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カテゴリ:Travel(タイ)
チェンマイで2つ目のホテルはピン川沿いで、ナイトバザールにも近いチェディ。
詳しいレポは後日に譲るとして、悪くないホテルだった。個人的に一番気に入ったのはベル・ボーイのサービス。 全員がそうではないのだが、人によっては、出かけようとすると、「タクシー? ソンテウ?」と聞いてくれる。 「ソンテウ」 と答えると、通りに出て行って、流しのソンテウを止めて敷地内の車寄せまで誘導。さらに、こちらの行きたい場所を聞いて、ソンテウの運転手にタイ語で料金を確認してくれる。 ホテルのベル・ボーイを通して、ソンテウの運転手が言ってくる値段はきわめてまっとう。自国民同士だと、相場もわかっているし、あまり吹っかけたことは言いにくいのかもしれない。 さて、ちょっと遠い場所にある、チェンマイ国立博物館へ行こうと、ベル・ボーイに流しのソンテウを呼んでもらったときのこと。 すでに書いたように、チェンマイのソンテウにはそれぞれ「テリトリー」がある。行く方向も決まっているので、乗り合いタクシーといっても、どこにでも行ってくれるわけではない。 とはいえ、実際には、相乗りになることも少なく、交渉次第ですぐに「貸切タクシー」になってくれる。 チェンマイ国立博物館は、ホテルから非常に遠い。スーパーハイウエイ沿いで、そもそもチェンマイの中心地をメインに走り回ってるソンテウが頻繁に通る場所ではない。当然、そこまで行ってしまうとソンテウを止める客も少ない。 つまり、ソンテウの運転手にとって、そこまで2人の客を60バーツとか80バーツで乗せて行って降ろすだけというのは、あまりありがたくない仕事なのだ。 案の定、ベルボーイを通じて、 「ワン・ウエイ?」 と聞いてきた。 そこでMizumizu、さっそく、 「博物館で待っていてもらえる? 往復でいくらか聞いて」 と頼んだ。 「ホテルまで戻ってくるんですか?」 とベルボーイ。 時間は午前9時半近い。博物館にどのくらい時間がかかるかわからないが、たぶんお昼すぎにはなる。 ということは、お昼はやっぱりカオソイだよね(←3日連続・苦笑)。 「ダイレクトに戻るんじゃなくて、ファーハム通りに回って、そのあとホテルに帰ってきてもらいたいの」 「カオソイを食べたいんですか?」 ファーハム・ロードと聞いてすぐに目的がわかったよう。 ウンウンと頷くと、「博物館のあとは、ファーハム通りでカオソイ食べて、それからホテルに戻ってくる」というようなことを、カオソイ食べる身振りを入れて(笑)、ソンテウの運転手に通訳してくれている。 こういう気の利くベル・ボーイがいてくれると、本当に助かる。さすが5つ星ホテル。 「いくら?」 とMizumizu。3~4時間の貸切といったところか。 ちょっとだけ考えて、ソンテウの運転手が言ってきた値段は、 「400バーツ」 市内の寺+郊外のサンカムペーン通りの店(ガソリンクーポンつき)の4時間で200バーツ 小一時間かかる郊外の山中のエレファント・キャンプ往復5時間半で500バーツ の、きのうまでのソンテウと比較すると若干割高だったが、ガソリンクーポンの出る店に行くわけでもないし、博物館で物凄く待たせてしまうかもしれないので、即「OK」した。 400バーツで貸切交渉成立。 すると、最初、「行きだけ?」と聞いてるときは、仏頂面だった運転手の顔がニコニコになった。 さっそくケータイで電話をし、市内で奥さんをピックアップ(←つまり、寄り道・苦笑)。 「○▲■■~」 建物の中から飛び出してくる奥さんを指差して、こちらにタイ語で何やら言っている。 言葉はわからないが、お昼をはさんでの貸切なので家族同伴、というのはエレファント・キャンプのときもそうだった。 こちらもすぐに、 「どうぞどうぞ」 と大きく頷く。 運転手の奥さんを助手席に乗せて、ソンテウは出発。 国立博物館は、思ったより遠くなかった(苦笑)。 雑貨で有名なニマンヘミン通りがスーパーハイウエイになるのだが、スーパーハイウエイに入ると、渋滞もなくスイスイ。 博物館の入館料は1人100バーツ。 チェンマイはバンコクに次いで、タイ第二の都市だ。しかも、ランナー王国という独自の歴史も持っている。 ――博物館どのくらいかかるかな~、2時間はかかるだろうな~。3時間待たせたら悪いかスラ~ などとソンテウの運転手の待ち時間を気にしつつ、勇んで行ったのだが… 「こ、これがタイ第二の都市の、しかも国立博物館ですか?」 拍子抜けするほど、展示物が貧弱だった。 わずかに2階の一角を占める仏像群は、「多少」見ごたえがある。 だが、いつも思うことだが、タイの仏像は案外「古くない」。タイで仏教が国家宗教として成長したのがそもそも13世紀なので、それ以前の仏像というのはほとんどない。そのこと自体は当然といえば当然なのだが、問題は収蔵されている仏像の質と量。 バンコクの国立博物館にはアユタヤ仏、スコターイ仏と、見ごたえのある仏像がずらりと並んでいたが、あれに比べると雲泥の差。「仏像のいいものは、すべてバンコクに持っていった」という話は、本当なのだと実感した。 よっぽど展示するものがないのか(苦笑)、チェンマイを訪問した日本やイギリスといった各国ロイヤル・ファミニーの写真が飾ってあった。若き日の美智子様の写真もある。 13世紀にメンラーイ王によって成立したランナー王朝は、独立国家としては、すぐにその勢力を失っている。周辺国の属国だった歴史のほうが長い。ところが王家だけは、まがりなりにも20世紀まで存続し、今も子孫が健在なのだとか。 国立博物館にわざわざ他国のロイヤル・ファミリーの写真を展示するという姿勢に、「偉大なメンラーイ王を祖とする、今はなきランナー王家」への追慕と愛着、そして密かな誇りを見るような気がした。 天皇陛下と妃殿下の写真を国立博物館に展示してくれるなんて、日本人にとっては嬉しいことじゃないの。中国や韓国では考えられません。だから、Mizumizuはタイが好きなのだ。 もう1つこの博物館で見た印象深いモノ… それは巨大な扇風機のブランド名。国立博物館なのに、館内はエアコンが入っておらず、かわりに部屋ごとに大人が両手を広げたくらいの幅のある扇風機が置かれていた。 その扇風機、TODAIJIブランドなのだ。 東大寺ブランドの扇風機って・・・? 日本じゃ見ません。もちろんタイ製でしょう。よ~わからん日本語をブランド名にしてる電化製品、タイではよく見かける。 ホテルの時計はHIDEKIブランドでした。 Mizumizu、感激ィ(←「ヒデキ、感激ィ」に掛けてみたのだが、そもそももはや、今どき誰もこのキャッチフレーズを知らないかもしれない?)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.08.26 14:29:30
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