ無用の長物になる。ところが何処の地域を見ても無用の長物だらけである。結局はそれらを『タダ同然』で売り払うのがオチになっている。残されたのは満足に使えない物と借金だけである。こんな事を繰り返していては環境面の整備は遅々として進まなくて当然である。そうした物だけの実績を止め、本当に住民が必要とするものを創り出す手腕がなければ意味がない。　日本の場合は総理大臣選出の最終決定権は国会にあるから、本当の意味での総理大臣は生まれない。アメリカの様に国民投票で決めるべきである。アメリカよりも遥かに人口が少ない・遥かに国土が狭い日本なのだから国民投票が無理という訳ではない筈だ。現実に地方選挙などでの開票結果は難無くクリアしている。選挙の質が違うだけでシステム的には殆ど同じだし、総理大臣の座を争うという一点に絞られるのだからさほど難しくない筈である。国民が本当に望む総理大臣なのだから、支持率云々で居座る事もなくなるし、国民にも責任が生じてくる。政治にもっと強い関心を持つ事にも繋がる。　現在の総理大臣の小泉純一郎は還暦を迎えた。急先鋒と息巻く亀井静香は62歳（1941年生まれ）である。アメリカの大統領は先代のクリントンから『戦後生まれ』が続いている。確かに加齢による経験が政治家の手腕を左右するかもしれないが、かといって現実を考えると頭が固いし、変に第二次大戦を引きずっている傾向がある。塩川財務大臣の様な80代の老齢がいる事も、アドバイザーとしては的確かもしれないが、同じ土俵にいては足並みが揃わない。詰まらない部分で喧々囂々していては税金の無駄遣いだし、国民は益々政治に対して興味を失うだけである。これからの時代に必要なのは『正しい手腕を持つ頭の柔らかい人間』である。

  2003.08.11

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• 『借り腹』容認派が急増、政府は『借り腹』反対の方針～では「イコールに結びつくもの」は何？～

  　不妊治療の方法の一つで、夫婦の受精卵を第三者の母体を用いて出産に結びつける『借り腹（代理母）』を容認するという意見が、ここにきて急増しているという。この借り腹に関しては厚生労働省が禁止の方針を打ち出していて、基本的には不可能だというのだが、果たして今回の容認派増加をどう受け止めるだろうか？　少子高齢化社会へと突入し、将来の展望も希望も見えない現在、新しい生命に関する部分についても国政が反対の方針を打ち出しているというであれば、その背後に何らかの『イコールになるもの』がなければ意味がない。その為に国民は税金を収めているのだから、早急に答えを出すべきではないだろうか。　確かに代理母は倫理の面で問題があるかもしれない。今回のアンケートの中でも反対派の意見として「親子としての実感が沸かない」「不自然」というものがあったという。とはいうものの、結婚して夫婦として生きていく中で、子供が生まれるというのは完全ではないにしても不可欠なものではないか。子宝という言葉がある様に、子供が生まれるのは夫婦に新たな希望と夢を齎すものでもある。世の中は広いから根っから子供が嫌いという人もいるだろうし、それ以外の理由で子供を作りたくないという人もいるだろう。だが大多数の人が子供を欲しがっている。中には結婚せずに母親になりたいという女性が急増している。子供が不要だという意見が大多数になったら、それこそ本当に将来の見通しは真っ暗になってしまう。　そんな中で、血筋や病気、事故などが原因で妊娠しにくくなった、不妊症になったという人たちが急増しているというのも事実である。それが原因で離婚に至った人たちも増加している。どれだけ子供が欲しくても、どれだけ努力を続けても、妊娠できない人たちが涙しているのである。勿論その人たちにしても最初から代理母を使いたいという気持ちなぞ毛頭もないだろう。然し乍らそれに代わるものがないから『心を鬼にして』決断するのである。況して不妊治療の特効薬も改善方法もなく、無駄に時を過ごしてしまえば自分自身が高齢になり出産が難しくなる。高齢での初産はリスクが大きいとされているから、仮に妊娠に成功しても、いざ出産の時に体力・気力が持たずに胎児も母体も死んでしまうのである。代理母が倫理的に問題であるというのであれば、現在の進歩しない現実も倫理的に問題だろう。　進歩しない現実があるのであれば、どうして改善策を施さないのか？　どうして「（完全なものは無理としても限りなく近い）イコール」にできないのか？　代理母が倫理的に問題であるならば、不妊治療に関する医療費の大幅な減額なり、出産や育児に関する公的補助や控除を手厚くするべきではないのか？　その為に税金が使われるのであれば、誰だって反対はしない。寧ろどんどん使ってほしいと願うだろう。何もありません何もしません、でも税金は頂きます……では泥棒である。国民を馬鹿にしているのと同じである。とても先進国という肩書がある国の姿とは思えない。唯でさえ有事法案可決、自衛隊の戦地派遣が続々と決まり、下手をすれば大幅に人口が減るかもしれないというのに（第二次大戦時の『産めよ増やせよ』を提唱している訳ではないが）、何も手を打たないのは明らかに間違っている。厚生省（当時）の大臣を務めた事のある小泉総理大臣は、こうした現実をどう受け止めているのだろうか？　所詮『官僚』だから「問題があるのならば仕方がないんじゃないかな」としか思っていないのかもしれない。然しそれでは一国の主としては余りに無慈悲な発言・思想でしかない。

  2003.08.10

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• 自衛官募集に『モーニング娘。』を使う愚行

  　先日の６日に広島県に原爆が落とされてから58年目の式典が開かれた。そして９日には長崎県に原爆が落とされてから58年目の式典が開かれようとしている。第二次世界大戦（太平洋戦争）が終わってから半世紀以上の月日が流れたのだが、それでもまだ58年しか経っていないという実感しかない。確かに歴史を紐解けば古い記録なのかもしれないが、こうして原爆に対する式典が毎年開かれ、未だに被爆の後遺症に悩まされる人たちがいて、戦争で家族や兄弟、親類を亡くした人たちが涙を浮かべているのである。そして更に歴然と戦争の影を残しているのは、日本各地に存在するアメリカ軍の基地である。その基地からジェット戦闘機が毎日の様に上空を飛び交う光景がある限り、そこに戦争の終わりはない。どれだけ日米同盟、日米安保云々があったとしても、恐らく今後終わりを迎える事は永遠にないだろう。それが戦争に負けた国が受ける仕打ちなのだから。　その戦争に決着をつけた原子爆弾が全世界で最初に（対人用として正式に）投下された広島では、式典を前にして平和の折り鶴が心ない大学生によって焼かれる事件があった。大学生といえば最高の学歴である。最高峰の頭脳があり、大人になる前における最高峰の常識がある筈なのに、まるで子供の様な悪戯をしたのである。芸能界を引退した上岡龍太郎さんが以前に『日本人は幼児性が高い国民』と揶揄していたが、その傾向が益々強くなってきているから始末が悪い。同じ敗戦国であるドイツでさえも、この様な愚行はしない筈である。またドイツやヨーロッパ諸国では戦争以外の面においても日本人よりも数段物事を考えている。例えば環境汚染にしても深刻に考えているし、自分たちでできる事は可能な限り早急に、そして率先して取り組む。環境問題は国民全員が考えていかなければならない事なのだから、足並みを揃えるのが重要になってくる。だからこそ数年もしないうちに大凡の取り組みができあがってくるし、更なる発展を目指して動き出す。ところが日本では海外の情報を国政が封じ込めたり、対岸の火事といって蔑ろにする傾向が強い。そして結果的に取り組む姿勢をみせた時は、単なるパフォーマンスだったり、半ば手遅れの状態だったケースが殆どである。言葉や肌の色が違っても同じ地球人には変わりがないのに、これだけ民意の低さが露呈するのは本当に恥ずべき事だと思う。戦争に負けて反省と繁栄の両面を考えなければならないのに、片方だけに意識を集中しすぎてしまった。　イラクへの自衛隊派遣が正式に決まり、いざ出陣という段になって国政がイラクでの『非戦闘地域』と『戦闘地域』の区別が判らず、自衛官は疎かその家族までをも困惑させている。結局日本政府はブッシュ大統領の言いなりに従うだけで、その後の情勢がどう変化しようともお構いなしの態度である。フセインの息子たちが殺害され、フセイン元大統領自身の捜索だけの段階になったとはいえ、相変わらず戦闘が絶えず、毎日の様に米兵が殺害されたり死亡したりしている。そんな中に自衛隊がノコノコと出ていっても、無駄に殺されるだけである。死と隣り合わせの状況下で機関銃一つ撃つのに国政の合図を待っていては到底間に合わない。殺すか殺されるかの瀬戸際に立たされる彼らの身になって考えた事があるのだろうか？　況して強行派のブッシュ大統領の事である。自衛官が死んで米兵が助かれば『これ幸い』としか思わないかもしれないのである。そうなった時に国政は慈悲の気持ちを持てるのか？　アメリカに躍らされ、結局は犬死にしか道がなかったとしたら、それこそ『世界中の物笑いの種』である。　それを予感させるのが、この日記のタイトルに掲げた『自衛官募集にモーニング娘。を使う愚行』である。なんでもこれまでのアイドルが制服姿であったのに対し、若者に気軽に応募してもらえる様に普段着に変更したというのである。これは危険としか言いようがない。戦争に行く事、殺されるかもしれないという現実に向かわせる事を国政が奨励していると同じである。勿論ホイホイと起用を受け入れるタレント側にも問題がある。どうして辞退しないのか？　金になれば何でもしていいのか？　半ば戦争に加担する様な行為を金目的の為にしていいというのか？　国政も幼児性が高いが、タレント側も幼児性が高いというのは本当に情けない限りである。この国の憲法は何の為にあるのか。第二次大戦に負け、永遠に戦争を放棄したのではないのか？　天皇の名の下に沢山の人たちが死んだ事は作り話だったというのか？　恥を知れ！　と言いたい。

  2003.08.09

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• 納得できないニュース

  　先日、愛知県名古屋市でダンプカーが暴走し、二人の犠牲者を出す事故があった。なんでも運転していた女性は糖尿病で、急激な意識の喪失により事故を起こしてしまったという。ところが病院で調べても異常が認められず、対処の施しようがなかったという。然し乍ら現実に事故が起き、何の罪もない通行人を巻き添えにしてしまったのである。これはどうみても納得できない。いくら異常が認められなくても、糖尿病という病気が突発的な意識の喪失を齎す可能性があると判っていたのであれば、どうして免許を持たせるのか？　況してダンプカーという巨大な車を運転するとなれば、それは普通自動車の事故とは比べ物にならない程の被害を齎すのは明白なのである。運転していた女性の背景に何があるのかは判らないし、ダンプカーを運転してまでも稼ぎを得なければならない事情があったのかもしれない（そうでなければ半ば無理を押して運転などしない筈である）が、それでも誰かが止めさせるなり、別の仕事に変えさせる努力をしていれば、今回の事故はなかった筈である。先日の九州での幼児誘拐殺害事件にしても半ば煮え切らない部分があったが、この事故にしても煮え切らないものを感じざるを得ない。亡くなった方が本当に気の毒でならない。　この手の事故に纏わる話を随分前にテレビで採り上げていた。軽自動車を運転していた女性が突然意識を失い、コントロールを失った車が路肩を歩いていた子供たちの列に突っ込み、何人かが亡くなったのである。ところが、その後の裁判の段階において、病気によるものだから責任を完全に追及できないという判決が下り、被害者遺族が憤慨したのである。どういう状況であれ、どういう背景であれ、事故は事故である。死者が出ているのだ。況して糖尿病という病気の恐ろしさを実感しているのであれば、それを無視（逸脱）した行為により事故を起こした場合には責任を追及されなければおかしい。今回の事故の判決がどうなるか定かではないが、ここ最近の裁判事例が被害者側に傾きつつあるだけに、それなりに見守っていきたいと思うばかりである。くれぐれも不慮の事故で亡くなった方々が成仏できない様な不本意な結末だけは迎えてほしくない。　所謂『白装束集団』で今年の上半期の話題を独占した「パナウエーブ研究所」で変死事件があったという。研究所の話では九州の大学の助教授が熱中症で死亡したというのだが、騒動が静まってから数カ月経ち、代表の後日談も聞こえてこない最中、あの『オウム真理教』の様な不穏な動きがあるのではないかと思えてしまう。彼らの騒動が持ち上がった時、警察は彼らの処遇を各県の判断に任せてしまった。或る意味これで一応の決着がついたのかもしれないが、基本的に何を考えているのか判らない人間を、事なかれ主義で追いやるというのは、彼らに新たな動きを与える事にも繋がるのである。オウム真理教が数々の事件を巻き起こしたのも、未だに不穏な動きを止めないのも、事なかれ主義で放置したからである。あの時に「破防法を使うべきではないか」という論議が持ち上がったのだが、結局は中途半端に受け流してしまった。松本サリン事件で被害者の河野さんが加害者にされ、坂本弁護士一家が殺害され、地下鉄サリン事件で多くの犠牲者・被害者を出したというのに破防法を適用しなかったのである。国民の命と財産を守る為にある筈の組織が、被害者の気持ちを蔑ろにしたのである。この事実をどう納得しろというのか？　今後「パナウエーブ研究所」がどういう動きをするか判らないが、判らないだけに強い警戒が必要ではないかと思うのである。況して代表は自暴自棄になっているだけに、内部崩壊は勿論、不穏な動きをする可能性も棄て切れない。下手すれば彼らの動きに乗じてオウムの残党が動き出す可能性だって棄て切れない。有事法案が可決されたが、日本に必要なのは外部が原因の有事ではなくて『内部に潜む有事』ではないか？　この要因が元で日本が沈没したら、それこそ『歴史上の笑い話』にしかならないだろう。恥ずべき事態である……。

  2003.08.08

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• 殿様商売

  　昨日のニュースで大手消費者金融の『武富士』が従業員の残業代凡そ35億円を未払いにしていた（即ちサービス残業させていた）というものがあった。全国至る所にある支店の数、そしてそこで働く従業員の数を思えば、35億円という額は相当である。本来彼らは『金貸し』であり、その利息で食っているのである。明確に言えば、とても自慢できる職種ではない。芸能人の醜聞を嗅ぎ回って飯の種にしている芸能記者と同様に汚い職種である。第一、消費者金融が軒並み所得番付に顔を出すという構図からして尋常ではない。どれだけ経常利益云々があろうとも、それは利益ではなく「ピンはね」したものである。堂々と所得といえる代物ではない。最近『闇金融』が問題視されているが、彼らだって一歩間違えれば、否、少し前までは闇金同様の事をしていたのである。イメージＣＭを流し、金貸しという意識を薄れさせているが、そうした在り方が逆に何も知らない若者世代を毒牙に掛けているのである。辛うじて最近になって消費者金融のＣＭの自粛が叫ばれる様になってきたとはいえ、はっきり言えば遅すぎるくらいである。某タレントが消費者金融のＣＭでブレイクしたが、或る意味、可哀想な気もする。彼女としては自分の仕事として選んだものなのだろうが、まさか自分がブレイクすると同時に反動がくるとは思わなかっただろう。もし闇金の存在が目立たなかったら、まだ正式に世に出ていなかったら、彼女のブレイクはもっと上がっていただろうし、他社も同様のものを挙って流していただろう。とはいえ、こうした金融システムが世間に暴露される事で、本来の金融システム（銀行など）への風当たりが強くなる切っ掛けになったといえるだろう。彼らの殿様商売ぶり、簡単に手のひらを返す風見鶏ぶりが現在の状況を作り出しているといっていも過言ではない。彼らが本来の立場で物事を推し進めていれば、ここまで状況が酷くならなかった筈である。　その銀行が絡む事で、もう一つ昨日のニュースに出ていたのが、公社の売れ残り分譲マンションの『７割引販売』である。凡そ８年前に銀行からの融資を受けて、念願のマイホーム（マンション）を手に入れた人たちをあざ笑うかの様に、同等のものが７割引で販売されたのである。なんでも月々の支払いやボーナス時の支払いが従来の半分で済むそうだという。これは尋常ではない。いくら売れ残ったからといって、たたき売り同然では先住者の気持ちを逆なでするだけである。どれだけ周囲が宥め賺そうが、どれだけ新入居者たちが平静を保とうが、絶対に軋轢は生まれる。恐らくそれが原因の訴訟や事件も起きるだろう。唯でさえ世知辛く、一寸先は闇という現代社会なのに、えげつない格差が軋轢を産まない筈がない。先住者に対する利息面、ローン面での見直しを考えなければ、どう考えても引っ込みがつかない。住居は『住んでナンボのもの』だが、半ば暴挙に近い形で価格設定をしてきた公社・国の責任も問われるべきである。民間企業だったら当然責任は問われるし、それ以前に篦棒な価格設定はしなかっただろう。公社という組織の体質は『金を金と思わない』だけに、好き勝手な事をするのだ。そんな体質を治さないから訳の判らない外国の売春婦に何十億もの金を奪われるのである。日本人は性格上おとなしいかもしれないが、外国人は使えるものは何でも使う性格である。少しでも隙があればいくらでも引っ張り込むのである。この事件は一応の結末が出ているものの、これだけ世界的にニュースになっただけに、日本人の公務員は引っ張り込み易いという常識も同時に広まっている。いつ次の貢ぎ人が出てきてもおかしくない。もう既に出てきているかもしれない。ますます恥の上塗りである。　殿様商売を指摘されたのが携帯電話会社の『Ｊフォン』だった。なんでも小売価格設定を強制していたとかで排除勧告を受けたという。だが携帯電話の値段と消費者金融、そして公社で扱う金額を考えてほしい。どれだけの格差があるのか。確かにＪフォンは行き過ぎた行為だったかもしれないが、それならば消費者金融や公社の商売ぶりはどうなのか？　Ｊフォンよりも相当えげつない事をしているとは思えないのか？　それらが指摘されず、小さな部分が指摘を受けるのは筋違いではないのか？　タレントであり実業家でもあるケント・デリカット氏によれば、アメリカには消費者金融が存在しないという。何故かといえば、いざ貸した金を回収しようとすると、返さないばかりか、逆に『もっと貸せ！』と銃で脅されたりするからだそうである。なるほど、さすがは「銃社会・アメリカ」らしいと思った。然し乍ら消費者金融が日本だからこそ成り立つ商売とはいえ、拳銃が簡単に手に入る時代なだけに闇金問題が中途半端な片付け方になれば、市民が彼らに銃口を向けるかもしれない。竹中・塩川大臣も、ヘラヘラと薄ら笑いを浮かべて現状を見ていては駄目である。こうした事が現実化したら国政の責任は計り知れないほど大きいのだから……。

  2003.07.29

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• 新生『民主党』は政権を奪取できるか？

  　菅代表と自由党の小沢一郎党首が歩み寄り、新しい『民主党』を結成する動きが本格的に始まった。長引く不況、半ば強制的に可決させた「イラクへの自衛隊派遣法案」、道路公団の醜聞をはじめとする与党内のゴタゴタなど、現在の政権が国民の為に役立っていないばかりか逆に足を引っ張っているだけだというのが明らかな今、いちばん新政権に近いとされている民主党が、小沢党首とタッグを組んで本格的な政権奪取に乗り出したのは、まったく目新しさが見えない現状を考えれば、少なからずマシといえるだろう。勿論、民主党及び自由党が新政権に相応しいとは言い切れない。お互いに叩けば埃が出る身だし、今回の合併によって民主・自由党から離脱する人間も多数出るだろう。然し乍らそれは織り込み済みであり、個人がそれぞれ自分の主義主張に相応しい場所へ赴くのが道理なのだから当然である。況して新政権の基盤は或る程度固めておきたい。変に内部でゴタゴタが続くと選挙に勝てなくなってしまう。　とはいうものの、昨今の政治の日常は殆ど『茶番劇』で、とても税金で雇った人間のするべき言動・行動ではない。それ故に現在の政治家連中では基本的に日本を立て直すのは無理である。だが現存の中でやっていかなければ間に合わない。悠長に新しい人材発掘～育成の時間がないのである。そんな事をしていたらまず国民がもたない。兎に角、現在の政権を倒し、一応の新しい筋道をつけて、それから新しい人材を見つけだす方法しかないだろう。菅・小沢両代表は現在の在り方を危惧しているという見解でいる。新しい血を入れる事ができないのも、根強く残る年功序列が足かせになっているからである。自分たちが新しく政権を握り、国民の生活の安定は勿論の事、こうした腐りきった日常を打開し、これから登場するであろう新しい人材が、正々堂々と政治家としての道を歩める様にしていきたいと考えている筈である。否、当然考えていなければならない事である。　また日本の政治でいけない所である『政権がコロコロと入れ替わり過ぎる』部分も治さなければならない。死亡の場合は別としても、短期間（ここ最近で８人！）に目まぐるしく政権が変化するのは異常としか言いようがない。その内容も『どうしようもない程に馬鹿げた』事ばかり。余りの酷さに吐き気さえ覚えるくらいである。アメリカでさえ一度の任期である４年間は余程のスキャンダルがない限りは全うする。そして一人の大統領が務める任期は２期までと制限されている。大統領も２期が終われば『ただの人』に戻るのである。その背後には年齢による体力・気力の衰えもあるし、そこからくるマンネリもある。況してアメリカ国民は政治に煩い（煩いのが当然なのだが）から少しでも尋常でないものがあれば一斉に叩く（マスコミも平気で叩く）。日本の政権がこれだけコロコロと変化しても微動だにしないのは、国民の政治への関心度が少ないのもあるが、マスコミが叩かないのも原因だろう。特に最近の有事法案やイラクへの派遣法案を安易に可決させてしまったのはマスコミに大きな責任がある。戦争をしないという約束を破ったというのは歴史上の犯罪である。確かにアメリカからの要請があったという背景があったとはいえ、十二分な論議もせずに、小泉総理大臣の『鶴の一声』で決まってしまったのは問題である。況してイラク戦争の大義名分についての醜聞が浮上してきている。それなのに当の本人は「（それに付随するイラク派遣での非戦闘地域の存在を）知らないものは知らない」とシラを切っているから始末が悪い。　政治家の生命線が『支持率』という現実も変えさせなければならないだろう。支持率はテレビの視聴率と同様に「後から勝手についてくるもの」であって、それをあてにするのも利用するのも、それに縋るのも間違いである。兎に角、自分の政策を国民に示してみせて、その反応が支持率として跳ね返ってくるものである。それに付随する事でいけないのがマスコミの支持率調査だろう。何もしていないのにどうして支持率を調査する必要があるのか？　マスコミがもっと厳しい視線を送っていたら、とても現在の状態では調査の対象にはならないし、自身としても無駄に時間と金をドブに捨てる様なものである。そして政治家自身も支持率調査をするな、というくらいの威勢があって然るべき。自分たちの行動の是非は直接自分たちが聞く、聞かせてもらうという姿勢であるべきだ。

  2003.07.28

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• トヨタの『名古屋への部門移転』

  　自動車メーカー大手の『トヨタ』が、海外部門を現在の東京から地元でもある名古屋に2007年をメドに完全移転するという。経常利益でトップを誇る企業でありつつも、近年の不況の影響もあるし、これまでの『東京中心のスタイル』が見直されたという事は、今後の企業運営にも大きな影響を及ぼすのではないだろうか。バブル期に所謂『Ｕターン・Ｉターン』という言葉が生まれ、自分の故郷や新たな土地で就職してみるのは如何？　という旨で広められたのだが、情勢が逆転した途端に消え去ってしまった。バブル期という半ば他力本願の状態ではありながらも、この時に大きく手を打っていれば現状は変化していたかもしれない。東京に全てを託す事からして問題があるし、今日までの東京の（国政を含めた）在り方に変化の兆しすら見えないのだ。それでいながら事務所の維持費や諸経費云々は下がる事がない。いくらトヨタに経常利益があるとはいえ、これではやり繰りが大変である。況してインターネットをはじめとする通信・情報網の発達、交通手段の進化などを考慮すれば、何も東京で事務所を構える必要性はなくなってくる。同時に東京の魅力というのも薄れてきている。一時の「仕事があるから上京する」という考え方も、昨今では地方との格差がなくなってきた。下手に上京してババを掴んでしまったら尚更大変である。　バブル期以前から考えられてきたが、いざ話を切り出そうとすると意見が噛み合わなかったり、御家騒動云々で頓挫してきた『遷都問題』だが、相変わらず目新しい進展がみられない。財政難だとかまだまだ時期尚早という理由からなのだろうが、それは単なる逃げ口上でしかない。自分たちで好き勝手に政策を推し進め、無駄遣いをし続ける体質が改善されないのだから、いくら話し合っても意味がない。況して財政難云々という理由は通用しない。第三セクターをはじめとする「巨大な無駄遣い」を平然となっておきながら、遷都できないという事はない。現状でも十分対応できるし、できなければおかしい。それらを含めて『足並みを揃えよう』という気持ちが（税収確保に関しては足並みが揃うのだから始末が悪い）微塵も感じられない事からしても異常としか言いようがない。数々の有名大学を主席で卒業した『大人』連中が集まっているというのに、やっているのは子供よりも劣るのだから鑑にもならない。　日本が立ち直る為には、もう中央に任せる事を止めて、独自の発想で生き残るべきである。今回のトヨタの移転により、大手企業が続々と地方へと進出する事を願いたい。これは決して都落ちではなく東京が勝手に落ちていった（追従する事ができなかった）のである。だから堂々と胸を張って地方に進出するべきである。東京が一つの区切りをつける事により荒廃した内部を見直す事ができるし（地方に至っても新しい風を吹き込む事で再生できる）、人間が人間として生きるに相応しいものが何かという部分も見直せる筈である。

  2003.07.24

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• 釈然としないもの

  　国民年金の納付率が６割程で、４割近くが収めていないというニュースがあった。現在の国政の在り方を考えると如何にも『お役所的発想』だと思う。経済の立て直しが急務な筈なのに、こうした半ば白書の様な数字及びニュースを垂れ流して媒体に扱わせるのは卑怯そのものだし、媒体も媒体で素直に聞き入れている姿勢も納得いかない。どうして彼らは「こういう数字になったのは何故なのか？」「年金に対する国民の意識を変えさせる様な事をしてきたのか？」などの疑問を投げかけないのか。国政による無駄遣いが尋常でないのは周知の事実だし、何か目新しいもの（最近の例では発泡酒）があれば簡単に増税に踏み切る姿勢からして頂けないのは明らかである。況して現在年金を受給している人たちからも税金を貰おうという方針まで打ち出している。年金が本来の目的である筈の『将来の為の投資』が『税金（財源）の一つ』として捉えられている事からして本末転倒としか言いようがない。支払う事だけが義務なのか。受取る事は国民の権利であり、国政にとっては支払う義務があるのではないのか？　お互いに利潤があってこそのものではないのか？　その国政の中心にいる小泉総理大臣は、自衛隊派遣の為の法律を制定しようと躍起となっている。アメリカから『日本はグランドの外からの援助（声援）ではなく、実際に下りてきてプレーすべきだ』と云われた事を真に受けて、是が非でも自衛隊をイラクに派遣しようと考えている。ところが先日イギリスのＢＢＣがイラク戦争の大義名分に情報操作があったという醜聞をスッパ抜いた事でブレア首相及びブッシュ大統領は釈明に追われている。いち早く支持を名乗りあげた日本の小泉総理大臣だって当然追及されなければならないのに、解散総選挙をちらつかせて話題をはぐらかしているから始末が悪い。特に民主党の菅代表との答弁では『イラクの非戦闘地域が何処にあるかなんて判らない』『知らないものは知らない』とやった。彼の考えでは「アメリカとの約束なんだから、とっとと行け！」という丸投げである。これでは独裁政治と一緒だし、譬えイラク戦争が米英の勝利という位置付けになったとしても、或る意味における戦争犯罪人である。こんな人物が高い支持率を得ているという現状も理解しがたい。本当にそれだけの支持率があるのだろうか？　媒体も国政と連んで情報操作をしているのではないか？　と疑いたくなる。　これは多少語弊及び誤解を産むかもしれないが、敢えて書かせてもらいたい。飲酒運転のトラックによる追突で幼い姉妹が死亡した事故の判決が下り、運転手及び業者側が２億円以上の賠償をする事になった。飲酒運転する事は違反行為であり、それを半ば黙認してきた業者の責任も相当重いのだから、２億という数字が出てきてもとても納得できるものではない。然し乍ら司法は被害者感情を最優先に汲み取り、一応の納得ラインに齎す判定をした。最近になって裁判所も漸く被害者の立場になって物事を考える様になったのは明るい素材だが、一方で先日の長崎県での幼児誘拐殺人事件で補導された少年の審判については非公開になるだけに、まだまだ突き破らねばならない課題は多い。こうした判例が増大していく事が、今後に更なる明るさを提供する様になれば……と思うばかりである。　ただ（今回の飲酒運転による事故ではなく以前にテレビで見た同様の事件だが）幼い子供を失った親の会見で母親が妊娠している（妊婦姿の）光景を見かけたのだが、それがどうしても納得できなかった。確かに新しい命に期待するのは判らないでもない。新しい命を授かる事で気持ちを少しでも切り替えたいという心情も判らないでもない。だが、せめて亡くなった原因となった事故などの判決が下るまでは妊娠を控えるべきではないか、それによる一つの区切りを待ってからでも遅くはないのではないか、と思うのだ。あくまでも区切り（ができるとは言い切れないが）を見るまでは、それに集中していてほしいのだ。鎮魂の気持ちを優先してほしいのである……。

  2003.07.23

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• 松井秀喜選手だけが『化け物』ではない／３Ａに残った新庄選手の真意は如何に？

  　夕刊紙『日刊ゲンダイ』の見出しに「松井秀喜は化け物か？」というものがあった。日米通じて全試合に出場し、それなりの成績を残している事について記事は「松井は本当の化け物じゃないのか？」と記していた。確かに日本よりも厳しい日程で、然も時差がある国の中で全試合出場というのは相当のものである。あのイチロー選手でさえ年に何回かは休む程なのだから、松井選手の体力・気力というものは相当なものだといえるだろう。況して彼は独身だから身の回りの事も全部しなければならない。特に食事面においては偏りがちになり易いだけに、余程気を遣っているのだろう。何かの番組で見たのだが、松井選手には専属のトレーナー（身の回りの事もしてくれると思う）がいる。その人が健康面も含めてバックアップをしてくれているのだろう。それがなければ完全な一人は絶対に無理な事である。　その松井選手が『化け物』と称されていたのだが、考えてみてもメジャーに限らずスポーツの世界でバリバリと選手が活躍するだけでも『化け物』と一緒である。肉体的にも精神的にもタフでなければできないし、況してそれを裏付ける程の『褒美』も貰っている。或る意味当然である。そしてその中で選手生活を華々しくまっとうするのであれば「常人レベル」では太刀打ちできない。化け物レベルにまで到達しなければ、新しい人間に簡単に地位を奪われてしまう。アメリカは競争意識が半端でないから尚更である。例えば今年は出遅れとケガで思う様な活躍ができていないが、ダイヤモンドバックスの左腕ランディ・ジョンソンは２メートルを超える巨人（ビッグ・ユニット）である。メジャーの中でさえ２メートルを超えているという時点でも化け物だし、況して40歳になろうとしているのに160キロというスピードボールを平然と投げ込む事だって常人のレベルではない。ヤンキースのクレメンス投手にしても41歳になろうとしているのに平然とスピードボールを投げている。化け物レベルでなければできない芸当である。昨年までドジャースに在籍し、今年からパドレス（※７月23日にヤンキース移籍を発表）で中継ぎ投手として活躍しているオロスコ投手に至っては46歳である。ジョンソンやクレメンス並のスピードボールはないとしても、未だに現役の中継ぎ投手として活躍しているのだから化け物である。また一方でナックルボール一つだけで長年メジャーで飯を食っている選手にしても化け物だ。松井選手は東洋を代表する『化け物』の一人でしかない。　ただ、松井選手がこれだけ活躍している背景には少なからず自身及び球団からのイメージ脱出があると思う。ヤンキース初の日本人メジャーリーガーは松井選手ではなく現・阪神タイガースの伊良部秀輝投手である。入団当初は『クレメンスの再来』と謳われたが、素行が問題になって結局はお払い箱になった。それだけに是が非でもヤンキースの日本人選手のイメージを改善しなければならない、できることなら松井選手がヤンキース初の日本人選手だという意識を植え付けさせたいという思惑があると思っている。勿論松井選手自身の全試合出場へのプライドもあるが、両者の意気込みの結果がそうさせていると思う。　その松井選手と同じニューヨークに本拠地を置くメッツの新庄選手の３Ａでのマイナー契約が正式に決まったという。一時は日本球界に復帰か？　という記事が躍ったが、誰も名乗りを上げなかったというから、これもまた驚きである。ただ、彼の立場になって考えてみると、果たして日本球界に復帰する事が自身にプラスになるかどうか疑わしい。彼此メジャーという世界に身を置いて３年。それなりにメジャーの雰囲気を堪能している筈である。タレントとして生きる道を選んでいたとすれば日本球界復帰を選んだかもしれないが、野球をする事に重点を置いていたら、例え薄給になろうとも『来るべき日に備えて』練習に精を出す道を選ぶだろう。況してアメリカにはえげつない『タニマチ』はいないし、それらに纏わる精神的な疲れが残らない。集中力を維持できるに持って来いの環境な筈である。今後新庄選手がどうなるか判らないけれども、是非とも再びメジャーの道を歩んでもらいたいものである。そして今度こそは球団の思惑に流されないで、本当に『自分を使ってくれる』球団に行ってもらいたい。

  2003.07.22

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• 自然の猛威とはいえ、大きな痛みを伴う

  　ニュース素材、一般の生活の中などで『異常気象』という言葉が使われる様になって久しい。特に近年は類い稀にみる異常気象ではないだろうか。北欧諸国での洪水もそうだし、欧米での寒波、竜巻（ハリケーン）、今回の九州での異常降雨にしてもそうである。竜巻は或る程度『通常なもの』とはいえ、それ以外は今までになかった事である。予想外のものが、然も巨大化して訪れるから余計に被害が拡大してしまう。日々進歩する人類・文明の歴史があるとはいえ、天災に対しては『なす術がない』有様である。そんな中で最低限するべき事といえば、可能な限り事前に情報を流すとか、災害に対しての予防線を張るとか、それらに伴う予算を組む事くらいしかない。然し乍らそれは一国を預かる人間が税金を収める人間に対して行う当然の行為。そこにいい加減なものがあってはならないし、余計な思惑が絡んではならないものである。　九州に限らず全国的に日照時間の激減や低温状態による農作物への影響が心配されている。原子力発電所の問題による電力不足への懸念も回避されたとはいえ『何処吹く風状態』になってしまった。勿論、原子力発電所での不正は国民を騙していたし、どれだけ彼らが国民に対して謝罪や再発防止、その意気込みを伝えても（それだけに限らず大手企業及び行政などが掲げた物事が）真面に功を奏した事がないから疑心暗鬼の塊になっている。そうした国民の気持ちを和らげる為の最大の努力は『真面に、そして早急に応える』事ではないだろうか。　第一、不景気による税収不足で予算が少ないという昨今の行政の理由というのも道理にかなっていない。彼らのボーナスがなくなった・給与を『大幅に』下げた・余計な計画を白紙にした・職員の数を『大幅に』減らした云々の背景が全く見えてこないし、相変わらず意味不明の建物が続々と建立し意味不明の建物がペイ（建築に投入した金額を回収）できずに続々と倒れている。政治家も相変わらず自身の保身で駆けずり回っているだけ。国民の期待を一身に背負うなんて気持ちは当選する直前までだ。誰かさんは痛みを伴うと約束させておいて、それがいつまで続くのか、どれくらいのものなのかも示していない。その当人は今後まず間違いなく追及されるであろう「イラク戦争の大義名分は本当だったのか？」をどうやり過ごすかしか頭にないだろう。国民は唯々泣くだけである。とても真面な国とは思えない。先進国とも言えない。民主主義を掲げる国とも思えない。　今回の天災に限らず、九州地方は今年の一つの『キー』になっている。外部からも内部からも大きな打撃を受けている。先日の幼児誘拐殺人事件は、それまでの「少年犯罪」の常識を覆した。多少突飛であり語弊でもあるかもしれないが、先日逮捕された痴漢冤罪被害者ネットワーク代表の名前は『長崎』であり、彼の行為がそれまで培ってきた冤罪に対する気持ちを覆してしまった。どちらも覆した事を正常なものに戻すのは至難の業である。否、下手すれば戻れないかもしれない。然し戻れないと新たな悲劇が生まれるだけになってしまう。

  2003.07.20

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• 『振り出し』を通り越して「マイナス」～痴漢冤罪ネットワーク代表の盗撮～

  　西武池袋線の車内で痴漢をしたという理由で逮捕され、それが間違いである事を裁判に持ち込んでまで訴えてきた長崎氏。結果的に有罪と罰金が確定したというが、昨日の長崎氏の行動は、それを裏付けるものになったと同時に、これまで彼が努力してきた事が無意味になり、彼と同じ様に冤罪を訴えてきた仲間にとっては双六でいうところの『振り出し』よりも始末が悪い『マイナス』の後退になってしまった。これは今後の男女間、及び電車内や公共交通機関における男女の位置関係、通勤における極度の緊張や緊迫、話が拗れた時の暴力・暴行・殺害などに大きな影響を齎すだろう。痴漢という犯罪は現行犯でしか逮捕できない。裏付けと証言も必要になる。だが閑古鳥の鳴く車内なら話は別として、混雑する車内では誰が痴漢を働いたかの判断が難しい。例えば捜査官が事前に乗り込んでいたりすれば或る程度の確定ができるだろうけれど、お互いが素人であると状況によっては些細な事（カーブや突発的な揺れによる急激な動きによる触れ合い）を勘違いして、痴漢だと決めつける場合がある。確かに痴漢は悪い事だが、極端な密着状態の中では確信犯以外は微妙な均衡になる。況して中には女性側が故意に痴漢だと言って相手を陥れるケースがある。これまでの現実により痴漢における社会的立場での優位は明らかに女性なのだ。状況証拠も明確にならない、受取り方の違いで痴漢と決めつけられてしまうのである。長崎氏をこれまで支えてきた、彼が熱弁を奮わせたのは、そうした現実と闘う為ではなかったのか。　今後において同様の事件が起きた場合、冤罪に持ち込める人がどれだけいるだろうか。恐らく今回の事が原因となって、これまで以上に女性の側に偏るのは避けられないだろう。然し乍ら犯罪というものは確たる証拠がなければ立件できないものである。いくら社会的立場云々があっても、単に女性側だけの言葉だけで決めるのは問題なのである。警察にしろ裁判所にしろ公正な立場にある人間は、双方の言葉を吟味した上で判断しなければならない。どちらかに偏ってはならないし、双方が納得した上で終結しなければならない。長崎氏のそれまでの行動は、偏りがちな現実に一石を投じるものだった。況して今回の事件当日はそれを訴えるが為のビラを配っていたのである。それなのに彼は盗撮という卑劣な行為をしてしまった。結局彼は『道徳を訴えるだけの俗物』だったという事になる。これは本当に恥ずかしい事だし、情けない限りである。もし今後において痴漢に関する事で殺人事件（誰もがキレ易い、一秒先が判らない時代である）にまで及んだら、彼にも責任があるといえるだろう。冤罪が冤罪にならなくなり、結果的に自殺に追い込まれる可能性も捨てきれない。唯でさえ景気が悪くて自殺するケースが多いのに、余計な拍車を掛けるだけである。　かといって行政はマイカー通勤を認めない（傾向）だろうし、それが重なれば交通渋滞にも拍車が掛かる。例えば在宅仕事が定着していて、会社に行くにしても週に１回とか、自由な時間に赴くだけ云々の状況があればいいが、国政という根幹がすべての物事の足を引っ張り、在宅だろうが通勤だろうが関係なく不幸にしている。辛うじて（会社に首が繋がっているという状況下で）通勤の道を維持している中で、こうしたおかしな偏重が増大してきたら、自宅に帰らない人間も多発するだろう。会社に寝泊まりする事も増えるかもしれない。という事は（サービス残業云々で）過労死する事にも繋がってくる。たった一つの物事の歯車が狂っただけで、大きな歯車も狂うのである。長崎氏は確か会社員の筈だが、こうした現実を考えた事があるだろうか……？

  2003.07.17

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