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カテゴリ:Travel(タイ)
今回は、チェンマイでの滞在が主目的だったのだが、バンコクでも1泊して、あのオリエンタル・ホテルの「リム・ナーム」で極上のタイ料理を食べたいと思った。
1泊だけなので、オリエンタル・ホテルに泊まるのはやめて、すぐそばの「ホリデー・イン・シーロム」を予約した。オリエンタル・ホテルには歩いて行っても10分かからない距離。 空港からは、いつものように正規の乗り場でメーター・タクシー(タイ語では「タクシー・メーター」)に乗った。 正規乗り場から乗ると、タクシー運転手についての情報が書いてある用紙がわたされるので、トラブル防止になる。手数料は50バーツで降りたときにタクシー運転手に運賃に上乗せして払う。 このほかに、2つ使う高速道路料金がメーター表示運賃のほかにかかってくる。去年よりだいぶ値上がりしていて、高速料金は25バーツ+45バーツで計70バーツだった。 「地球の歩き方」には、空港でわたされるクレーム用紙を取り上げてしまおうとするドライバーがいるが相手にしないこと、と書いてある。一応読んではいたのだが、今回実際にタクシーに乗ったときには、うっかり失念していた。 あてがわれたタクシーは、ピンク色のトヨタ・カローラ。メーター・タクシーの中では上等なほう。 タクシーに乗り込むと、黒人っぽい運ちゃんが、早口の不明瞭な英語で、「高速料金は私が払う。全部コミで500バーツ、OK?」というようなことを言ってきた。「え?」と聞き返してるうちに、「その紙を私にください」と言って、クレーム用紙を取り上げてしまった。こちらもついついうっかり、「あれ? 行き先がここに書いてあるんだっけ?」などと思ってわたしてしまった。 で、早口の運ちゃん、クルマをスタートさせながら、「高速代コミで500バーツ、OK?」とたたみかける。思わず「イエス」と言ってしまいそうなノリだが、Mizumizuは決してノリでイエスとは言わない。そのヘタクソな英語で言ってる意味を理解したMizumizu、すかさず、大きな声で、 「No!」 と叫び、メーターを指差して、「メーターを使え!」と威圧的に命令した。 「オー」 と、まるで今気づいたようにメーターを押す運ちゃん。 コイツはあぶない。 「高速代は、私が払う」 すばやく宣言するMizumizu。その場できっちり自分で払わないと、あとから上乗せした金額を要求されても、水掛論になってしまう。自分で高速代を出すのも鉄則だ。 「ボクが払いますよ」 親切ごかしで明るく言う運ちゃん。 「ノー! 私が払う」 譲らないMizumizu。 さらに、 「その紙返して」 いったん取り上げられたクレーム用紙を取り返そうとしたのだが、運ちゃん、笑いながら、「ノー、ノー」と取り合わない。 「それは私のもの。返して」 「じゃあ、ホテルで」 なんとかクレーム用紙をキープしようとする運ちゃん。ますます怪しいじゃん。 すっかり不機嫌な顔になるMizumizu。 「じゃあ、ホテルでね」 と念を押す。 ここで、やや人種偏見的なバンコクのタクシー運ちゃんの見きわめ方を… 数回のバンコク滞在で頻繁にタクシーを利用したが、クルマがよくて、肌が非常に黒くて(黒人、といえるかどうかはともかく…)、とってもお調子よくヘタな英語をしゃべりまくる運転手の仕事が、実はかなり疑わしかった。 逆に、英語は全然ダメで、クルマもおんぼろで、痩せてお年を召した中華系みたいなおじいさん運転手の仕事は常にいい。行き先を伝えるのに苦労はしても、一度理解したら、早くそこにたどり着けるルートが頭に入っているような感じ。ただ、地図は基本、読めないみたいで(苦笑)、地図で「ここ」と指し示すより、タイ語で書いてある「地球の歩き方」などで行きたい場所の名前を見せたほうが早い。 聞いた話なのだが、バンコクのタクシー運転手は通りの名前でルートを頭に入れてるのだとか。 黒っぽい肌のタクシー運転手はすぐに渋滞にはまる道を行く。渋滞は時間帯によっては仕方がない面もあるのだろうけれど、「もっと別の行き方があるんじゃないの?」とも思った。単に迂回路を知らないだけかもしれない。Mizumizuたちが行った場所はいずれも近場だったので、渋滞でクルマが動かなくなったら、さっさと降りた。バンコクでは、夕方の渋滞にはまると、本当に、まったく動かなくなる。 地図を読むのが巧みな連れ合いがいると、こういうときに助かる。地図片手に運ちゃんと話して現在位置(通りの名前)を確認し、 「ここからならもう歩いていったほうが早いよ」「ここに地下鉄の駅がある。乗れば一駅だから、地下鉄で行こう」と言ってくれる。 途中で降りると言っても、バンコクのタクシー運転手はまったく嫌な顔はしない。 結論:バンコクのタクシー運転手は、痩せた中華系のおじいさんが最高!(←あまり本気にしないでください) さて、話を空港から乗ったタクシーに戻すと、高速道路の料金所できっちり運ちゃんにお金をわたし、過不足なく払うところを監視した。 その後は、どうでもいいおしゃべりをする以外は特に怪しい所業はなく、ホリデー・イン・シーロムのエントランス(ちょっと道から回り込んだところにある)の前にクルマをつける。 メーターは335バーツと表示されていた。それで連れ合いが、チップを入れて340バーツを運転手に払い、そのあとで50バーツの手数料を別に払おうとして、まず340バーツをわたすと、 「ノー、350バーツ」 と叫んでる、黒人と言えるのかどうかよくわからないが、とりあえず肌のとても黒い運ちゃん。 「え?」 とまどう連れ合い。350バーツにプラス50バーツというのは、かなり「ぼったくり」に近い。だが、どうもそういう意味ではなく、「全部で350バーツ」と言ってるようなのだ。 「紙返しなさいよ」 冷たい声でMizumizuが割り込む。 「何? レシート?」 とぼける運ちゃん。 「空港でわたされたドキュメントよ」 断固として取り戻すつもりのMizumizu。 クレーム用紙をごそごそ探して、こちらに突き出しながら、また、 「350バーツ」 と、言い張っている運ちゃん。 なので、Mizumizuが、運ちゃんの手から40バーツを取り返し、かわりに50バーツをわたした。 すると、納得したのか、「サンキュー」と運ちゃん。結局彼が取ったのは350バーツ。 おいおい! 計算できないの? メーターが335バーツなのだから、手数料の50バーツを足して、キミは385バーツ受け取らないといけないのだよ。 350バーツじゃ、35バーツ足りないじゃん。 こっちは、チップ込みで340バーツを兄ちゃんにわたし、50バーツは別にあげるつもりだったのに。つまり、キミは、40バーツもらいそこねたのだよ。 最初に高速代込みで500バーツと吹っかけてきたけれど、実際に、 70バーツ(高速代)+50バーツ(紹介手数料)+335バーツ(メーター)=455バーツ かかったので、吹っかけたといっても、45バーツ(130円)だけなのだ。 さきごろあったローマの高級レストランに比べれば、なんともカワイイ吹っかけではないか。 しかも、その余計に取ろうとした45バーツとほぼ同額もらいそこねるとは、まさに、 天罰ですね。 まったくもって愚かなドライバーだ。 バンコクの空港から、タクシーを利用する皆さん 1.もらったクレーム用紙(紹介用紙でもある)は、絶対にタクシー運転手にわたさないこと 2.メーターを使わせること 3.高速代は必ず自分で払う(運転手にお金をわたして払わせる)こと をくれぐれもお忘れなく。 紹介料の50バーツはメーター運賃とは別に払います。それもお忘れなく。 追記: 翌日お昼前に、ホリデイ・イン・シーロムから空港までタクシーに乗ったときの料金は、(高速代を含まない)メーターで245バーツと表示された。混んでいない時間帯だったせいもあるだろうけれど、予想以上に安くすんだので運ちゃんに少し多めに260バーツ払った。 高速代70バーツ+260バーツ=330バーツ。 ちなみに空港から市内と市内から空港では、高速の入り口は別になります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.07.28 17:33:20
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