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Mizumizuのライフスタイル・ブログ

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Tomy's room Tomy1113さん
2007.09.24
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カテゴリ:Travel(チェコ)
プラハ観光の2大スポット、カレル橋とプラハ城を両方一緒にカメラにおさめるには、カレル橋から少し南にくだったトラム駅でいえば「カルロヴィ・ラーズニェ」あたりに行くといい。そこから撮った写真が、これ。

ブルタヴァ川とプラハ城

ブルタヴァ河のゆったりとした流れもいい。

ところで、この写真を撮るときに、ある「事件」に遭遇した。

旧市街広場から、ヴルタヴァ河方面に続く道はいくつかあるが、「パジーシュカ通り」というのが、ブランド店が立ち並び、パリの雰囲気がある道だというので歩いてみた。

結果からいうと、ブランド店は銀座やそれぞれの有名ブランドの本国での本店を見ている人間からすれば、あまりに貧弱な品揃えで、プラハでの購買力の低さがわかっただけだった。道自体は確かに高級感のある建物が建ち並んでいて、それなりなのだが、ブルタヴァ河までの道のりが結構長くて、疲れた。

さて、ブルタヴァ河近くまで行って、トラムでカレル橋まで戻ることにした。トラムで2駅。カレル橋まで600メートルぐらいだから、歩いてもたいしたことはないのだが、ちょっと疲れていた。

インターコンチネンタルホテルにも近い「プラーヴェツカ」駅でトラムを待つ。トラムの駅は小さくて券売機はなく、周囲にも切符を売っていそうなタバコ屋(いわゆる「タバコ屋」で市内交通機関の切符を売る国は少なくない)もない。

こうしたことは予想していたので、あらかじめ地下鉄駅でついでに1区間分の切符を余分に買ってある。トラムはなかなか来ない。かなり待ったような気がする。「歩いたほうが早いかな~」とちょっと迷うが、そのうちにトラムが来て、乗り込んだ。

さて、トラムがカレル橋に近づいてきたとき、前後の入り口から乗客を挟み撃ちにするように検査官が乗り込んできた。目の前に座っていた若い金髪の旅行者と思しき女の子が「あっ」という感じで、逃げようとした。が、検査官は前後から来るので、逃げようはない。

次の駅のカルロヴィ・ラーズニェで検査官とともに降りた(降ろされた)女の子は猛然と抗議を始めた。Mizumizuが写真を撮り、ゆったり景色を見ている間もずっと抗議している。その気持ちはわかる。ほんの数百メートルの距離、しかも観光客が使いそうな路線、さらにトラム駅に券売機がない。

とくれば、これはほとんど、「引っ掛け」ではないのか? 賢明なる日本人旅行者のMizumizuには「地球の歩き方」「ネット上での口コミ」による豊富な情報があった。これらの情報源には、プラハのトラムや地下鉄では頻繁に検査が行われ、切符がたとえ買いにくい場所であってもいったん無賃乗車が見つかったら容赦なく罰金を取られ、ときには当局に連行されてしまうと書いてあった。事前にこうした情報を入手していなかったら、うまく「引っ掛け」られていたかもしれない。

もちろん無賃乗車はいけない。だが、そうした不正を摘発するなら、あらゆる駅で切符を売るかあるいはトラムの中で切符が買えるようにしておくのが当たり前ではないだろうか? だが、実はイタリアのバスにもこうした制度(?)はある。バスの停留所では切符は売っていない。バスの中では買えない(もちろん、買えるバスもある。フィレンツェのような観光都市では買える)。ではどこで買うかというと、「タバコ屋」だ。たいてい停留所のそばにあるが、ないこともある。イタリアでバスに乗るために、切符は「あっちで売ってる」「こっちで売ってる」といい加減なことを教えられウロウロしたのは一度や二度ではない。

イタリアの田舎町ならともかく、ここは天下のプラハだ。観光でなりたっている街だといってもいい。それにトラムを利用する観光客なんて、たいがいが自由旅行の若者だろう。団体客はトラムになんて乗らないし、金持ちならタクシーをチャーターするだろう。地元民は事情を知っているから、わざわざ捕まりそうな場所で切符をもたずにトラムに乗ることなんてない。

切符も買いにくく、いかにも無賃乗車をしてしまいそうな場所を狙い撃ちにして、たいしておカネももっていない、街のこともよく知らない自由旅行者からバカ高い罰金をせしめるなんて、これはもう合法的なタカリだとしかいいようがない。しかもいったん捕まえたら、強権的な態度で、なんなら当局に連行だなんて、まるで、チェコを長年弾圧してきたソ連のやり方じゃないか。

自分たちが大嫌いだったかつての親分のやり方をマネして、恥ずかしくはないのか。若い女の子は延々と30分以上抗議している。こうした理不尽には女性のほうが「許せない」と感じるようだ。あれが男の子だったら、他人に見られて恥ずかしいし、面倒だからとさっさと払ってしまうだろう。

Mizumizuがその場を離れるときも、女の子はまだ抗議していた。検査官も譲るつもりはないようだった。そういう規則なのだろう。その後彼女がどうなったのかは知る由もないが、見ていて実に不快だった。プラハ当局がやるべきは、事情を知らない人間から合法的なカツアゲすることではなく、たとえばフィレンツェのバスのように、車内に券売機を設置することだと思う。

これは多少古い話だ。今のプラハではトラムの切符はもっと買いやすくなっているかもしれない。そう願いたいが、もし事情が変わっていないようなら、プラハの街を個人で歩く日には、地下鉄の駅でトラム分の切符をちょっと余分に買っておくことをオススメする。





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最終更新日  2007.09.24 21:37:19



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