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カテゴリ:Travel(タイ)
<きのうから続く>
エサをもらった象は川へ移動。ここで人間に体を洗ってもらう。 ごろ~ん。 「ボクはまだ食べたりないや」 「洗って、洗って~」 「エサ?」 「シャワーだゾウ~」 象さんの鼻シャワーは、結構強烈。橋の上ではオバさんが、「ノー・シャワー、サンキュー」と逃げ惑う。 水浴びして身体を洗ってもらい、すっきりしたところで、本日のメイン・エベント、「象のビックショー」の始まり、始まり。 このショー、ちょっとあなどっていましたが、実際に見ると、「スゴイ」の一言。 象は頭がいい。そして、半端じゃなく芸達者。だが、何より驚いたのは、象がまるで「人を喜ばせるのを楽しんでいるように」見えることだ。そして、ヤンヤの拍手を浴びると、「ウけてるのがわかって得意になっている」ように見えることだ。 欧米人が動物に芸をしこむと、こうは見えない。「よく言うことを聞くように訓練されているな」という印象になる。そこにあるのは明確な主と従の関係だ。 だが、タイの象が、それだけで人間の言うことを聞いてるようには、到底見えない。彼らは、むしろ人間を「助けてあげている」ように見える。エサをもらったり、身体を洗ったりしてもうらうかわりに、非力で小さな人間に自分のもっている巨大な力をお返しに使ってくれている。そんな、「共存」という言葉が、概念ではなく実感として思い浮かぶ。 タイの象使いが、カマのような鋭い刃物で象を調教するから残酷だと決めつける動物愛護 象の行進。前の象のしっぽを鼻でつかまえるのだが、後ろの象が鼻を巻きつけようとすると、尻尾がやたら「逃げる」象がいる。 かる~くイジワルしてるのか、その前の象のしっぽに気をとられているのか、詳細は不明なのだが、 後ろの象(鼻でお尻をちょんちょんしながら)「おいおい、しっぽ貸せよ~」 前の象「・・・」(完全無視) というのが、なんだか人間っぽくてイイ。 「模範演技だよ~」 タイと言えば、涅槃仏、涅槃犬、涅槃猫、涅槃人間(←違う)… なので、象も・・・ 見事に涅槃の境地。 起き上がったあとは・・・ 「フラフープだゾウ~ 鼻長いもんね」 「よしよし、小さな人間クン、帽子かぶせてあげるゾウ~」 「ハモニカだゾウ~」 Mizumizu連れ合い「え? このハモニカ、象が吹いてるの?」 鼻先にハモニカ乗っけてるからそうでしょ。実際、象が吹いてるとは思えないぐらい、ちゃんと音楽になっている。 実はフリだけで、録音流してるだったりして?(笑) 芸が見事すぎて、ときどき「手品?」と思ってしまう。 そうこうするうちに、サッカーゴールが出てきて・・・ 「シュートだゾウ~」 「さあ、蹴るゾウ~」 「守るゾウ~」 バーン! 本気で蹴ってるよね!? しかし、サッカーする象で驚いてはイケナイ。 最大の驚きは・・・ お絵描きする象。 これ、ナマで見るまでは、どうしても信じられなかった。目の前で絵筆を走らせてる象を見ても、どうしても信じられない。 構図は? 色は? 遠目にはわからない下絵があって、それに沿って描いているのかな? しかし、それにしても・・・ 上手すぎるでしょう。 ふんふんふん♪ お絵描き終わったら、道具は自分で片付けるもんね。 「お行儀いいでしょ?」と、言わんばかりに、実に楽しそうに退場していく象。満場の拍手を浴びて、文字通り、鼻高々。 象の作品集。 どうやって覚えさせたんだろう? 信じられません。 「象の絵は飛ぶように売れる」とネットで書いてあるのを読んだが、さすがに2000~3000バーツ(9000円)という値段のせいか、1枚しか売れなかった。 このパンダの絵、連れ合いが気に入って、日本に帰ってきてまで、「買えばよかったかな~」と後悔している。 確かに、記念に1枚買っておいてもよかったかも。 こちらは象の絵が買える売店。 その場で売れないと、後日安くなってここで売られるとか。しかし、中には象が描いたのかどうか、非常にアヤシイものも置いてある(苦笑)。 最後に、伝統的にタイで象が担ってきた仕事が披露された。 呼吸を合わせて木材を積み上げる象クン。巧みな共同作業。 約1時間のショーは、想像以上に素晴らしいものだった。 これは見る価値アリ! しかし、雨が降ったら大変そうだ。天気がよすぎてもまた、暑くて大変だろう。ショーを午前中の早い時間にかためてやってしまうというのも、行ってみて納得。しごく合理的な判断だ。 お昼前には見終わって、キャンプを出た。 さて、次はオーキッド・ファームだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.08.22 23:34:17
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