東京女子大の目の前にある「
アテスウェイ」。この店のオーナーパティシエの経歴も華々しい。クープドフランス世界大会総合優勝、アルパンジョンコンクールのショコラ部門優勝。
修業先はブルターニュだったらしく、店内にはブルターニュ風のガレットやブルターニュの塩、バターなどもおかれている。
Mizumizuは日本のクッキーはほとんど食べられない。いつもブルターニュのガレット(輸入もの)を買っている。だが、アテスウェイのガレットはちょっとお高い(笑)ので、あまり手がのびないでいる。一度か二度買ってみたことはある。塩づかいに気を使っていて、もちろん美味しかった。
アテスウェイで秋から冬にかけてよくお世話になるのは、モンブラン。
アーモンド風味のメレンゲを土台に、和栗がしのばせてある。タマネギを細くのばしたような独特の形の中はほとんどがクリーム。完全な生ではないが、ホイップクリームとしては上質でしつこさや油っぽさがない。それを栗のクリームで覆っている。
実は、コレ、以前はもっと大きくて、もっと甘かった。そのときは美味しいものの、強烈すぎて、1つ食べるのは苦しいほどだった(笑)。血糖値が一挙にあがるような変な興奮があった(再笑)。
今は全体的に小さくなって、甘さもやや控えめになったと思う。物足りないと思う人もいるかもしれないが、個人的には歓迎している。あとは栗のロールケーキもオススメ。
モンブランはこれまで買ってバラツキがあると感じたことはないのだが、他のアイテムは質にムラがあるような気がするのが残念なところ。ここは大はやりの店で、たくさん職人を使って作っている。そのせいかもしれない。たとえばガトーフレーズはときどきジェノワーズがバサバサになっている。
だが、アテスウェイはとにかく人気がある。客層は若い女性だが、女子大生という感じでもない。卒業生かな? 便利な場所ではないのだが、遠くから買いに来る人も多いらしく、クルマもよく停まっている。男性客は、明らかに女性に付き合わされてる感が出ている人が多い(笑)。
おそらく、とても「イン」な味なんだろう。甘みが強く、フルーツとチョコレートのようなインパクトのある素材を一緒に使って強烈な個性を出している。生地に蜂蜜をしのばせて風味を高めるなど、ちょっとした隠しワザもきいている。
12月の繁忙期以外は、イートインコーナーもある。ただし、コーヒーの味は「いけません」。