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カテゴリ:Travel(タイ)
夕食はオリエンタル・ホテルのタイ料理レストラン「リム・ナーム」のテラス席と決めていた。舞台のある建物内の席だとタイ舞踏付きで、決まったコース料理になるが、テラス・リム・ナームならアラカルトで注文できる。
オリエンタル・ホテルへは、BTSのサパーン・タクシン駅で降りて、すぐ先の川にある渡し舟に乗れば、それほど歩かずに行ける。オリエンタル・ホテルへの渡し舟はタダ。ただし、夜遅くまではやっていない。舟はホテル本館のテラスに着いて、そのあと向こう岸にあるリム・ナームに行く。 懐かしのオリエンタルの渡し舟内部。川面を行く風が心地いい。ホリデー・イン・シーロムも悪いホテルではないが、さすがに川をはさんで宿泊棟とスパ&レストラン棟があるという贅沢は、オリエンタル・ホテルの特権だ。 テラス・リム・ナームで川沿いのテーブルに座ったとたんに、雨が降り出した。残念! 仕方なく屋根のある席へ移動。 アミューズは、去年宿泊したときはもっぱらタロイモのチップスだったのだが、今回はシャーベットだった。 ジンジャーとレモングラスの風味が漂うシャーベット。Mizumizu連れ合いは、アルコールを受け付けないのだが、なぜかお酒を使ったスイーツは大好きで、このシャーベットも一口食べて、「うまいな~!」と大絶賛。 シャーベットにこれほど大胆にジンジャーとレモングラスを使うといのが、凄い。まさに、ここでしか食べられないオリジナルのエスニック・シャーベット。 ここのシェフ、ホテルのPRビデオにも出演していたが、はっきり言って天才でしょう。シェフ自身がブランドになっているホテルのレストランは日本にもあるが、引き抜かれたり、独立されたりしないよう、待遇面でずいぶん気を使うのではないか。 タイ料理が好き、とは言っても、おのずと好きなメニューは決まってくる。去年はいろいろな「変わりカレー」も試したのだが、やっぱり定番のグリーンカレーが一番美味しかった。というワケで、今年も注文。 器が去年と変わった。薄手の最高級磁器を使っているのは変わりないが、デザインが一新され、1つの器に入る量が減ったような(苦笑)。リム・ナームは席数を増やしたので、そのせいかな。 でも、個人的には去年は量が多すぎたので、このくらいで十分。 グリーンカレーを一口食べて、「う、うま~」と2人して唸る。まろやかで、洗練されていて、それでいて深い。日本で食べるタイ料理につきものの、ある種の「ドロ臭さ」がまったくない。いったいどうやってこの複雑で上品な味を作るのだろう。 このときは、まだチェンマイのマンダリン・オリエンタル・ダラ・デヴィで食べていなかったのだが、同じマンダリン・オリエンタルのタイ料理レストランでも、やはりバンコクのほうが少し… いや、かなり料理の味は上だった。 もちろん、ダラ・デヴィの料理も素晴らしいのだが、首都の世界的レストランのシェフの味には及ばない。 やっぱり、料理は人ですね。 Mizumizu連れ合いは、「日本ではあまり食べられない素材を」と、スリッパロブスター(セミエビ)をオーダー。 殻に肉が張り付いて、食べるのが大変なのだが、時間をかけて丁寧に、きれいに食べるMizumizu連れ合い。Mizumizuも少しもらった。甘辛いタレが個性的。締まったロブスターの身にしっかり染み込んでいる。美味しいのだが、あまり量は食べられない味かもしれない。これは大人数で分けて少しずついただく、というのが一番美味しい食べ方かと。 デザートは、去年食べて気に入ったお団子(Dumpling)入りココナッツミルク。「sweetly and salty」とメニューに形容されているとおり、甘さと塩辛さが共存している不思議な味。 これも去年よりだいぶ量が減った。でも、このくらいがジャストサイズ。いくら美味しくてもスイーツはあまりたくさんは食べられない。 タイ最上級のレストランでのお会計は、日本の水準で考えるととても安い。 グリーンカレー 350バーツ(1050円) スリッパロブスター 470バーツ(1410円) ガス入りの水、サンペリグノ中瓶 250バーツ(750円) ダンプリング(お団子入りココナッツミルク) 200バーツ(600円) 小計 1270バーツ サービス料 127バーツ 付加価値税 97.79バーツ 総合計 1494.79バーツ (4500円弱) でもやっぱり、巷のフードコートの値段と比べると、ゼロが1つ多い(苦笑)。 このレストラン、着席すると必ず「カクテル?」と勧められる。カクテルは去年、川向こうのもう1つのレストランでマンゴーを使ったカクテルを頼んで、「まあ、一度でいいかな」と思ったので、こちらのレストランでは頼んだことないのだが、作ってる人は別だろうし、もしかしたら、NYの幻さんのカクテルぐらいのモノを出してくれるのかな? と後からチラと思った。 ただ単に、カクテルは利益率が高いから勧めてるだけかもしれないが… 次回は、試してみようっと(←また来る気でいるMizumizu)。 去年つきっきりでサービスしてくれた、イケメンのウエイター君はいなかった。 渡し舟で本館に戻り、エントランスホールに入ると、去年もずっといたエレベータボーイが、ささっとエレベータのドアの前に立って、Mizumizuたちをお迎えする体勢に。 ここのエレベータボーイの所作は、それだけで芸術なのだ。 残念ながら宿泊はしないので、遠くから挨拶だけして、エントランスを出る。帰りはぶらぶらシーロム通りを歩いて帰った。排気ガスの充満したシーロム通りは、レモングラスの香りが漂う、安らぎに満ちたオリエンタルの空間とは別世界。 「下界に降りてきた」という感じだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.07.23 14:34:25
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